新約 とある魔術の禁書目録 7巻 / 鎌池 和馬
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<あらすじ>
今回の舞台は学園都市。そして魔術ではなく、科学サイドのお話になります。
主人公の上条当麻は、気がつくと真っ暗闇の小さな空間に閉じ込められていました。
どうやらこの状況は当麻の友達にして多角スパイの土御門元春の仕業らしく、当麻が解放されるとそこは名門お嬢様女子校・常盤台中学の女子更衣室でした!
当麻は様々な能力を操るお嬢様たちから逃亡し、この女子校の中にいるという魔術師を捜索します。
女子校の中で学園都市の第五位、食蜂操祈に見つかったり、第三位の美琴に追いかけられたりしながらも、話はどんどんと発展していき、ついに当麻は常盤台中学の外へ。そして何故かフレメア=セイヴェルンが誘拐され、アクセラレータや浜面たちも事件に参加し、学園都市中のヒーロー達を巻き込む騒動に発展していきます。
<感想・評価>
< 作品の特徴(5段階評価) >
おすすめ度: ★★★
読みやすさ: ★★★
ラブコメ量: ■■■
戦闘・バトルの量:■■■■
ハーレム度: ■■■(? 主人公はモテモテだが、あまり女子とかまってるヒマがない)
< 感想 >
なんというか、最初のお話と後半のお話で全然違う物になっていました。
はじめは常盤台中学(女子校)の中で、美琴と食蜂操祈との関係が発展するお話になりそうで期待しましたが、全然違いました(残念)
そして後半は全体的に何が起こっているのかよく分からず、主人公もよく分からないまま行動してるので少し読んでいてしんどかったです。伝わるか分からない例えですが、ドラクエ6の序盤みたいでした。何がどうなってるのか分からないままストーリーが進んで、読み進めていくと何が起きているのか発覚する、という流れになっているんですが………… 私は結局、最後まで読んでも何が何だかよく分かりませんでした!
敵側の目的も2転3転し、結局何がしたかったのか、本当の目的は何だったのかピンと来ません。
色んなキャラが出て来ましたが、それぞれの出番がとても短かったのは残念。
でもついに食蜂操祈が出て来ました! 嬉しかったです。出番もそこそこ長く、女子中学生たちを操って当麻を翻弄していました。何故か当麻にとても協力的だったのは意外。食蜂操祈にあんまり良いイメージは無かったので……。
読み終わって少し思ったんですが、今回のお話はストーリー上必要あったんでしょうか?疑問です。
今は魔術と科学が融合したテロ組織『グレムリン』と対抗してる状況ですが、今回は完全に学園都市内のイザコザでした。科学のお話です。魔術はあまり出て来ません。
魔術師たちと当麻と『グレムリン』の戦いという、本筋のストーリーをざっくり追いたい人はこの巻は読み飛ばしてしまってもいいかもしれません。
今回のお話は当麻がイマイチ状況を分かっていないまま動いていた印象でした。でも、主人公にはもっとちゃんとした目的を持って動いて欲しいです。
でないと当麻がここまでボロボロになりながら戦っている意味が分からないので。
(『新約 とある魔術の禁書目録』7巻の感想・評価)
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