元手が少ないと戦略の幅も狭くなる
ロスカットがどうとか言う話は抜きにしてざっくりと説明すると同じ値で注文が約定して同じ値で決済したとする場合、元手が1,000円の場合と10,000円の場合では手に入る利益に10倍も差が出てしまいます。
それからもう一つ致命的なデメリットが有ります。
10,000円あれば10回に分けて注文が入れられるのに対し1,000円では1回しか注文ができないので想定していた値になるまで指を咥えて待たないと次の行動が取れないということになります。
つまり戦略の幅が狭くなってしまうので頭を使って資金の少なさを補うこともできないわけです。
資金力に物を言わせて力押しの適当トレーダーが運良く多額の利益を得ている間、少しの利益の為にじっと待つしか無い...悔しくありませんか?
株でもFXでも1単位から取引できる業者を利用すれば複数回に分けてトレードできるものの利益が雀の涙程度しか出ません。
根本的な解決にはなりませんがFXでは今より元手を増やさ無くても100通貨以下の業者を使う必要も無くポジションを多く取ることができます。
通貨によって必要証拠金は異なる
以下の画像をご覧ください。※GMO外貨さんの必要証拠金の画面を例として転載させていただきました。
見たら気づいていただけたと思いますが通貨ペアによって必要証拠金は大分違います。
この 必要証拠金ですが「左側の通貨」によって概ね算出 されています。
「ドル/円」であれば「ドル」が基準になっているというわけです。
FX業者によって算出額に微妙な差は有りますが基準となる通貨による必要証拠金の大小は同じです。
大まかに3グループにわけてまとめてみました。
- 必要証拠金「大」→ユーロ>ポンド>スイスフラン>米ドル
- 必要証拠金「中」→カナダドル>豪ドル>NZドル
- 必要証拠金「小」→新興国通貨
よくFX業者の入会キャンペーンで「メキシコペソ円、トルコリラ円は10万通貨の取引が必要」などの表記が有りますが、それは主要国の通貨と比べて1ポジションに必要な証拠金が10分の1程度であるからでしょう。
同じ1万通貨を条件にしてしまうとキャンペーン狙い古事記が新興国通貨の取引であっさり条件を達成してしまいますからね。
こう書くと「じゃあ新興国通貨で運用すればいいだろ」と言われそうな気がしますが新興国通貨は値動きが基本的に少なくリピート売買には向いていません。
それに流通量が少ない為ちょっとした事で値が飛ぶのでリスクが高く基本的にスプレッドも広めでコスト高になりがちです。
ですので元手が少ないなら狙いめは「中」の通貨ペアです。
リピートFXではAUD/NZDが特に人気ですが、元手が少ない人にも扱いやすい通貨ペアですね。
値動きも「大」の通貨程安定はしていませんが新興国通貨に比べたら値が飛びにくいです。
ただし流通量が莫大なわけでもないので通貨ペアによっては投機筋に狙われやすく一方的な値動きをすることもあるので、過去のチャートをよく見て手を出すかどうかの判断をしたほうが良いです。
トラリピ初心者の方は特に馴染みがあるからと「ドル円」とか「ユーロ円」などクロス円を選びがちですが必要証拠金も多く必要で「実は初心者向きではない」のではと私は思っています。
同じクロス円なら証拠金が少なくて済む「豪ドル円」や「NZドル円」の方が証拠金に余裕ができるので証拠金維持率も高く維持できてロスカットの心配も減りいいことづく目なのではないでしょうか。
手動に限らずリピートFXはナンピンする手法なので証拠金に余裕があるに越したことはありませんから証拠金が少なくて済む通貨ペアの優位性は高いと思います。
そして初心者脱却には「 クロス円以外の運用 」が必要不可欠です。
よくわからないからと毛嫌いされがちですが証拠金の少なくて済む通貨に目を向けて通貨ペア選びをすれば新しい世界が広がりますので勇気をだしてクロス円以外の通貨ペアの選択をしてみてください。
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