幕屋を覆う幕
14 次に、山羊の毛を使って十一枚の幕を作り、幕屋を覆う天幕とした。 15 一枚の幕は長さ三十アンマ、幅四アンマで、十一枚の幕をすべて同じ寸法にした。 16 そのうちの五枚をつづり合せたものと、残りの六枚をつづり合せたものを作った。 17 五十の輪を作り、つづり合わせたものの端に当たる幕の縁に付け、もう一方のつづり合せたものの端に当たる幕の縁にも五十の輪を付けた。 18 そこに、五十の青銅の留め金を作り、天幕をつづり合せて一つにした。 19 最後に、赤く染めた雄羊の皮で天幕の覆いを作り、更にその上をじゅごんの皮の覆いでおおった。
幕屋の壁板と横木
20 次に、幕屋の壁板をアカシヤ材で縦方向に使って作った。 21 一枚の壁板は縦十アンマ、横一・五アンマ、 22 それぞれの壁板に二つの柄を作って隣の壁板とつなぎ合わせた。 幕屋の壁板全部に同じものを作った。 23 幕屋の壁板は南側に二十枚を並べ、 24 二十枚の壁板の下にはめるために銀の台座四十個を作った。 すなわち、一枚の板の下に作る二つのほぞに合うように二個の台座を、それぞれの壁板の下に置いた。 25 幕屋の他の側面、すなわち北側にも二十枚の壁板を並べ、 26 四十個の銀の台座を作り、壁板一枚につき二個の割りでそれぞれの壁板の下に置いた。
27 幕屋の後ろ、すなわち西側には六枚の壁板を並べ、 28 更に二枚の板を作って、幕屋の両方の隅とした。 29 壁板は、下部では二つずつに分かれているが、上部は箍で一つに連ねられていた。 両方の隅は同じように作った。 30 従って、西側の壁板は八枚となり、銀の台座は壁板一枚につき二個の割り当てで計十六個であった。
31 次に、アカシヤ材で横木を作った。 幕屋の一方の側の壁板に五本、 32 もう一方の壁板に五本、また西側、つまり後ろ側の壁板に五本用いた。 33 壁板の中央の高さに位置する横木は、壁板の端から端まで渡した。 34 金箔で壁板を覆い金環に横木を通し、その横木も金箔で覆った。
至聖所の垂れ幕
35 次に、青、紫、緋色の毛糸、および亜麻のより糸を使って、意匠家の描いたケルビムの模様の垂れ幕を作り、 36 金箔で覆ったアカシヤ材の四本の柱の金の鉤に掛けた。 柱のために四つの銀の台座を鋳造した。
天幕の入り口の幕
37 次に、天幕の入り口に掛ける幕を作り、青、紫、緋色の毛糸、および亜麻のより糸を使ってつづれ織を作った。 38 また、五本の柱と鉤を作った。 柱の上部と桁とは金箔で覆い、五つの台座は青銅で作った。
掟の箱 37
1 ベツァルエルはアカシヤ材で箱を作った。 寸法は縦二・五アンマ、横一・五アンマ、高さ一・五アンマ。 2 純金で内側も外側も覆い、周囲に金の飾りの縁を作った。 3 次に、四つの金環を鋳造し、箱の四隅の脚に、すなわち、箱の両側に二つずつ付けた。 4 箱を担ぐために、アカシヤ材で棒を作り、それを金で覆い、 5 箱の両側に付けた環に通した。
贖いの座
6 次に、贖いの座を純金で作り、寸法は縦二・五アンマ、横一・五アンマとした。 7 打ち出し作りで、一対の金のケルビムを作り、贖いの座の両端、 8 すなわち一つを一方の端に、もう一つを他の端に付けた。 一対のケルビムを贖いの座一部としてその両端に作った。 9 一対のケルビムは向かい合い、顔を贖いの座に向け、翼を広げてこれを覆った。
机
10 次に、アカシヤ材で机を作り、寸法は縦二アンマ、横一アンマ、高さ一・五アンマとした。 11 それを純金で覆い、金の飾り縁を作った。 12 また、一トファの幅の枠で四本の脚を補強し、枠にも金の飾り縁を作った。 13 四つの金環を鋳造し、それぞれの脚の外側に付けた。 14 すなわち枠の高さに付け、机を担ぐ棒を通す環とした。 15 アカシヤ材で棒を作って金で覆い、机を担ぐ棒とした。 16 また、机で用いる祭具を作り、ぶどう酒の捧げ物をささげるのに用いる皿、柄杓、水差し、小瓶を純金で作った。
燭台
17 彼は純金で燭台を作った。 燭台は、打ち出し作りとし、台座と支柱、蕚と節と花弁があった。 18 六本の支柱が左右に出るように作り、 一方に三本、他方に三本付けた。 19 一本の支柱にはアーモンドの形をした蕚と節と花弁を付け、もう一方の支柱にも三つのアーモンドの花の形をした蕚と節と花弁を付けた。 燭台から分かれて出ている六本の支柱を同じように作った。 20 燭台の支柱には四つのアーモンドの花の形をした蕚と節と花弁を付けた。 21 節は、支柱が対になって出ている所に一つ、その次に支柱が対になっている所に一つ、またその次に支柱が対になっている所に一つと、燭台の支柱から出ている六本の支柱の付け根の所に作った。 22 これらの節と支柱は支柱と一体をなし、燭台全体は一枚の純金の打ち出し作りであった。 23 次に、七個のともし火皿、芯切り鋏、火皿を純金で作った。 24 燭台とこれらすべての祭具は重さ一キカルの純金で作った。
香をたく祭壇
25 彼はアカシヤ材で香をたく祭壇を造った。 寸法は縦一アンマ、横一アンマの正方形に、高さにアンマとした。 そして、その四隅の角を祭壇から生えるように作った。 26 祭壇の上の面と四つの側面と角を純金で覆い、金の飾り縁を作った。 27 また、二個の金環を作り、それを金の飾り縁の下の両側に相対するように取り付け、担ぐための棒を差し入れる環とした。 28 この棒もアカシヤ材で作り、金で覆った。 29 また、聖なる油と、香料師の混ぜ合わせ方に従って純粋な香草の香を作った。
祭壇 38
1 彼はアカシア材で焼き尽くす捧げ物の祭壇を造り、縦五アンマ、横五アンマの正方形、高さは三アンマとした。 2 その祭壇の四隅にそれぞれ角を作って、祭壇から生えているようにし、全体を青銅で覆った。 3 また、祭壇で使われるすべての祭具、壺、十能、鉢、肉刺し、火皿などの祭具はみな青銅で作った。 4 格子は祭壇の半ばの高さにある、張り出した棚の下の部分に付け、青銅の網目作りとした。 5 四つの環を鋳造し、青銅の格子の四隅に付け、棒を通す所とした。 6 彼はアカシヤ材で棒を作り、それを青銅で覆い、 7 棒を祭壇の両側の環に差し入れて祭壇を担ぐために用いた。 祭壇は板で造り、中を空洞にした。 8 更に、青銅の洗盤と台を作ったが、それは臨在の幕屋の入り口で務めをする婦人たちの青銅の鏡で作った。
幕屋を囲む庭
9 彼は庭を造り、庭の南側に亜麻のより糸で織った長さ百アンマの幔幕を張った。 10 そのために、二十本の柱と二十個の台座を青銅で作り、柱の鉤と桁は銀で作った。 11 北側にも、長さ百アンマの幔幕を張り、二十本の柱と二十個の台座は青銅で、柱の鉤と桁は銀で作った。 12 西側には幅五十アンマの幔幕を張り、十本の柱と十個の台座を作り、柱の鉤と桁は銀で作った。 13 東側の幅も五十アンマとし、 14 十五アンマの幔幕と三本の柱と三個の台座によって右に、 15 同じく、十五アンマの幔幕と三本の柱と三個の台座によって左に張った。 それらは、庭の門の両側に置いた。 16 庭の周囲の幔幕はすべて亜麻のより糸で織った。 17 柱の台座は青銅、柱の鉤と桁は銀、柱頭は銀で覆われ、庭の柱はすべて銀の桁でつなぎ合わされていた。 18 庭の入り口には、青、紫、緋色の毛糸、および亜麻のより糸で織ったつづれ織の長さ二十アンマ、高さあるいは幅五アンマの幕を張り、庭の幔幕に合うようにした。 19 四本の柱と四個の台座は青銅で、鉤は銀、その柱頭と桁は銀で覆った。 20 幕屋と庭の周囲の杭はすべて青銅で作った。
幕屋の建設材料の記録
21 以下、掟の幕屋である幕屋建設の記録は、モーセの命令により、祭司アロンの子イタマルの監督のもとに、レビ人が担当した。 22 ユダ族のフルの孫、ウリの子ツァルエルは、主がモーセに命じられたことをことごとく行い、 23 ダン族のアヒマサクの子オホリアブは彼を助け、彫刻師、意匠を考案する者および青、紫、緋色の毛糸、および亜麻糸を使ってつづれ織をする者となった。
24 仕事、すなわち聖所のあらゆる仕事に用いられた金の総額は、奉納物の金が聖所のシェケルで二十九キカル七百三十シェケル、 25 共同体に登録された者のささげた銀が聖所のシェケルで百キカル千七百七十五シェケルであり、 26 この額は二十歳以上の登録された者の総数、六十万三千五百五十人が一人当たり一ペカ、すなわち聖所のシェケルで半シェケルをささげたものに当たる。 27 銀百キカルは聖所と垂れ幕の台座を鋳造するために使われ、台座一個につき銀一キカル、百個の台座に銀百キカルを必要とした。 28 また、銀千七百七十五シェケルは、柱の鉤を作り、柱頭を覆い、また柱を桁でつなぐために使われた。 29 また、奉納物の青銅は七十キカル二千四百シェケルであり、 30 それを使って臨在の幕屋の入り口の台座、青銅の祭壇とその青銅の格子、祭壇のためのすべての祭具、 31 庭の周囲の台座、庭の門の台座、および幕屋と庭の周囲のすべての杭を作った。
アロンの祭壇 39
1 彼らは主がモーセに命じられたとおり、青、紫、緋色の毛糸を使って、聖所で仕えるために織った衣服を作った。 すなわち、アロンの祭服を作った。
エフォド
2 エフォドは金、青、紫、緋色の毛糸、および亜麻のより糸を使って作った。 3 すなわち、金を延ばし、金箔を作って細い糸にし、これを青、紫、緋色の毛糸、および亜麻糸の中に織り込んで意匠家の描いた模様を作り、 4 その両端に肩ひもを付けた。 5 付け帯は、主がモーセに命じられたとおり、エフォドと同じように、金、青、紫、緋色の毛糸、および亜麻のより糸を使って作った。 6 彼らは、イスラエルの子らの名を印章に彫るように彫りつけたラピス・ラズリの回りに、金で縁取りをし、 7 それを、主がモーセに命じられたとおり、それぞれエフォドの肩ひもに付け、イスラエルの子らのための記念の石とした。
胸当て
8 次に、金、青、紫、緋色の毛糸、および亜麻のより糸を使って、エフォドと同じように、意匠家の描いた模様の胸当てを織った。 9 それは、縦横それぞれ一ゼレトの真四角なものとし、二重にした。 10 それに宝石を四列に並べて付けた。
第一列 ルビー トパーズ エメラルド
11 第二列 ざくろ石 サファイア ジャストパー
12 第三列 オパール めのう 紫水晶
13 第四列 藍玉 ラピス・ラズリ 碧玉
これらの宝石を並べたものの回りに金で縁取りした。 14 これらの宝石はイスラエルの子らの名を表して十二個あり、それぞれの宝石には十二部族に従ってそれぞれの名が印章に彫るように彫りつけられた。
15 次に、組みひも状にねじった純金の鎖を作り、胸当てに付けた。 16 更に、金の縁取り細工二個と金環二個を作り、二本の金の鎖を胸当ての両端に、 17 すなわち、二本の金の鎖をそれぞれ胸当ての端の二個の金環に通し、 18 二本の鎖の両端を金の縁取り細工に結び付け、エフォドの肩ひもの外側に取り付けた。 19 また、別の二個の金環を作って、おのおのを胸当ての下の端、つまりエフォドと接するあたりの裏側に取り付けた。 20 更に、別の二個の金環を作り、それを二本のエフォドの肩ひもの下、すなわち、エフォドの付け帯のすぐ上、そのつなぎ目のあたりの外側に取り付けた。 21 胸当ては、主がモーセに命じられたとおり、その環とエフォドの環を青いねじりひもで結び、それがエフォドの付け帯の上に来るようにし、胸当てがエフォドからはずれないようにした。
上着
22 また、エフォドと共に着る、縁取りをした上着を青一色の布で作った。 23 その上着の真ん中に穴をあけ、そのへりは革の鎧の襟のようにして破れないようにした。 24 上着の裾の回りには、青、紫、緋色の毛糸のより糸でねじったざくろの飾りを付けた。 25 また、 純金の鈴を作って、それを上着の裾の回りのざくろの飾りの間に付けた。 26 鈴の次にざくろの飾り、鈴の次にざくろの飾りと、上着の裾の回りに付けた。 これは、 主がモーセに命じられたとおりに仕えるためであった。
(4) 出エジプト記 幕屋を覆う幕 36-8〜上着 39-26