プロ野球の日本シリーズ第2戦はソフトバンクが2対1で阪神に競り勝ち、対戦成績を1勝1敗の五分に戻しました。
第2戦は25日に続いて甲子園球場で行われ、阪神はエース能見投手、ソフトバンクは3年目の21歳、武田投手がともに日本シリーズで初めて先発しました。
ソフトバンクは1回、ワンアウト二塁から3番の内川選手がタイムリーヒットを打って僅か5球で先制点を奪い、さらに、4回には4番イ・デホ選手のホームランで2対0とリードを広げました。
先発の武田投手は、持ち味の大きく縦に落ちるカーブを軸に、150キロ近い速球をうまく織り交ぜ、好調の阪神打線を相手に5回まで1人のランナーも出さない完璧なピッチングを見せました。
武田投手は6回ツーアウトから阪神の代打、狩野選手に初ヒットを打たれたあと、西岡選手にもツーベースヒットを打たれて1点を失いましたが、7回を3安打1失点の好投をみせました。
ソフトバンクは8回から五十嵐投手とサファテ投手の投手リレーでリードを守り、2対1で阪神に競り勝って、対戦成績を1勝1敗としました。
阪神は8回と9回に同点のランナーを得点圏に進めましたが、あと1本が出ませんでした。
日本シリーズの第3戦は28日、ソフトバンクの本拠地ヤフオクドームで行われます。
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武田投手「勝ててよかった」
7回を3安打1失点と好投したソフトバンクの武田投手は「緊張したし、阪神ファンの大声援に押されたが、途中から雰囲気を楽しもうと思って投げた。自分なりにいいピッチングができたと思う」と初めての日本シリーズのマウンドを振り返りました。
そして、「甲子園で最低でも1勝して福岡で巻き返したいと思っていたので、勝ててよかった。次に投げる機会があったらもっといい結果を出したい」と話していました。
秋山監督「勝ちにこだわりたい」
対戦成績を1勝1敗の五分に戻したソフトバンクの秋山監督は「内川が勝負強さを見せ、先制点を奪えたのが大きかった。先発の武田も、阪神ファンの大声援の中で自分のピッチングができてすごいと思う。これから福岡に戻るので、地元で自分たちの野球をして、一戦一戦、勝ちにこだわってやっていきたい」と話していました。
能見投手「勝負したのでしかたない」
6回2失点で負け投手となった阪神の能見投手は「ソフトバンクが初球から積極的に振ってくるのは分かっていた。イ・デホ選手に打たれたホームランはちょっと甘く入ったが、勝負して打たれたのでしかたがない」と淡々とした様子で話していました。
西岡選手「次の試合で証明される」
6回に1点差に迫るタイムリーツーベースを打った阪神の西岡選手は「短期決戦は勝つことに意味があるので悔しさはある。ここまで阪神は『勢い、勢い』と言われてきた。きょうの負けを1つ挟んで次の試合が、力なのか勢いなのかが証明されるゲームになる」と話していました。
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