スバルがヴォラキア帝国の戦いに巻き込まれる!
Re:ゼロから始める異世界生活 27巻 / 長月 達平
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<第一章 『守りたいモノ』>
・26巻で、スバルとアベルはシュドラクの民が課した『血命の儀』を無事にクリアし、シュドラクの民はそれに応えてレムを救出してくれました!
しかしその際にシュドラクの民は帝国の野営地を襲撃。トッドたちの兵に犠牲が出てしまいました。
・ スバルと一緒に戦ったアベルは、本名を『ヴィンセント・アベルクス』といい、ヴォラキア帝国の元・皇帝でした!
しかし今は皇帝の座を追われて森に潜んでいます。
アベルはスバルと一緒に『血命の儀』をクリアしたので、彼もシュドラクの民に認められ、友好的な関係を作ることが出来ました。
アベルはシュドラクの民と協力して戦争を起こし、再び皇帝の座に返り咲くつもりです!
・スバル、レム、ルイの3人は、そんなアベルやシュドラクの民たちを置いて帝国からの脱出を目指し、歩き始めました。
スバルたちは近くにある『グァラル』という町に向かいます。シュドラクのホーリィとクーナも護衛でついてきてくれました。
<第二章 『忍び寄る凶気』>
町の門で検問が行われていましたが、商人の兄妹、フロップ(兄)とミディアム(妹)の助けを借りて、スバルたちはグァラルの町に入ることができました!
フロップさんは穏やかで人柄のいい商売人。そして妹のミディアムは身長がとても高く、2本の蛮刀を武器に戦う護衛役です。
(フロップたちには、スバルとレムは夫婦で、ルイはレムの姉の子供だと嘘を話した)
スバルは人のいいフロップと一緒に街へ出ますが、何が起こったのか分からないまま突然『死に戻り』をしました。
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「——旦那くん、しかめっ面はいけないよ」
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少し前に聞いたばかりのフロップの言葉をもう一度聞き、 すぐにまた、自分を殺したのが誰か分からないままスバルは死んでしまいました!
訳も分からないまま、スバルは短いスパンで2度殺されてしまいました。
スバルはフロップを少し疑いましたが、フロップがどうして自分たちを助けてくれるのかを聞き、善良な人だと判断。
フロップを疑うことは止めました。
スバルが『道を変えてくれ』『なるべく人の多い、大通りを通っていこう』と言い、フロップが『心得たとも!』と返したところでまたしてもスバルは死亡。
何者かに喉をかき切られ、またしても犯人の正体は分かりませんでした。
3度の連続『死に戻り』の後、スバルはフロップを連れて急いで酒場に行き、持っていた金を全てつぎ込んで護衛を雇いました。
ロウアンという名の酔っぱらいで、腕は確かなようです。
しかし今度は酒場の入り口を爆破され、裏口から出ようとしたところを待ち伏せされ、フロップを殺され、続いてスバルも再び殺されてしまいました。
スバルを殺した犯人は、顔に濡らした布を巻き付け、片手に斧を握った男でした。
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「なんで……なんで!」
「なんでぇ!」
「——お前さんにゃ何も教えないぜ? また逃げられたら困るだろ?」
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<第三章 『城郭都市グァラル攻防戦』>
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「旦那くん、しかめっ面はいけないよ」
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『死に戻り』して、またフロップのこのセリフを聞きました。
その後フロップを先に宿に返そうとしましたが、犯人はフロップを攻撃してスバルを呼び寄せるエサにしました。 スバルはまた殺されて『死に戻り』しますが、今度はスバルやフロップを襲っていたのが帝国兵のトッドだと判明しました!
トッドはスバルを危険視していて、どんな手を使ってでも殺そうとしてきます。話も聞いてもらえません。
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「——トッド! お前がいるのはわかってる!」
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『死に戻り』後、スバルはトッドが襲って来る前に、堂々と叫んで宣言しました!
トッドに存在がバレていることを伝え、奇襲をしにくくしてスバルとフロップは宿へ帰還。
スバルたちはミディアム、レム、ルイたちを連れてすぐにグァラルの町を脱出しようとします。
脱出中のスバルたちは町中でジャマルが率いる帝国兵たちに道を阻まれましたが、ミディアムが想像以上に強く、兵士たちを蹴散らしてくれました。
スバルはトッドから斧で奇襲を受けましたが、これを予測し防御。
スバルが「——見てんだろ! やってくれ、クーナ! ホーリィ!!」と叫ぶと、トッドの腹に弓矢が刺さり、トッドを吹っ飛ばしました!
考えてみれば、森から一番近い町に、襲撃されて生き残った帝国兵たちが逃げ込んでいるのは自然です。
スバルたちは帝国兵の残党をおびき出すためのエサとして、シュドラクの民とアベルに利用されていたのでした。
<第四章 『皇帝/商人/ナツキ・スバル』>
スバルたちはフロップ・ミディアム兄妹と一緒にシュドラクの集落に戻り、アベルを一発ぶん殴りました!(アベルの方も殴られる覚悟をしていた様子)
やがてアベルはグァラルの町を攻め落とすと言い、町に詳しい商人であるフロップに、抜け道を教えてもらおうとしました。
しかしフロップは自分の情報で人が傷つくことを拒絶します。
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フロップ:「僕は、戦いになるというならそれを拒否する。僕自身の知識で誰かを害することも避けたい」
アベル:「夢物語だな。現実、害意というものは貴様の事情など顧みずに襲いくる。その全てに掌を突き出し、引き下がるよう頼み込むのか?」
「必要とあらば!」
「実行したとて、成果はない。——ここは狼の国だ」
「狼の国だとて、羊も生きている。僕は狼がお尻に噛みついてくるのなら、牛車に乗って妹と逃げる。今日までそれを繰り返して来たのだよ、村長くん」
(フロップはアベルのことを『村長くん』と呼んでいる)
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アベルとフロップの二人は話し合い、交渉しましたが話はつきません。
そこへスバルが秘策を考えてやってきました。
スバル: 「——グァラルを無血開城させる計画がある。血の流れない戦いになら、お互いに歩み寄れる算段も成り立つんじゃないか?」
<幕間 『ズィクル・オスマン』〜第六章 『傲岸不遜な紅』>
スバル、アベル、フロップの3人は女装し、シュドラクのクーナ、ミゼルダと一緒に五人で旅芸人としてグァラルの町に潜入。
スバルはナツミ・シュバルツ、フロップはフローラ、アベルはビアンカと名乗りました。
(スバルお得意の化粧技術が活きた)
スバルたちの演奏は普通でしたが、女装したアベルの美貌と美しい舞は瞬く間に噂となり、スバルたちはすぐに兵士たちの宴の席に呼ばれました。
そして舞が始まろうとした直後、アベルはその場にいた兵士たちの長・『ズィクル・オスマン二将』に剣を突き付け、投降を促しました。
ズィクルはすぐに投降し、ズィクルの命令ですぐに兵士たちは武装を解除。誰も殺すことなくグァラルの町を手中に収めることができました!!
ズィクルは女好きとして知られていたため、スバルはこの女装作戦を思いつきました。投降したズィクルはその後、自分のことを元皇帝であるアベルが知っていたことを嬉しく思ったようで、アベルを『閣下』と呼び従順な態度になりました。
ズィクル率いる兵士たちがアベル・シュドラクたちの戦力として加わりました!
しかしその後、帝都からグァラルの町に増援が送られ、スバルたちは襲われます。
突如現れた帝国最強の『九神将』の一人、第二位のアラキア一将は凄まじい強さで、ミゼルダは一緒で火ダルマにされ、レム、スバル、シュドラクの民たちも竜巻のような風でまとめて吹っ飛ばされてしまいました!
アラキアはレムを攻撃し、それをスバルが決死の覚悟で庇いましたが、スバルが攻撃を受けることはありませんでした。
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「——何とも滑稽な挺身よな。だが、悪くはない」
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スバルを助けた真っ赤な出で立ちの女性は、まだ女装したままだったスバルに言いました。
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「名乗る必要はないぞ、愚物。妾の名をこそ呼ぶがいい」
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スバルを助けたのはエミリアと同じルグニカ王国の王選候補者、プリシラ・バーリエルでした!
(なぜヴォラキア帝国にいるのかは不明。)
(『Re:ゼロから始める異世界生活』27巻のネタバレ・あらすじ)