円安が進んで輸入品の円建て価格が押し上げられたことに加え、火力発電用の液化天然ガス(LNG)の需要が伸びたためだ。輸入が前年同期比2.5%増の41兆3240億円となる一方、輸出は海外経済の回復が鈍く、1.7%増の35兆8969億円にとどまった。
輸入はLNGが8.7%伸び、太陽光パネルなどに使われる半導体等電子部品も8.1%増加した。原油は3.5%減で、5年ぶりに前年同期を下回った。4月の消費税増税に伴う駆け込み需要の反動で、全体の輸入数量は0.1%減った。
輸出は、金属加工機械が26.8%増、欧州向けが好調だった自動車が2.6%増など。
地域別では、対米国の貿易黒字が7.3%減の2兆8326億円となり、11年度上期以来、半期ベースでは6期ぶりに減少した。生産拠点の海外移転が進み、自動車輸出が落ちたことが主因。対中国は2兆4359億円、対欧州連合(EU)は2640億円のそれぞれ赤字だった。
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