と思いますが、今だに街を歩いているとたまに耳にします。
やはりそれだけ大流行だったのでしょうね。
ブーム物があまり得意ではないひねくれた性格故に
やっと先日観ました。
『アナと雪の女王』
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私の個人的な感想ですが
「普通に楽しめました。」
あの例の曲が劇中に歌われるシーンは感動しましたし
話は分かり易過ぎるほど分かり易いので、大人は物足りないとは思いますが…
ただ、私一つ気になったことがあるので今回はその点を挙げてみたいと思います。
※微妙にネタバレあります。注意して下さい。
11LO的アナ雪考察。
13番目の王子が象徴するもの。
photo credit: ulisse albiati via photopin cc
ハンス王子なる人物がいます。
彼が登場早々に明かす情報があって、それが
「12人、兄がいる」
これ、特に裏を読み取ろうとか、邪推しがちな人でなくともすぐ気がつきますが
ハンス王子は13番目の子。
13という忌み嫌われる数字が表すもの。
photo credit: Mohammed Alnaser via photopin cc
この作品を制作したディズニーも勿論欧州の世俗・文化から逃れることはできないでしょう。
この13という数字は古くから欧州・特にキリスト教文化圏では悪しき数字の象徴とされてきました。
キリスト教に於いてキリストを裏切る使徒ユダは13番目の弟子という説や最後の晩餐でユダが座った席が13番目だったという説もあるくらいですし、このキリスト教神話では13番目の天使としてサタンが設定されています。
更には古代より時間や方位などに六十進法が採用されてきましたが
この60の約数の一つ、12は今でも月、時間にと広く認知されています。
この12より一つ多い13は調和を乱すと考えられるという説も。
とにかく不吉さの代表として君臨してきた13。
そしてこの13をやたら意識させるハンス王子。
もともとこの作品は女性が強くなった現代のおとぎ話なのだと思いましたが
男性を不吉なモノとして描くとは…
勿論劇中に登場する男性全てが悪しき象徴として演出されている訳ではありません。
しかし今作で出てくる男性の中でヒーローと呼べる存在は氷の運び屋・クリストフのみであります。
そのクリストフもトロールなる岩の妖精?に育てられたことが示唆され
半分人とは距離を置ける設定になっているように思います。
極端に小さい老人は登場シーンで利権目的で近づいてきているのが分かるし
極端に大きいお店の店長はしっかり商売をする姿がコミカルかつ意地悪く描かれていますしね…
男性軽視というよりか敵視に近い。
その急先鋒が序盤でアナと愛を交わした13を背負うハンス王子であります。
登場シーンより爽やかな笑顔と甘い台詞でアナに取りいる彼。
一緒に歌い踊り、まさかこの彼が後半サタンの如き本性を表すとは誰も思いません。
ストーリーの流れで欲に駆られたりとかならまだ人間味あるこ悪党で済むのだが
どうやら最初から国を乗っとるつもりだったことが終盤で判明する為
やはり悪魔の如き大悪党でした。
大悪党どころか、もはやサタンそのものでありました。
甘いマスクと甘い台詞でそそのかし
気が合うフリして共に歌い
そしてあの見事なまでの裏切り。
やります、13を背負うだけあります。
この作品の根底にある13番目の宿命。
そもそもこの作品、全体にいろいろと 「13」がつきまとっています。
先ずはアメリカでの公開が2013年でした。
そして数えてみると今作の雪の女王エルサはディズニープリンセスとして13番目にあたります。
「アナと雪の女王」というタイトルからアナを12番目と数えればですが…
最後にこ日本では2001年に『千と千尋の神隠し』以来の快挙となる観客動員数が2000万人を突破しました。
そう
13年ぶりに…
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