噴火警戒レベルを平常の「1」から、入山を規制する「3」へと引き上げ、周辺地域に警戒を呼びかけている。御嶽山の噴火は2007年以来、7年ぶり。長野県によると、御嶽山は紅葉シーズンを迎え少なくとも150人の登山客がいたといい、地元消防本部によると、山頂付近で複数のけが人がいるとの情報もある。
長野地方気象台によると、国土交通省中部地方整備局が設置している滝越カメラから、南側斜面を噴煙が流れ降りている様子が確認された。御嶽山南側の同県王滝村には、正午前に気象庁から噴火の一報が入り、同村は対策本部を設置した。村の入り口や登山道の駐車場などで道路規制を行う一方、噴火状況について情報収集を始めた。
同村の栗空敏之総務課長によると、御嶽山頂から約12キロ離れた村役場では、噴煙や爆発音、震動などは確認できていない。ただ、山小屋の屋根に噴火の影響で穴が開いたとの情報もあり、確認を急いでいるという。
気象庁によると、山頂の火口から4キロ・メートル程度の範囲では大きな噴石が降る恐れがあるという。また噴火に伴う震動で窓ガラスが割れる恐れもあるとして、注意を促している。
同庁は今月11日、体に感じない火山性地震が増えているとして、火山活動がやや活発な状態になっていると発表していた。
【このカテゴリーの最新記事】