日産自動車は、中国での自動車の生産体制を強化するため、日産の合弁会社が日本円で800億円余りかけて中国で4か所目となる工場を東北部の大連に建設し、18日、生産を始めました。新しい工場では、中国で需要が高まっているSUV=多目的スポーツ車を中心に年間15万台を生産でき、日産の中国での自動車の生産能力は合わせて165万台となります。
中国は去年の自動車の販売台数が2000万台を超え、世界最大の自動車市場ですが、乗用車の販売シェアで日本はこのところドイツを下回り、アメリカにも追い上げられています。中国市場で欧米勢とのしれつな販売競争が続くなか、日本勢で首位の日産が新たな工場を稼働させたことで日本車のシェア拡大につながるのか注目されます。
記者会見した日産の中国の合弁会社の打越晋副総裁は「中国の東北地方はまだ開拓できておらず、工場が出来たことでわれわれのブランドに対する親近感が高まると思う。この地方での販売増を期待したい」と述べました。
【このカテゴリーの最新記事】