深い入江と丘陵を有する牛深漁港は、県内最大の漁港で古くからカツオ漁の基地として栄えてきた。
ハイヤ大橋は、この漁港をまたぎ水産加工基地のある後浜地区と、従来の漁港施設のある台場地区を結ぶ臨港連絡橋として計画された。
これにより、20分の時間短縮が可能となり流通機能の充実が図られた。
牛深の美しい風景を橋上から楽しむことができるように高低分離された歩車道をもつ。
橋梁側面のパネルは、強風から歩行者を保護し、橋桁を風圧から守る目的をもっている。
細やかな地形の線と澄んだ水面の天草の風景のなかに、幅13.6m長さ883m桁高5mの橋をどうやって自然に溶け込ませるかが、デザインの探求の中心であった。
構造表現の突出する吊り橋や斜張橋を避け、あえて単純な連続桁梁を選択したのは、最も簡潔な表現によって、一本の線として風景の中に橋を浮上させることで、自然の中に浸透させることを試みたからだ。
風徐板と底面の曲線により、橋桁5mの高さは3分割され連続する光と影のリズムの形象となって、薄く細やかで表現豊かな曲線として海上の19mの空を横切る。
上向きにつけられたフラップは、変化する空の光の色彩をその純白の面に反射し、繊細な鏡の群列のリズムとなる。
名称 牛深ハイヤ大橋
所在地 熊本県牛深市
主要用途 臨港連絡橋
設計者 レンゾ・ピアノ+ピーター・ライス+岡部憲明+マエダ
橋長 883m
幅員 13.6m
構造
下部工 中空壁式コンクリート
上部工 7径間連続鋼床版曲線箱桁
九州では1、2位
長崎の女神橋に匹敵する美しさがあると感じてます。
照明が全て点灯すると、等間隔ではなく全てのパネルが光りますが
残念ながら私が撮影に行った時、数十回の間では一度も出逢えませんでした…
…(;´Д`)
熊本市から約3時間…
高速を使用しての福岡より遠方にある熊本県内です。
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