通勤途中や会社帰りのコーヒーブレイクに、このブログで一息入れてください。
いよいよ帰る当日が来てしまいました。
こういう時は、なぜか早く時間過ぎるように思いました。
港には私が乗って行く船が、すでに停泊していました。
全てが事務的に淡々と進んで行くような感じでした。
私だけが邪魔者のように、まわりが動いていきます。
何か、肉親から引き離される子供のような気持ちがしました。
「ふ〜っ・・・、なんか帰りたくないなぁ〜・・・」
心の中で呟きました。
「乗船券をお持ちの方はあ〜！こちらでお手続きくださあ〜〜い！」
「那覇発〜東京行きの〜乗船券を〜！お持ちのお客様はあ〜！こちら側にお並びくださあ〜い！」
メガホンから大きな声が私の耳に入って来た。
私は一瞬で目が覚めたように、現実に引き戻された。
「よし、帰るぞ！」・・「帰るしかないよな〜」
また、独り言が始まったが、私にとって「未知の島」だった沖縄がこれほどいとおしく感じた
のは、まさにこの時からでした。
なぜか、帰りの船のことは、あまり覚えていませんでした。
きっと、沖縄での出来事をず〜っと回想していたに違いありません。
なので、帰路の事は上の空だったのでしょう。
覚えているのは、来る時の嵐のような海と違い、船が滑る様に走っていた事やイルカが伴走して
くれた事ぐらいだった。もうだいぶ東京に近づいたなと思ったのは、外の空気が引き締まって
冷えて来たからだ。
「東京湾に入ったな〜・・」
無事帰って来たにもかかわらず、感激も湧かなかった。
気がつくと、晴海埠頭の岸壁に横付けしようとしていた。
その後の記憶もなく、覚えているのは東横線の電車の窓の外に見えた満開の「さくら並木」
が目に焼き付いていただけであった。・・・
さてさて、続きはまたのお楽しみ！
次回もよろしく！
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（参考） （財）日本ユースホステル協会 http://www.jyh.or.jp
