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2019年09月04日

コストコとカルフールについて


日本における一号店はコストコが1999年、カルフールが2000年とほぼ同じ時期だが、カルフールは2005年に撤退。何が違うのか?と疑問に思ったので調べてみた。
まず、カルフールの特徴は、7万点と言われる豊富な商品の品ぞろえと、現地国調達を基本としたビジネスモデル。つまり、低価格で提供するには、日本のメーカーから直接仕入れなければならないが、日本のメーカーはことごとく断られた。その原因は、カルフールの日本進出は黒船のように、日本のスーパーにとって「脅威」・「敵対」として見られ、各メーカーは従来のお得さまである日本の従来スーパーへの配慮からことごとく断られたらしい。結果として、価格競争力をつけることができなかったカルフールは、日本撤退の余儀なくされた。一方、コストコはと言うと、商品の品ぞろえはたったの4000点。これはコンビニレベルらしい。つまり、日本のスーパーとは「協調」や「棲み分け」を当初から戦略として打ち出しており、進出先の地域の相乗効果を実現し、メーカからも信頼を得てメーカー直の仕入れルートも着実に増やしていったようだ。
また、カルフールが失敗した原因はこれだけではないようだ。日本人はフランスと言えばオシャレ・高級なイメージを持つため、本来のカルフールの姿である大型の格安スーパーのイメージが浸透せず、フランスらしさを出さざるを得なかったという。一方、コストコはあの姿がまさにアメリカ。消費者のイメージがが企業側の戦略と合致している。つまり、カルフールは2つの大きな失敗をしたと言える。世界第2位の小売業尾という自信から、メーカーから直接仕入れができるものと思い込んで日本進出したがそれが実現できなかった。もう一つは、日本特有のフランスに対する固定概念があり、カルフールのビジネスモデルと顧客のイメージがずれていた。おそらくカルフールもコストコもそれぞれのビジネス戦略が他の国で成功して、日本への横展開であったことは同じだと思う。しかし、カルフールはシェアを奪いに行く、コストコは協業・相乗効果を狙いに行くという違いがあった。もちろんビジネスの世界なので、一概にカルフールの戦略がNGではないし、どちらかというと一般的だと思う。しかし、カルフールの失敗は、俺たちのやり方はどこでも通用するという自信が、十分な調査をしないまま大きな投資を行い、日本撤退という結末となった。仕事でも投資でもうまく行ってるときが時こそ、今回も今までと同じやり方で成功するのか?その振り返りを忘れると取り返しのつかない失敗になるということを教えてくれた、教訓として覚えておきたい。
私はスマホと自宅PCの通信費を とくとくBB に統一しコスト削減しています。
私が使っている DMMのFX はスワップポイントが買い・売りが同じですので、戦略の変更に迷いが生じません。
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posted by chopin98 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 投資・株
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