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キッカイ
「この2回、2回とも、薬が足りなかった。前回は小さな方の粒が、その前は大きな方の粒が、それぞれ10錠ずつくらい、足りなかった。1回でなく、2回も! 一錠ずつにして、引き伸ばして飲んだ。」
ありえな~い!
朝夕飲む薬が2種類。28日分でそれぞれ、56錠ずつ。
大きな方は、10錠シート5枚と6錠をゴムで結わえて56錠。小さな方は、14錠シート4枚で56錠。特にこっちは、間違いようが無いでしょう。
「新しい人が入らはったんかいな。古い人やったら、間違わはらへんやろし。」
本人の目の前で、私が間違えたと言いたい?
知らんな。古い人だって間違います。
人は間違うもの。だから、世の中に、消しゴムという存在があるんじゃないですか。
並みの薬剤師は、プライドがあるから、こんな事を言われたら、タダじゃ置かない。患者さんと喧嘩してでも、「ちゃんと渡しました。」と言い張るんです。
でも私は違う。その患者さんの間違いを許して差し上げなければ、女がすたる。患者さんは神様です。「申し訳ございません。」と平謝りに謝りました。
ここで、何かサービスでもしたら、本当にこちらのミスと認める事になるから、頭だけ下げました。こういうことも、薬局長の大切な業務の一つだと思っています。
時間がかかって、患者さんにうるさそうにされても、目の前に薬を広げて、確認することを、怠ってはならないのだと学習しました。
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