再来年、京都市にオープンする博物館に展示される初代の新幹線「0系」の先頭車両が、塗装や補修のため7日未明、大阪市内の国道をトレーラーで移動し、整備工場に運び込まれました。
この初代の新幹線「0系」の先頭車両はことし4月に閉館した大阪・港区の交通科学博物館に昭和53年から展示されていました。
再来年の春京都市にオープンする鉄道博物館に展示されるのを前に、整備のため大阪市にある工場に移されることになりました。
そして、交通量が少なくなった7日午前1時に出発し、国道などを通るおよそ40キロの道のりを2時間近くかけて移動しました。
途中、交差点にさしかかるとトレーラーがスピードを落とし、新幹線の車両はゆっくりと角を曲がっていきました。
沿道には鉄道ファンなどが訪れ、新幹線が道路を移動する珍しい様子を写真におさめていました。
整備工場に運び込まれた車両は塗装をし直したり、傷んだ箇所を修理したりして、来年の夏頃京都市へ移される予定になっています。
JR西日本広報部の古田英之さんは「車両が長年過ごした大阪を離れるのはさみしいですが、きれいになって新しい博物館で多くの人に見てもらいたいです」と話していました。
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