コンピュータミュージックの世界(イコライザーの役目part2) chapter32






DAIDAK  です。

今日はこの曲を聴いてみてください。
<Youtube>
「EASY COME,EASY GO!」/B'z

実はまだ、途中なのですが・・・・。
この曲まだCOMPやEQなどのマスタリング処理を一切していません。
これからマスタリング処理をしていきます。
変化の具合をお楽しみに。

以前の記事ですが
「コンピュータミュージックの世界(イコライザーの役目)」で少し書きました。
イコライザー(以降:EQ)の重要性です。

今日は、マスタリング時のEQの需要さをさらに書き足していこうと思います。




<そもそもイコライザー(EQ)って??>
EQは音の成分である周波数を個別に調整ができる便利品です。
人が聞こえる音の帯域は一般的に20Hz(超低音)〜20,000Hz(超高音)。
可聴域といわれる帯域ですね。
当然ですが、EQは人間が聞こえる範囲で調整する必要があるため
EQはこの範囲内での任意の帯域を強弱し、音質を変化させます。

<EQの種類>
?@グラフィックイコライザ
 重要視される調整可能な周波数帯域がきまっており、その帯域を強弱させて音質調整する
 一般的によく見かけるものですね。上下にスライドさせて調整するタイプです。
?Aパラメトリックイコライザ
 周波数帯域を直感的に変更可。
 ダイヤルタイプのEQが多く、グラフィックの絵画画面があるのが一般的。
 細かなポイントを狙い調整が可能でグラフィックEQのように上下させるだけでなく
 山(一般的にQと呼ばれる)のカーブの形状を変更し緻密な音作りができる。
 DAWなどにも搭載されているものが多い。
 グラフィックイコライザーに比べ、音作りに関しての自由度は高いので
 直感的な音作りが可能で、ミュージシャンは使用している人が多い。

<マスタリングのEQ使用方法>
?@ローカット(ハイパスフィルタ)を積極的に使用。
 超低域はノイズ成分が多く、聞こえにくいのにパワーがあるので
 低音部をカットすると全体の抜けを改善できます。
 優しい低音作りはテクニックの一つです。
 ハイパスフィルターを移動しながら音が変わる箇所を探す。
 マスタリングでよく失敗するところは低域が強く出すぎて
 音を低音で隠してしまうこと。
?A中心の音の場所を考える(中心位置の歌とドラムのキックEQ)
 核とも言えるキックは、おおよそ中心に位置させパワーレベルが高い。
 歌が入る場合は歌が中心になるため、音の中央部を受け持っている。
 1kHz〜4kHz付近の声を探しだし、100Hz〜130Hzあたりのキックとのバランスを。
 2mix音源の場合は音の位置や音色によって微妙に場所異なるのですが
 的を絞り調整が可能です。
 ボーカル、キックの抜けが良くなる有効なテクです。
?BプロはマイナスEQ
 1.ベースの抜けが悪い時は50Hz前後をピークEQでカットする。
   多くの場合はドラムのキックとの帯域被りによる原因が多いので
   このあたりの調整でかなり良くなる。
 2.サウンド全体の抜けを良くしたい時は250Hz前後をピークEQでカットする。
   周波数が集まりやすいポイントを抑えることで、交通整理するような効果が見込める。
   高域では4Kや8Kのポイントも有効な場合がある。
 3.軽く抜けを良くしたい時は500Hz前後をピークEQでカット。
 4.アタック感を少し減らしたい場合は、2kHz〜4kHzをピークEQでカット。
 5.ボーカル子音を減らしたい場合は、6kHz〜12kHzのQを狭くしてピークEQでカット。
 6.ギラついた感じを抑えたい時は、10kHz〜18kHzをQを広くしてピークEQでカット。
?C参考:各楽器のイコライジング
 1.<エレキギターのイコライジング>
  60Hz〜120Hz ミュート奏法のときの低音弦のサウンドを太く出来る
  200Hz〜600Hz ギターのボディの鳴り。暖かいサウンド
  600Hz〜1.2kHz ギターの軸。引き締まったサウンド
  1.2kHz〜5kHz アタックが出る
  8kHz〜 持ち上げると明るいサウンドに、ノイズものりやすい
 2.<アコギのイコライジング>
  60Hz〜120Hz 低音弦のサウンド。持ち上げるとぼやけることもある
  120Hz〜300Hz ギターのボディの鳴り。楽器の個性がでる
  300Hz〜1kHz ギターの軸となるサウンド
  2kHz〜5kHz アタックが出る
  5kHz〜 持ち上げると明るいサウンドに
 3.<ピアノのイコライジング>
  30Hz〜100Hz ピアノの響きが得られる。サウンドの暖かみ
  100Hz〜350Hz 低域
  500Hz〜1kHz ピアノのコシの部分
  2kHz〜4kHz アタックが出る
  5kHz〜 持ち上げると明るいサウンドに
 4.<ボーカルのイコライジング>(男女によってことなります。)
  90Hz〜400Hz 声の暖かみ。持ち上げすぎるとモコモコする
  400Hz〜800Hz 低域、持ち上げると太くなる
  1kHz〜3kHz ボーカルの軸
  2kHz〜4kHz 発音が出る
  5kHz〜 空気感がでる。ブレスやリップノイズも出る
 5.<ドラムのイコライジング>
 ★キック
  100Hz未満 キックの太さが出る
  100Hz〜600Hz ベースとぶつかるとにごる ぶつかる場合はそこだけ削るのもあり
  600Hz〜1.5kHz 胴鳴りの部分。持ち上げると引き締まった感じになる
  1.5kHz〜 アタックの音が出る
 ★スネア
  〜100Hz 空気感が出る
  100Hz〜400Hz 胴鳴り部分
  400Hz〜1.5kHz スネア本体の音
  1.5kHz〜4kHz アタックの音
  4kHz〜 スナッピーの音
 ★タム
  〜300Hz 響き、空気感が出る
  500Hz〜1kHz タムの芯になる音域
  2kHz〜4kHz アタックの音
  4kHz〜 スティックの音など、空気感も増す
 ★ハイハット
  〜400Hz ずっと鳴らしてると大きくなっていく。かぶるなら削ってもよし
  1kHz〜8kHz 持ち上げるとコシが出る
  3kHz〜8kHz ハイハットの中心地 アタック音が出る
  8kHz〜 倍音 高い帯域で空気感が出る
 ★シンバル
  200Hz〜800Hz ずっと鳴らしてると大きくなっていく。かぶるなら削ってもよし
  1kHz〜2.5kHz クラッシュのアタック感
  2.5kHz〜3.5kHz ライドシンバルのアタック感
  3.5kHz〜8kHz シンバル特有の高音域
  8kHz〜 倍音 高い帯域で空気感が出る
 6.ベースのイコライジング
  〜200Hz ベースのボディの鳴り
  200Hz〜800Hz ベースのコシ
  800Hz〜3kHz アタック感
  4kHz〜8kHz ピック弾き、スラップのときのアタック
  8kHz〜 新しい弦のギラツキ
  ★ベースの最低音のEは41.20Hzになります。5弦だったらBが最低音で30.86Hzです。





ただし音源により状態は変化するので、判断できる良い耳をw
いろいろ試してみるのが一番なのですね。
よって私はYOUTUBE上でよく音質チェックと題して
何度も繰り返し変更してトライしています。

マスタリングではマキシマイザーは必須と考えましょう。
ですが最終的に大きく音色が変化させられますが
綺麗に仕上げるにはノウハウが必要なツール。
またコントロールするにはマスター音源のどの帯域を効果的に
「ぶつけられるか」がポイントのようです。
最低限のトータルEQテクニックなしでは安定的に
完成度の高いマスタリングを行うことは難しいと言えます。

私も、まだまだ使いこなせません。。。。。w
頑張って覚えましょう。




posted by DAIDAK at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | DAW/DTM

2020年11月07日

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初めまして。DAIDAKです(^^ 自分のバンド用の練習曲や、ご依頼をうけてアレンジした曲を作っています。 せっかくなので、約70%程度の完成度で、YOUTUBEにUPして公開しています。 (100%完成品はバンドで使ったり、ご依頼主に渡しています。) DAW/DTM、ギターを使い、ほとんど耳コピーですが 勝手に自分でアレンジを楽しんでいます(^^ ここ数年、DAW/DTMのことでご質問を多々いただいた内容など 少しずつブログにしてまとめていきたいと思います。 あくまでも自分主幹wでまとめて行きますので ご参考にしていただければ幸いです。(^^
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