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2019年05月12日
4日目その3 陸前高田奇跡の一本松〜五葉温泉に浸かり道の駅種山ヶ原
気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館の見学を終え、気仙沼市のファミリーマートで軽い昼食を買い、休憩を取らせて貰いました。
震災遺構の見学も1時間半ほどしていたと思いますが、とにかく風の強い日でもありちょっとお疲れ気味。
駐車場の広いコンビニは、長居は出来ませんけど、小休止を取らせて貰うのにホント助かりますね。
気仙沼市内で立ち寄ったスーパーはMAIYA気仙沼バイパス店です。
私以外にも2台ほどキャンピングカーが駐車場にありました。
夕方近くになって奇跡の一本松まで来ました。
もう午後4時になりますが、それでも駐車場から奇跡の一本松まで歩く人姿が絶えません。
保存の是非等ご苦労もあったかと思いますが、8年経った今も多くの人が訪れるんですね。
間近まで来て見上げてみます。
周囲は奇跡の一本松と一緒に自撮り棒片手に写真を撮る人、愛犬を抱っこして写真に収まる人など様々でした。
そんな人だかりから少し距離を取って見上げている、私の左隣にいたご婦人が、一緒に居たご主人と思しき男性に向い、急に声を震わせて言ったんです。
「何年経っても現場に来るのはやっぱり辛い・・・・・」と。
明らかにそれは涙声でした。
一瞬時が止まったような感覚の後、何かに心が揺さぶられるような、心の琴線に触れられるような感情の高まりを覚え、思わず目頭が熱くなってしまいました。
偶然何かの巡り合わせで、私の左隣に来られたんでしょうけど、このご婦人の発したひと言は、私の今回の旅を更に意味あるものにしてくれたと思います。
震災遺構となっている道の駅高田松原タビック45の建物が遠くに見えます。
かさ上げ工事や復興記念公園整備が進行中でした。
まだもう少しこの土地で時間を取りたいと思うものの、そろそろ帰路の事も考えないとなりません。
夕方にやっと風も少し収まってきたようです。
行き当たりばったりの本日の温泉ですが、三陸沿岸の最高峰、五葉山の深層から湧くと言う五葉温泉に決めました。
JAF会員割引100円です。
受付カウンターにて頂戴したパンフレット掲載させて頂きます。
「一部戴きますね」と言う私に「どうぞー」と笑顔で応じてくれました。
入浴中の浴室内にも、町の防災無線から、明日の休日当番医の放送が流れて来ました。
こんな事も旅先の妙味に思えるから不思議です。
まだ桜も咲き残る、日暮れの山を渡る風が、温泉あがりの身体に心地良いです。
薄らと残る茜色の方角を見つめ、「あのずっと向こうには我が家があるんだよなぁー」とふと家の事を思い出してしまいました。
すっかり暗くなった夜道を、これまた暗いライトのJB-470を走らせて、どうにか本日お世話になる道の駅種山ヶ原に到着
致しました。
時刻は20時少し前でした。
旅に出てあまりテレビニュースとか見てないよなぁと思い、チャンネル設定すれども結局見れませんでした
今夜の晩酌は入手した銀河高原ビールの予定でしたが、思いのほか冷え込んできたのもあり、キャンピングカーの備蓄から群馬の本醸造「榛名山」を燗する事にしました。
つい鼻歌交じりで八代亜紀のあのフレーズを唄ってしまってる自分が可笑しいです。
肴は炙った烏賊ではなく、スーパーMAIYAで買った刺身と、何故か卯の花が食べたくなって・・・・大豆の食べ過ぎ注意ですね・・・・・。
晩酌も終わって、今夜の晩ご飯は、この岩手県産小女子を使います。
はいっ、しらす丼ではなく、釜揚げ小女子丼の出来上がり!
ホントは真ん中に卵黄を置きたかったけど、小女子の味わいを楽しむことにしました。
今回の放浪旅の目的が果たせた事に安堵し、こうして長かった4日目の、静かな夜が更けて行きました。
本日もご覧頂き有難うございます
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