不具合が見つかったのは、列車の運転台のある車両に取り付けられているEB装置と呼ばれるブレーキシステムです。
この装置は、運転士が運転中に意識を失った場合などに備え、1分間ブレーキなどを操作しないと警報音が鳴り、その後も何らかの操作をしないと5秒後に列車を自動的に停止させます。
JR東日本によりますと、一部の車両でこの装置に不具合が見つかり、1分間以上、運転士が操作をしていないのに、列車が自動停止しないケースが確認されたということです。
これは、EB装置とは別のブレーキシステムが作動すると、運転士が操作をしたものとプログラムが誤って認識してしまうためで、不具合は京浜東北線などで使われている1500両余りの車両で見つかったということです。
JR東日本では、この装置が作動しなくても、前の列車に近づくと自動的にブレーキがかかるシステムがあるため、列車の衝突の危険はないとしていますが、今後、1年をかけて改修を行うことにしています。
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