検査日 」 「 検査について 」 「 結果待ち 」「 結果 」
その時の我が子の様子は、私の気持ちを重くした。
夫は、仕事が忙しく、日付が変わる頃に帰宅する毎日。
病院で、子供と同伴入院することもある私と、
何かを話し合える時間は、限られている。
事前に、最低限の情報を共有するため、
自宅に戻り 食事の作り置き等をしておく際に
B5のルーズリーフにメモ書きし テーブルに置いた。
夫婦間において、大事なことはメールではなく
手書きメモを作成し、それに書き足していくのが
いつの間にか習慣化していたからだ。
検査時の様子、今後の日程。
そして、購入又は注文した書籍名。
その後は、調べた項目と要点。
夫からのコメントは、一度もなかった。
「自閉症」の診断名がついた日の晩、
同じように、メモ書きしておいた。
診断名 ASD。
臨床心理士に所見をもらう日。
そして、注文した書籍の一覧。
翌日、夫名義で注文した書籍の一覧と
いくつかの論文のタイトルがメモに記されていた。
さらに、所見をもらう日の帰宅予定時間が書いてあった。
午後11時だった。
その晩、約1時間にわたり、今後の方針を話し合った。
我が子の療育方針と将来設計 そして、老後のことなど。
もっとも、この時点では
まさか子供全員が自閉症とは思っていなかったが。
漠然とした不安が、形ある課題となり、
幾つかの手を付けるべきことが決まった。
その晩から、 ユニバーサル手話の本 を読み始めた。
「手話を使うことで、共同注意の機会が増加する」と
記載された 論文 があったからだ。
眼が冴えてなかなか寝付けない割に、
本の内容は、頭に入らなかった。
・・・早く眠らなければ。
そう思ったのは、実は夢の中だったのかもしれない。
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