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2016年01月07日
スイートポテトな俺たち!デコレーション焼き芋販売車「金時」の全貌!
大阪には「いもたこなんきん」という言葉がある。2006年にNHK連続テレビ小説のタイトルにもなったので、ご存知の方も多いだろう。
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「いもたこなんきん」とは「さつまいも・タコ・かぼちゃ」のこと。江戸時代に人気を博した浮世草子(現在のライトノベル)作家、井原西鶴が著作のなかで「とかく女の好むもの芝居 浄瑠璃 芋蛸南瓜」と記したことから(諸説あり)女性の三大好物として語られるようになった。
いわば江戸時代版「セックスドラッグロックンロール」。さつまいもやパンプキンは美容にいい食材としてスイーツにも用いられ、現在も女性に大人気。タコも繁華街や行楽地でたこ焼きの屋台を見ないことは、まずない。年紀は変わっても、いもたこなんきんの人気は衰えない。
とはいえ、さつまいもをおいしく食べさせてくれる「石焼き芋の屋台」は、このごろとんと見かけなくなってしまった。かつては寒風が吹く季節になると窓の外から「♪いしや〜きいも〜」という哀切をおびた売り声が聞こえてきて、煙突からけむりを吐く軽トラを追いかけるのが楽しみだった。団地っ子だった僕は、石焼き芋のおっちゃんがやってくると、あちこちの棟から女性たちがわらわら階段を駆け降りてくるのを眺めるのが好きだった。昭和の4コマギャグ漫画といえば、石焼き芋とおならが必ずワンセットだった。そんなふうに石焼き芋は、かつては日本の冬にほかほかしたあたたかみを運び、黄金色に輝いていたのだ。
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ではいったいなぜ石焼き芋の呼び声を耳にする機会が減ったのか。調べてみると、季節商品である石焼き芋を専業にしている移動販売車はほとんどなく、多くが「チリ紙交換」と呼ばれた住宅地をめぐる古紙回収車との併業であったため、古紙単価の下落によって廃業を余儀なくされ、その流れにしたがうように石焼き芋の移動販売も先細っていったのだとか。なるほど、石はやっぱり紙に負けるのか。
時は移ろう。とはいえ、街から冬の風物詩が姿を消すのはさびしいもの。そんな閑散とした石焼き芋シーンに突如、とてつもなくヒロイックなスーパーマシンが登場した。それがデコレーション石焼き芋路上販売車「金時」だ。
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