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上様の盾に
この刃は
上様の敵を
倒す為に
前巻のは こちら 。
生麦事件が起きました。島津藩。当事者双方にも色々言いたいことはあったでしょうが上手くやられてしまったという感じでしょうか。
領事裁判権が英国に認められているとしてもそれは英国人が日本で犯した犯罪行為を英国の法に照らして裁きますよということのはず(だよね?)なので自国民が殺された場合はまた別の話になるのかな?
何で殺されちゃったかを辿ると無礼なふるまいをしたのを裁きましたとなってるところを、いやいや勝手に裁いちゃダメだよって話になる?っていうかそもそも無礼なふるまいをしたことを島津が勝手に裁けるのかってところもあるのか。幕府ではその辺はどうなっていたんだろうな。
最終的には薩英戦争にまで発展しちゃってるんで、随分と大事になりました。このあたりに感じる「ふざけんなよ!」という感情が明治維新を生んでいるのでしょうか。私もそれで賠償金とか言う話になるとちょっとそれはないんじゃないって気がします。
さて漫画の方は幕府方のキャラをメインに描いた漫画なので基本的にはそちら寄りというか、高杉晋作さんが超悪人顔で描かれてたりして面白いです。ちょっと一面的過ぎないかな、という気がしないこともないですが。
色々な人が色々な立場で思い、悩んでいたんだろうと思うわけです。片方が良いとか悪いとかいうことは無く、どちらにも筋も利もあり、たまたま薩長のそれがうまく勢いを得てその後の形を作ったということでしょう。良くも悪くも。
日本の各地で、いろんな人の思いが明治維新の一点に向かって渦となって流れ込んでいく様が、そのエネルギーが、私はとっても好きなのです。関ケ原なんかも同様に。
ちなみにこれ、戊辰戦争あたりまで描くんだと思うんですけどいまいち時間の流れが読んでてもわかんないんでどれくらい続くのかなー。
史実的にはもうここから数年後なんだねぇ。
次巻も楽しみです。
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