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中学生の通知表は、基本的に5段階。3を取っていると、まずまず平均的なんだろうな?と思われる方が多いと思いますが、現在それは当てはまりません。東京都の教育委員会が出している資料があります。中3の分布です。都立高校入試の際に受験生から出された内申の集計です。3が令和3年度入試。2が令和2年度入試です。これを見ると、ざっくり言って約85%の生徒が3以上を取ることになります。とても平均とは言えないと思います。親御さん世代の時は相対評価でした。1と5が7%2と4が24%3が38%と決められていました。これだとまあ3だと平均という感じですが、現在は絶対評価ですので、基準はあるのですが、極端に言えば先生のさじ加減一つです。全体の傾向を見ていても、4と5が厚めになり、2と1が削られてますね。先生も人間ですから、目の前でがんばっている生徒には、評定が甘くなり安いのかもしれません。逆に言えば、1は本当に付けづらい。ただ、3を付けるには・・・という生徒が2になっているようで、2がつく科目はやはりまずいと言うことになります。定期テストの点ももちろんですが、とりあえず授業は普通に受けて、提出物も期限内に出せば、概ね3はつきます。厳しい言い方かもしれませんが、2以下になるのは、テストの点数と提出物に問題がある状態です。範囲がわかっているテストで取れないと言うことは、もちろん考慮の余地はありますが、かなりの部分生徒に問題があると言えます。そしてオール3が平均にならないことは、私立高校の内申基準にも言えます。うちの近所の高校を見ても、オール3、つまり5科目15、9科目27で取れるところは少数派です。できるだけ4以上があることが望ましいというのがメッセージになってます。3があるのは構わないけど、できるだけ4の科目を増やしてください、と言うのが高校受験である程度学校を選べる最低ラインなのかもしれません。ちなみに偏差値60を超える上位校を狙う場合は、5科目で3があるとハンデになると思ってください。余談ですが、学校によって評定の付け方に差はあり、それも「こちらに」公表されてますので、興味のある方はご参照ください。(ただし学校名は不記載ですが)令和3年5月12日(水)----------------------------------------------------------自宅では、なかなか集中して勉強できない生徒のために、頑張れる環境を提供していきます。みんなが集中しているので、やり抜けると思います。大田区松栄塾070-5016-8268syoueizyuku@asahinet.jpTwitterアカウント @syoueizyuku更新は、午後8時頃の予定です
2021.05.12
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すべての学校ではありませんが、数学には、4stepや4プロセスなどの教科書傍用問題集が配られることがあります。大概A5サイズで、お使いの教科書と同じ会社が作っているのがほとんどのようです。はっきり言って、このテキスト使い勝手が悪いのです。まず、解答が巻末に略解だけです。詳しい解答は別冊です。とはいえ、昨今の市販問題集に比べると、あまり丁寧ではありませんが、学校によってはこれを配らないところもあります。その割には問題数が多いです。私の知る限りですが、中堅校以上の学校では好んで使われるようです。問題集が悪いわけではないのですが、中堅高レベルの生徒では、この問題集は持て余します。そもそも授業ではほとんど使ってません。その割には、課題としてガンガン出されます。A問題だけならともかく、B問題や発展まで・・・となると当然わかりますよね写経です答えを見て、答えを写します。一応理解して写してはいますが、わかったつもりになっているのがほとんどですそれが証拠に、教えていても、問題の解説以前の計算のやり方で詰まっているのは珍しくないのですから。学校の先生もそれがわかっているのか、定期テストでは、せいぜいAレベルくらいしか出してきません生徒の自主的勉強を促す意味もあるんでしょうが、申し訳ありませんが、中堅高レベルの生徒にそれは期待できません彼らの名誉のために申し上げますが、やる気がないのではなく、そこまで手が回らないのです。そのほかの科目の勉強さらには部活結局課題として出されたら、とにかく「提出」のためにときには写経ですこれでは赤点回避でいいやと思う生徒がいても責めきれません。さらに追い打ちをかけるように、青チャートを配るところもあります。学区2番手くらいの学校に多いようですが。これもご多分に漏れず、3年間新品状態のまま、ブックオフへ・・・ も珍しくないです。数学嫌いは、数学の先生が作っているなと言うのが・・・とにかく、こう言っては大変失礼かもしれませんが、中堅高レベルの高校生は、予想以上に数学を苦手にしていますパターン学習で乗り切ってきた生徒は特にそうです。となると、彼らに必要な教材は教科書と、教科書ガイドではないかと思うのです。やはりまずは教科書。このレベルを徹底的にやっていけば、少なくとも数学嫌いはなくなります先生の要求はわかるのですが、現状の認識が大事だと思うのですちなみに高校生は、参考書類も充実しています教科書レベルの解説が充実している参考書もいくつかありますあたりは、うちの塾にもそろえてあります。徹底的にわかりやすくしようという編集方針は好感が持てます。まずはここからしっかりやると言うことも必要だと思うのです平成31年4月22日(月)大田区松栄塾03-3727-8268syoueizyuku@asahinet.jpTwitterアカウント @syoueizyukuブログの更新は、毎週月、水、金の 午後8時頃の予定です
2019.04.22
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お正月が明けました。3学期が始まりました。ここから都立高校受験が終わるまでの約40日間が、本当の意味の勝負です。周りには合格が決まった子がチラホラ出てくる時期。ようやく、ようやく、ようやく!自分が受験をするのだという自覚が芽生えてきます。遅いよ・・・と思うかもしれませんが、普通の公立に通っている中学生の意識というのは、大体こんなものです。特に男子は!(^_^;)表向きは受験生という顔をして、それなりに一生懸命やるときもありますが、まだまだ実感がありません。中学受験をしてこなかった生徒にとっては、受験は初めての経験です。初めて自分の意思で受験校を決めて、初めて冷静な外部の目によって評価されるのです。実感がないのは当然です。だから私は、彼らを責めることはありません。そういうもんだと思ってます。彼らだって、悪気があるわけではありませんむしろ、彼らなりに気にしています。だからこそです。ただ、幸いにして私も経験を積んで来たので、年明けにようやくエンジンがかかる、といううちの塾の生徒は皆無な状態になりました。この仕事を始めたときから来ている生徒に、本当に勉強させてもらいました。そういう意味では、感謝しかありません。とにかく、初めての経験です。外部の目に冷静にさらされるのも初めてです。初めてづくし故に、どうしても考えが甘くなる生徒はいます。「ま、なんとかなるでしょ」確かに、最終的にはなんとかなっちゃうもんですが、やはり自分の決めた目標に、自分なりでも良いから全力で取り組んだ生徒のみが、なんとかなるもんです。なあなあで受けてなんとかなることは少ない。なあなあで考えてどうにかなるほど、現実は甘くありませんが、まだまだ精神的にひ弱な面がある中学生には、これがなかなかわかってもらえません。まあ、わかれ!というよりは、わかってもらうようにあの手この手を使う、というのが正解です。それでも試練を乗り越えると、どのような結果であっても一皮むけてきます。それが進学先でも生きてきますそのことを信じて、残りの日々を追い込んでいくだけです。毎年のことですが。令和2年1月8日(水)大田区松栄塾03-3727-8268syoueizyuku@asahinet.jpTwitterアカウント @syoueizyukuブログの更新は、受験が目処つくまで原則として、月水金の午後8時頃の予定です
2020.01.08
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「契約自由の原則とは言え・・・」反論の一切をお断りします連休明けると、そろそろ夏の講習会の案内です。売り手の都合だとそうなります。面談の後のご提案。多少の交渉の余地はあるでしょうが、まあ、基本的には提案通り。意味はあると思います。生徒の学力を正しく捉え、そのために必要なことをご提案することは大事です。しかし・・・なのです。資本の論理と言えばまちがってない。売り上げは絶対に必要。最初は無料無料。入ってからは諸々。もちろん契約自由の原則。親御さんの子を思うお気持ちは当然。しかしどこかにモヤモヤが残るようなら、長い目で見たときには、信頼を毀損してる気がするのです。なに甘いことを!そんなことは百も承知。でも、長く商売を続けて行くにはどうしても違和感しか残らないのです。----------------------------------------------------------自宅では、なかなか集中して勉強できない生徒のために、頑張れる環境を提供していきます。みんなが集中しているので、やり抜けると思います。大田区松栄塾070-5016-8268syoueizyuku@asahinet.jpTwitterアカウント @syoueizyuku更新は、午後8時頃の予定です
2024.06.05
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現在、大型連休真っ最中。この連休が明けると、高校生はあと2週間くらいで中間テストに突入する。そろそろ進路に合わせて、数学は特に、宿題になるであろう教科書傍用問題集を進めておいた方が良い。学校で配られるのは、4STEPか、4プロセスあたりが多いのだが、このいずれも問題数だけはやたらと多いという代物。おまけに難易度はそれなりに高い。生徒には別途解説集がついているのだが、この解説もあまり親切とは言いがたい。結局、この宿題に振り回されて肝心な復習ができないまま、試験に突入という可能性は高い。分からない問題は毎回こちらで対応するのだが、ハッキリ言って、この問題集はできが良いとは言えない。将来受験で数学を使わない可能性の子にとっては、負担感が高い。あわよくば国公立・・・ と思う子でも、正直言ってお勧めしがたい。教科書傍用ではあるが、とてもそんなレベルではない。これならいっそのこと、チャート式の白版(通称白チャート)を渡して上げた方が、解説も丁寧だし、問題レベルも教科書の復習に合っている。まずは白チャートでしっかり実力を培った上で、受験に使うならば黄チャート、もしくはその上級版の青チャートをやれば良いと思う。(だいたい、こういう学校に限って、青チャート配ってるしねえ^^;)個人的には黄チャートでも十分だとは思うが。ホント、4STEPはやっかいな代物です。
2014.04.28
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