PAYEとは「Pay as you earned」の略であり、直訳すると「あなたが得たものに対する支払い」といったところだろうか。
要は日本でいう源泉徴収のことである。本来個人が納めるべき所得税を会社が給与から天引きし、個人に代わって会社が政府へ納付するのである。
差し詰め日本の勘定科目でいえば「預り所得税」という理解で良いであろう。
これまた、英国と米国の違いであり、米国では「Withholding tax」の方が一般的かもしれない。
しかし実はPAYEはもう少し広義である。
上記で日本では「預り所得税」米国では「Withholding tax」といったが、もう少し広い意味合いを持っているようである。
実はPAYEには源泉税だけではなく、社会保険料の預り分も含まれる。
日本では社会保険料(一般企業では厚生年金である)と言うが、英国ではNational insuranceというようである。
そのため源泉税に特定した話の場合は「Pay as you earned tax」とTaxまで付け加えると伝わりやすいと思う。
日本語の理解では「預り所得税及び社会保険料」とイメージしておけばよい。
英国政府のホームページを見ると対象はSalary やWageやBonus、育休中の手当も含まれていた。
Wageは日雇い労働者や時間制の就業を意味すると思われるので、おそらくパートタイマーとかも対象になるということであろう。
PAYEという言い方は、ざっとインターネットを見た限り、お隣アイルランドや、ニュージーランド、南アフリカなどでも使われるようである。
さすがにPAYEについて触れられている書籍があるかはわからないが、 こちらの英文書籍 のChapter17の中に、VAT&PAYEという項目があるのを発見した。さすがにレビューしていないのでお勧めできるかは不明だが。。あくまで参考までに。
ちなみにVATとはValue add taxで付加価値税と言われているものである。
結論:負債の部のPAYEは預り所得税及び社会保険料と覚えておこう。
ALEX
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