マイナー通貨ペアお試し取引の思わぬ副産物
その穴埋めができる通貨ペアがないものかと色々試行錯誤しているところなのですがなかなか「これだ」と思えるものにはたどり着きませんね。
今の所0.9-1.0で推移している期間が多いため予測しやすいUSD/CHFと新たに戦力になりそうなAUD/CADが最有力ではあります。
そんな状況ですがひそかにお試ししていたのが NZD/CHF です。
はっきりいってUSD/CHFを運用するなら取り入れる意味は無いと思いつつも一応セントラル短資で取り扱いがあるのでお試ししてみました。
タイミングが良かったのか収益を生んでくれてはいますがイマイチピンとこない動きです。
しかしこの通貨ペアが思わぬ副産物を生んでくれました。
長らく0.58付近から動かず買いがマイナススワップに転落してしまったNZD/USDですがNZD/CHFは買いスワップがプラスです。
買のマイナススワップが不評だったのでしょう。
ただし再びマイナスに転落する可能性もあり得るのでセントラル短資のスワップ動向を定期的にチェックしたほうが良さそうです。
日足で見るとほぼ同じような動きで、マイナススワップを打ち消している ような状態となっています。
同じNZドルの通貨ペアだからという訳ではなく(左側の通貨ペアが同じでも全く違う動きになることが多いです)対米ドルと対スイスフランで力関係のバランスが同じくらいになっているからでしょう。
偶然が生んだ副産物とはいえマイナススワップに怯えることなく気長に上昇を待つことができるのは精神的にプラスです。
ただしいつまでもこの関係が続くとも限らないので注意は必要ですね。
米国のインフレ鈍化傾向が数字に現れ始めたことで米ドルが弱含みです。このまま行くとスイスフランが強い局面が続くのでドルストレートのUSD/CHF一本の運用よりこの2通貨ペアでの運用の方がリスクを低減できると考えています。しばらくUSD/CHFはノーポジのまま2通貨ペアの組み合わせ運用を試して行こうと考えています。
同じマイナススワップ対策でも同一通貨ペアでの売買両建てはおすすめできない
同じ通貨ペアでの売買両建て は業者ごとのスワップポイントの差を利用した「スワップサヤ取り」をしている人が以前は多かったので有名な手法です。
最近は ユーロ円のマイナススワップ対策 の手法として取り入れている人が多く見られます。
しかしこの同一通貨での売買両建ては「どのタイミングで利確するのか」が問題になってきます。
確かに両建てしている間のマイナススワップは打ち消せますが含み損自体は無くなったわけではないですし、 一方のポジションがプラスになったらもう一方はマイナス になってしまうのでどこかでポジション解消しないといつまでたっても根本的な解決になりません。
プラスになったら利確...しかし相場は思惑通りに動いてくれるとは限らずそれを繰り返すにしてもタイミングが難しく裁量トレードの才能が必要になってきます。
ですので個人的には裁量トレードの才能が無いと思っている人はやらないほうがいい戦略だと考えています。
マイナススワップに転落したら他の通貨ペアに目を向けてみるのは有り
マイナススワップで捕まってしまった場合、運良くこのような同じ動きをしていて同じポジション方向でスワップがプラスマイナス逆の通貨ペアを発見できるかもしれません。
マイナススワップ対策として一番最初にたどり着くのが「同一通貨売買両建て」ですが安易に手を出すと出口戦略に悩んでしまうという沼にハマってしまいます。
はっきりいって時間の無駄ですし、それだったら間違いを認めて潔く損切して早期に出直す方が良いとさえ思います。
今回気付かされたのは「色々試してみるのは悪いことではない」ということ。
FXの相場状況は常に同じではなく 時間が経つと全く様相が変わり以前のやり方が通用しなくなる ことは当たり前です。
今後も相場状況の変化による通貨ペアの有利・不利に早く気付けるように試行錯誤は続けていきたいと思っています。