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2024年06月06日

【ゆで卵は生卵に還らない!】インテル社 第13・14世代CPU向け「Intel Default Settings」を試してみた!

IMG_0131.2.jpg


14世代CPUの劣化問題に対応するため、ASUSのマザーボードBIOSに更新が来ました。

「Intel Default Settings」が追加されていたので、ベンチマークテストを実施しました。

ASUSのマザーボードBIOSに搭載された「Intel Default Settings」は、第13・14世代Core向けに新たに導入された機能で、特にCPUの安定性を重視しています。

ここでは、「Intel Baseline Profile(IBP)」と「Intel Default Settings」の違いをわかりやすく説明します。

「Intel Baseline Profile (IBP)」


Cinebench R23 室温24℃

ibp-temp.1.1.jpg
「IBP」は、インテル社製CPUを安定して使用するための設定です。CPUの性能を最適化し、長期的な安定性を確保するために推奨されています。

具体的には、以下の特徴があります。

?電力供給の基準設定・・・「IBP」は「ベースライン」電力供給設定を指し、CPUが常に安定して動作するように設計されています。

?マザーボードメーカー向けの指針・・・「IBP」は、マザーボードの性能に応じた電力供給プロファイルを含み、冷却機能と電力供給機能を組み合わせています。

「Intel Default Settings」


240531210102.1.jpg
インテル社のデフォルト設定は、 マザーボードメーカーが決定 するもので、各ボードの仕様に合わせて調整されます。

例えば、以下のような設定が含まれます。

?一般的な設定(エクストリーム)・・・「Core i9-14900K」や「Core i9-13900K」の仕様では、PL1(持続的な電力制限)= 125W、PL2(短期的な電力制限)= 253Wに設定されています。

Cinebench R23 室温24℃

デフォルト-エクストリーム.temp.1.jpg
?安定性重視の設定(パフォーマンス)・・・より安定した動作を目指す場合、PL1= 125W、PL2= 188Wに設定することが推奨されています。

デフォルト-パフォーマンス.temp.1.jpg
?「ASUS Advanced OC Profile」(ASUS推奨オーバークロック設定)・・・ASUS製マザーボードで使用できる便利な機能です。

240531210050.1.jpg
デフォルト-AAOP.temp.1.jpg
この機能を使うと、パソコンを簡単にオーバークロック(性能を引き上げる)することができます。

第13・14世代のZシリーズのマザーボード向けにオススメです。

まとめ


?IBP・・・CPUの安定性を重視した電力供給の基準設定。

?デフォルト設定・・・マザーボードメーカーが各ボードの仕様に合わせて調整した設定。

?ASUS Advanced OC Profile・・・簡単にパソコンの性能を引き上げるための設定。

以前のBIOS「Intel Baseline Profile」はインテル推奨でなく、あくまでシステムを安定させるプロファイルでした。

【ゲームが直った?!】インテル社 第13・14世代CPU向け「Intel Baseline Profile」を試してみた!

「Intel Baseline Profile」のパフォーマンスは現行のCore i5 14500と同等の性能になります。

今回は改善されたBIOS「Intel Default Settings」と「ASUS Advanced OC Profile」を以前のデータにそのまま載せて比較していきます。

それではそれぞれの「プロファイル別」にパフォーマンス性能を見てみます。

「Intel Default Settings」のスコア検証


PC構成

【PCケース】「Fractal Design North Charcoal Black」

【CPU】INTEL社「Core i9-14900K」

【マザーボード】ASUS社「ROG STRIX Z790-I GAMING WIFI」

【メモリ】CORSAIR社「VENGEANCE DDR5, 6000MHz 32GB(16GBx2)」

【GPU】NVIDIA社「NVIDIA GeForce RTX 4090」

【PSU】CORSAIR社「Corsair RM1000e」

【AIO】ASUS社「ROG RYUJIN II 240」

【Ver】GeForce 555.85

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3D MARK
speed way.jpg
「プロファイル別スコア」
14900k-RTX4090-FE-2301-AAOC.スコア比較表(3D-MARK)画像.jpg

Cinebench R23ー「CPU」
cine r23 画像.1.jpg
「プロファイル別」
14900K-RTX4090-2301-AAOPスコア比較表(CINE-R23)画像.jpg

blender(V3.4.0)ー「CPU」
blender.rogo.1.jpg
プロファイル別スコア
14900k-RTX4090-FE.2301-AAOP-スコア比較表(blender3.4.0)画像.jpg

「フォースポークン」−「プリセットー最高」
フォースポークン.3.jpg
「平均フレームレート」
14900k-RTX4090-FE.2301-AAOPスコア比較表(フォースポークン)画像.jpg

「Call of Duty: Modern Warfare 2」−「プリセットー極限」
cod mw2 画像.8.3.jpg
「平均フレームレート」
14900k-RTX4090-FE-2301-AAOPスコア比較表(COD)画像.jpg

Horizon Zero Dawn−「プリセットー最高」
HZD.3.jpg
「平均フレームレート」
14900k-RTX4090-FE.2301-AAOPスコア比較表(HZD)画像.jpg

「zombie army 4」−「プリセットーウルトラ」
ZA4-TOP.png
「平均フレームレート」
14900k-RTX4090-FE.2301-AAOPスコア比較表(ZA4)画像.jpg

「アサシン クリード ヴァルハラ」−「プリセットー最高」
アサシン-ヴァルハラ画像.png
「平均フレームレート」
14900K-RTX4090-FE.2301-AAOPスコア比較表(アサシンクリード−ヴァルハラ)画像.jpg

「ファークライ5」−「プリセットー最高」
ファークライ5.タイトル.png
「平均フレームレート」
14900K-RTX4090-FE.2301-AAOPスコア比較表(ファークライ5)画像.jpg

ゴーストリコン・ブレイクポイント−「プリセットーウルトラ」
ゴーストリコン・ブレイクポイント・タイトル.png
「平均フレームレート」
14900k-RTX4090-FE.2301-AAOPスコア比較表(ブレイクポイント)画像.jpg

ディビジョン2−「プリセットー最高」
ディビジョン2.3.png
「平均フレームレート」
14900k-RTX4090-FE.2301-AAOPスコア比較表(ディビジョン2)画像.jpg

SHADOW OF THE TOMB RADER−「プリセットー最高」
shadow title.jpg
「平均フレームレート」
14900k-RTX4090-FE.2301-AAOPスコア比較表(シャドウ)画像.jpg

デウスエクス マンカインド・ディバイデッド−「プリセットーウルトラ」
deus sc.png
「平均フレームレート」
14900k-RTX4090-FE-2301-AAOPスコア比較表(DEUS)画像.jpg

strange brigade−「プリセットーウルトラ」「スケール150%」
StrangeBrigade.ロゴ.jpg
「平均フレームレート」
14900k-RTX4090-FE.2301-AAOPスコア比較表(ST)画像.jpg
トータルスコア・ゲームスコア(3D MARK、R23、blender-省略)  
14900k-RTX4090-FE.2301-AAOP-スコア比較表(トータルスコア・ゲームスコア)画像.jpg
以上、「プロファイル別」のスコアでした。

使ってみた感想


デフォルト設定では「Extremeモード」になっていましたが、「PL1」と「PL2」の値は以前の「Intel Baseline Profile」と変わらないにもかかわらず、スコアが向上していました。

驚いたのは、「ASUS Advanced OC Profile」が以前の無制限設定「2202-AUTO」と比較して、ほとんど誤差範囲ですが、スコアが向上したことです。ゲームスコアも「4%」ほどのスコアダウンに抑えられています。

新しくCPUを購入する場合や返品交換を考えている場合、ASUS製のマザーボードを使用すれば、CPUの本来の性能を十分に発揮できると思います。

ただし、筆者の「Core i9 14900K」は長期間「デフォルト設定-AUTO(無制限)」で使用していたため、「Intel Baseline Profile(IBP)」を設定に戻してもゲームの不調やクラッシュが発生するようになりました。

以前は「Intel Baseline Profile」で問題なく動作していましたが、最近ではゲーム中にフリーズしたり、ブルースクリーンが表示されることが増えました。

これは、「不可逆的な損傷」が進行していたことを示しています。

一度損傷したCPUは「元に戻せない」ため、今後はショップに交換対応を依頼する準備を進めていきます。

総評


根本的な解決策は「CPUの交換」であることは確かです。

ショップも交換対応を望んでいます。

まだインテル社から正式な発表はありませんが、なぜこの不具合が数か月後に発生するのか、その原因はまだ明らかになっていません。

インテル社は今後も調査を続けています。

こうした状況で、各社の対応力がユーザーに対して試される局面となっています。

ASUS社はユーザーのために懸命に取り組んでいることが、今回の対応でよく分かりました。

ASUS社がチューニングに力を入れていることを実感しています。

今後もASUS社の製品を愛用し、信頼して使い続けていくつもりです。


お目通し戴き、ありがとうございました。

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