涌水量が豊富で行程が短い小河川、という条件を持っている川でなければ、ドライフライでの釣りが成り立たない。札幌近郊でその条件に合致するのは、千歳・ママチ川と苫小牧の苫小牧川、小糸魚川、錦多峰川の4河川。白老にもメップ川やウヨロ川、アヨロ川などが該当するが、距離的に今回は苫小牧地区までに絞って釣行を検討。今回は、虹鱒の型物が期待できる苫小牧川上流を選択した。
札幌から支笏湖経由で、苫小牧川上流の入口となる道道276号線支笏湖通りの通称「鉄塔下」まで行くと、回りは深い雪で埋まっており、最近誰も通った様子がない。ここから雪をかき分けて崖まで行き、その崖を下って釣場に着くまでに体力が無くなってしまいそうだ。そう考えて、今回はもっと楽にポイントの入れる小糸魚川に行くことにした。
小糸魚川では糸井の高速道路をくぐり、ペット霊園を抜けた開放式砂防ダムの上流から、次の暗渠までのおよそ800メートルの間、ドライだけで遡行することにした。
現地の気温は+2度、水温は+7度と、水温はドライに魚が飛びつくギリギリのところだが、気温はこの時期としては暖かい。
小糸魚川は、底まで見えるほど澄み切っており、緩やかな流れが心を和ませる。遡行を重ねるごとに、小さな淵や倒木で作った流れ込み、落ち込みが増えてくる。今回は薄い赤色の#12カディスを使用、次々に現れるポイントに打ち込んだ。
最初にアタリが出たのは、入釣した場所から50メートルほど上流の曲がり角の淵。上流からそのポイントに流し込むと、15センチほどのサビの入ったやまめがフライに食いついた。しかし、針がかりが甘くばれてしまった。こちらの心構えができていなかったこともバラシの原因だ。
その後、アタリのない区間が続き、暗渠までもう少しという流れ込みで、メイフライに反応する魚を確認。再び投じると15センチほどのやまめが食いついた。ドライフライでの今年の第1号だ。
暗渠の流れだし部分は、季節になればやまめが溜まる大場所となる。その経験もあってしばらく粘ったが、まったくアタリがない。ビーズヘッドのニンフを沈めて様子を探っても同じだった。暗渠の上を林道が走っていて、この場所に車で直接乗り入れることができるために、先行者がいれば釣果が上がらない。実際に、今日のものと思われるタイヤの跡が残されていた。
今年初のドライフライフィッシングは、型はともかく初日に魚を手にすることができた。まだまだ釣る場所はあるので、冬でもあきらめずドライフライでチャレンジしたい。
写真上左:小糸魚川の上流部に架かる看板。この下から入釣を開始、同上右:ドライフライにきた今年初のやまめ、同下:林道が走る小糸魚川の暗渠。季節になればこの場所で型物のやまめが釣れる=写真はいずれもビデオのスナップショットから。近い時期にこのビデオ録画をyoutubeに投稿する予定
人気ブログランキングへ
にほんブログ村
【このカテゴリーの最新記事】
SOUさんのホームグランドのひとつ、ママチ川でも
この時期やまめやブラウンが上がると思います
近いうちに釣行を考えています
どこかで会えればいいですね!
おお!ドライフライ敢行したのですね!すごいです!
僕も二月ぐらいからになると思いますが釣り計画してます。
釣行お疲れ様でした!