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2019年01月03日
VoIPアダプタ(HT812)で050Plusを固定電話化
経緯
フレッツ光ネクストに移行する必要がでてきました。
私は移行しようと思っていたのですがもともと 固定電話の権利が故人の物 だったので
フレッツ光プレミアム導入時から故人名義の契約になってました。
当時名義変更をしなくてよいのかと確認したところ名義変更は手間がかかるから
しなくて良いと言ったため名義変更せず契約しました。
今回フレッツ光ネクスト移行では請求先が私の名前になってるのに
本人名義でないため確認のための免許証や何やらを提出しろと言いだしました
電話窓口の当然だろと言う喋り方にむかついたため移行する気が無くなりました。
文句があるならフレッツ光プレミアム契約時に言えよな。
光回線については遠からずどこかと契約するつもりですが
これを機に以前から興味のあったある計画を実行することにしました 。
フレッツ光プレミアム終了に伴う問題点
2019年1月31日までに移行しない場合インターネットと光電話が使えなくなります。
インターネットはOCNモバイルONEを契約しているため全く使えなくなるわけではありませんが
高速回線を使ったゲームダウンロードやネットゲームができなくなります。
取り合えず通信速度には目をつぶれますが問題は固定電話が使えなくなることです。
固定電話を復活させる事も考えたのですが工事費や月額基本料金が意外と高く二の足を踏みます。
050Plusを固定電話化
OCNモバイルONEのSIMを契約すると050Plusの月額基本料が半額の150円になります。
と言っても以前は音声SIM契約の場合無料でしたけどね。
かける事ができる優れものです。
通話料は意外と安く詳しくは ホームページ で確認してください。
ここからが本題です 050Plusを固定電話化 していきます。
作業はネット情報をもとにすれば大したことないと思っていたのですが思いっきりはまりました。
Firmwareなんて3バージョンも試す羽目になってしまいました。(´;ω;`)ウゥゥ
はまった原因は下記の3点です。
1.Firmwareのバージョンを上げないと050Plusでは使えなかった
バージョンを上げてPROFILE画面のSIP URI Scheme When Using TLS:をsipにする必要があった
2.Firmwareのバージョンを上げるとDHCPが上手く動かない
最初のFirmwareでは自身のDHCPサーバからIPを取得できたのですが
Firmwareのバージョンを上げるとDHCPからIPの取得ができなく仕方なしに固定IPにした。
3.Firmwareを入れ替えてもレジストされない
Firmwareを入れ替えた場合BASIC SETTINGS画面のRestTypeでFull Resetを選択し
リセット後再度値を入力し直さないとうまく動作しなかった。
正直丸一日潰れました。(~_~;)
ハードウェア
今回私が購入したVoIPアダプタは下記製品ですマニュアルも保証書もなく
本当に国内正規品かと思いました。
Grandstream HT812 VoIPアダプタ ATA 2-FXS Gigabit NATルータ [国内正規品]
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¥8,900 から
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LTE対応据え置きルータです以前データSIM用に買ったものですが
最近使用する機会が無かったため今回有効活用できて良かったと思います。
NECプラットフォームズ Aterm PA-HT100LN-SW 据え置き型 LTE ルーター nanoSIM×1
新品価格
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(2019/1/1 04:21時点)
今回の設定用にシンプルな電話が欲しくなり思わず買ってしまいました。
これはACアダプタ不要の安価な電話ですがおすすめです。
ただナンバーディスプレイ回線では通常呼び出し音の前に短い呼び出し音がなるのですが
短い呼び出し音の時に受話器を上げると通話できない と言う落ちがあります。
パイオニア Pioneer TF-08 電話機 親機のみ/ワンタッチダイヤル機能搭載 パールホワイト TF-08-W 【国内正規品】
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VoIPアダプタHT812の設定
HT812に電話を接続してWANポートにネットワーク、LANポートにパソコンを接続します。
トーン発信になっていることを確認し受話器を取り*ボタンを3回押下し次に02と押下します。
するとHT812のIPアドレスを音声で知らせてくれます。
例えば192.の場合ワン ダイン ツー ドーットと言う感じです。
パソコンからブラウザにIPアドレスを指定するとHT812にアクセスできます。
初期パスワードは「admin」です。
■IP固定方法
上記と同じように受話器を取り*ボタンを3回押下し次に01を押下し
IPの割り振りモードを9ボタンで切り替えながらStatic IP Modeを選びます
次に*ボタンを押下するとIP設定が始まります現在のIPアドレス案内後
ダイヤルボタンで入力します 12桁フル (ex. 192168024001)で入力してください。
その後*ボタンを押下していくとサブネットマスク、ゲートウエイ、DNSサーバーと
切り替わっていくのでそれぞれダイヤルボタンで同様に設定してください。
入力し終わったら#ボタン押下後99を押下し9を押下してリブートしてください。
ログイン画面(Firmwareバージョンアップ前)
STATUS画面(Firmwareバージョンアップ前)
Software Version:のProgramが 1.0.3.2の場合050Plusで通話ができず
Firmwareのバージョンアップ が必要でした。
♦ここからはFirmwareバージョンアップ後の画面です。
LOGIN画面
Username,Passwordは両方adminと入力します。
STATUS画面
Software Version:のProgramに1.0.9.3と表示されているのが確認できます。
BASIC SETTINGS画面
TimeZone:はGMT+09.00を選択します。
今回はルータへ接続するためDevice ModeをBridgeにします。
またDHCPもルータのを使用するためEnable Lan DHCPをNoにします。
(NoにしなくてもルータのDHCPが使われているようですが...)
ADVANCED SETTINGS画面
PROFILE画面
Primary SIP Server:は後述の050Plus情報取得で取得した tranGwAdタグ の内容を入力します。
(ポート443を指定してください。こんな感じで〜.com:443)
SIP Transport:はTLS(default is UDP)を選択します。
SIP URI Scheme When Using TLS:はsipを選択します。
NAT Traversal:はKeep-Aliveを選択します。
SRTP Mode:はEnabled and forcedを選択します。
Gain:TXは+2dBを選択します。
FXS PORTS画面
SIP UserIDは後述の050Plus情報取得で取得した nicNmタグ の内容を入力します。
AuthenticateIDは後述の050Plus情報取得で取得した sipIDタグ の内容を入力します。
Passwordは後述の050Plus情報取得で取得した sipPwdタグ の内容を入力します。
050Plus情報取得
050Plus情報を取得する場合よくインターネットのサイトでWebフォームに
電話番号とパスワードを入力させ情報を取得するページがありますが
個人サイトのWebページに自分の電話番号とパスワードを入力するのは
セキュリティ的に問題がある と思いダイレクトに情報が取得できる
PowerShellのスクリプトを作成しました。
スクリプトは情報取得部をC#画面フォームとXML出力はPowerShellで作成しています。
スクリプト実行イメージ
下記内容をコピーし「050Plus.ps1」として保存して実行してください。
Windows7以降であれば動くと思います。
050Plus.ps1
$Source=@"
public class Class050Plus
{
public static string GetInitialSetting(string tel, string pwd)
{
string url = " https://start.050plus.com/sFMCWeb/other/InitSet.aspx ";
System.Net.WebClient webClient = new System.Net.WebClient();
System.Collections.Specialized.NameValueCollection ps =
new System.Collections.Specialized.NameValueCollection();
ps.Add("ifVer", "5.0");
ps.Add("apVer", "2.0.4");
ps.Add("buildOS", "IOS");
ps.Add("buildVer", "5.1");
ps.Add("buildModel", "Android");
ps.Add("earlyStFlg", "0");
ps.Add("no050", tel);
ps.Add("pw050", pwd);
byte[] resData = webClient.UploadValues(url, ps);
webClient.Dispose();
string resText = System.Text.Encoding.UTF8.GetString(resData);
return resText;
}
}
"@
Add-Type -Language CSharp -TypeDefinition $Source
#アセンブリのロード
Add-Type -AssemblyName System.Windows.Forms
#フォーム
$form = New-Object System.Windows.Forms.Form
$form.Size = "650,550"
$form.StartPosition = "CenterScreen"
$form.Text = "050Plus情報"
$form.FormBorderStyle=[System.Windows.Forms.FormBorderStyle]::Fixed3D
#ラベル 電話番号
$TelLabel = New-Object System.Windows.Forms.Label
$TelLabel.Location = "10,12"
$TelLabel.Size = "60,20"
$TelLabel.Text = "電話番号"
#テキストボックス 電話番号
$TelText = New-Object System.Windows.Forms.TextBox
$TelText.Location = "70,10"
$TelText.Size = "125,20"
$TelText.Text = "050"
#ラベル パスワード
$PwdLabel = New-Object System.Windows.Forms.Label
$PwdLabel.Location = "10,42"
$PwdLabel.Size = "60,20"
$PwdLabel.Text = "パスワード"
#テキストボックス パスワード
$PwdText = New-Object System.Windows.Forms.TextBox
$PwdText.Location = "70,40"
$PwdText.Size = "125,20"
$PwdText.Text=""
$PwdText.UseSystemPasswordChar=$True
#ラベル 実行結果
$ResultLabel = New-Object System.Windows.Forms.Label
$ResultLabel.Location = "10,70"
$ResultLabel.Size = "60,20"
$ResultLabel.Text = "実行結果"
$ResultText= New-Object System.Windows.Forms.TextBox
$ResultText.Location="70,70"
$ResultText.Multiline=$True
$ResultText.Size="500,400"
$ResultText.Text=""
$ResultText.WordWrap=$false
$ResultText.ScrollBars=[Windows.Forms.ScrollBars]::Both
# 実行ボタン
$Button = New-Object System.Windows.Forms.Button
$Button.Location = "500,40"
$Button.Size = "70,20"
$Button.Text = "実行"
$Click = {
$res= [Class050Plus]::GetInitialSetting($TelText.Text,$PwdText.Text)
$doc=[XML]$res
$writer= New-Object System.IO.StringWriter
$doc.Save($writer)
$ResultText.text=$writer.ToString()
$writer.Close()
}
$Button.Add_Click($Click)
$form.Controls.AddRange(@($TelLabel,$TelText,$PwdLabel,$PwdText,$Button,$ResultLabel,$ResultText))
$Form.Showdialog()
運用上の注意点
050Plusでは最後に立上げたアプリに着信するようです。
固定電話とアプリで同じ電話番号を使用しないのが基本だと思います。
アプリで留守番電話等の設定が終わったらアプリをアンインストールするのが良いかもしれません。
( アプリ側で着信するようになってしまったら HT812に接続している電話から*ボタンを3回押下して99押下の9押下で リブート して下さい)
タグ: HT812