コロワイドは2日、カッパHDについて「調査中」とコメント。カッパHDは「他社との資本業務提携を含めたさまざまな可能性を検討している」とコメントした。コロワイドは第三者割り当て増資の引き受けや、TOB(株式の公開買い付け)によって、カッパHD株の過半数の取得を目指すとみられる。
コロワイドは90年代まで居酒屋を中心に店舗網を広げてきたが、2000年代以降は居酒屋市場の縮小に対応し、業態を広げて規模拡大を進めてきた。
食の安全・安心財団によると、13年の居酒屋の市場規模は約1兆円とピーク(92年)から3割減少。近年は中華店なども気軽に飲める「ちょい飲み」市場に参入し、客の奪い合いは激しくなっている。外食市場は縮小傾向で、顧客の志向変化に機敏に対応する資金力も必要になっている。M&Aが活発になっているのは経営規模の拡大で食材の仕入れや物流の共通化などのコスト削減が期待できるためとみられる。
カッパHDは「かっぱ寿司」を約340店舗展開しているが、「スシロー」「くら寿司」などとの競争が激化する中、2期連続の最終赤字を計上している。コロワイドは東海地方を中心に「にぎりの徳兵衛」を50店舗弱展開しており、「かっぱ寿司」を傘下に収めることで相乗効果を狙っているようだ
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