「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」、いわゆる「溶連菌」による感染症は幼児から小学生ぐらいの子どもがかかりやすく、突然の高熱やのどの痛みなど症状が出て、まれに腎炎などの合併症を引き起こすこともあります。
国立感染症研究所によりますと、今月12日までの1週間に全国およそ3000の小児科の医療機関で、新たに溶連菌による感染症と診断された患者は3996人で、1医療機関当たりの患者数は、この時期として過去11年間で最も多くなっています。
患者はことし8月下旬からおもに西日本で増え始め、今月には北海道や岩手県などのほか、東京都や埼玉県などの首都圏でも増え全国的な広がりを見せています。
このうち、さいたま市の小児科医院でも溶連菌による感染症の患者が訪れ始めています。
峯眞人医師は「例年に比べて、ことしは感染者が多い印象だ。溶連菌は飛まつ感染するので、疑いがある場合はすぐに医療機関を受診して感染の拡大を防いでほしい」と話しています。
小児科医などは冬にかけてさらに患者が増えるおそれがあることから、手洗いやうがいを徹底するよう呼びかけています。
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