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金曜日の夕刻、うちのような薬局でも、結構混んでいる、そんな時、男の人が突然飛び込んできて、どっかり座って話しはじめました。
「もう本当に何なの?」
と思うような、ゆっくりと言いにくそうに、言葉が、57歳の無精ひげの口元から、ポツリポツリこぼれます。
相手に伝えるすべを知らないわけではない。言いにくいんですね。それは、気持ちもあるけど、アルコールのせいだと、後で分かりました。
<体調をととのえながら耳鳴りを治すじめいがん(耳鳴丸)松浦漢方 ジメイ丸(耳鳴丸) 360丸×6/a>
要は、30年来抱え込んでいる、耳鳴りがだんだんひどくなり、左から右にまで共鳴するようになった(「共鳴、分かりますか?」なんて事をいいながら、)何とか漢方で治せないだろうか、とまあこう言う事が分かるまで、15分程はかかりましたね。
私は意外と辛抱強いのです。患者さんが言いたいことを吐き出すまで、せかさずに待ちます。その間、スタッフはてんやわんやなんですけどね。
そしてやっとのことで、漢方薬専門店を紹介するのが一番良いと考え、近くにある友人の店を紹介、女性薬剤師だと言うと、「ウフ、」と微笑むスケベなおっさん。
あれっ?息が酒臭い!
もう、こんなことしなきゃ良かった。変な酔っぱらい紹介してしまったと、後悔することしきり。
まもなく業務が終了したので、帰りにソオーッと店の前を通ると、座って話をしている、猫背の後姿が見えます。
「あー、道に迷えばよかったのに。」と、医療人としてはあるまじき、友人としての態度です。
さすが百戦錬磨の薬剤師。何とか手なずけて、薬を少し買って帰らせたとか。
漢方の内容もはっきり分からず、漢方なら何とかなるかもと希望をつないでいる人を無碍に断ることも出来ず、出来る限りのお話はしましたが、
・・・・・・・・・・・・・・・疲れた。
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