張り紙をした古書店の関係者は、応募してきた複数の若者をイスラム法学が専門の大学教授などに紹介していて、警視庁はこの教授の自宅を関連先として捜索し、いきさつを調べています。
この事件は、北海道大学の26歳の学生がイスラム過激派組織「イスラム国」に戦闘員として加わるためにシリアへの渡航を計画したとして、警視庁が外国に対し私的に戦闘行為をする目的で準備や陰謀をすることを禁じた、刑法の「私戦予備及び陰謀」の疑いで、都内の滞在先を捜索したものです。
貼り紙はことしの春に貼られ、「求人」、「勤務地:シリア」などと書かれていたということです。
貼ったのは古書店の関係者の男性でNHKの取材に対し「誰かに頼まれたのではなく、これを貼ればどうなるかと思って、おもしろがって貼っただけだ」と話しています。
また、この関係者は応募してきた複数の若者をイスラム法学が専門の大学教授などに紹介したということです。
警視庁は7日、この教授の自宅を関係先として新たに捜索しており、事情も聴いて詳しいいきさつを調べる方針です。
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「こんな身近な場所でショック」
古書店と同じ施設に入っている電器店の男性店員は、「店に置いてある本はバランスよくそろえられていて何かに偏っている感じもない普通の古書店ですが、壁に『シリアでの求人に興味がある方は店主まで』という内容の紙が貼っていて驚きました。戦闘員募集とは書いていなかったですが、こんな身近な場所でもし本当に募集していたならショックです」と話していました。
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