これから初プレイを迎える方の参考になれば。
とある航海の最中、旅人リンクが迷い込んだ地—— コホリント 。
そこは、 「風のさかな」 と呼ばれる神の治める島だった。
その眠りを覚まさない限り、外へ出ることはできないという不思議な島。
リンクは謎のフクロウに誘われるまま、 目覚めの条件 を探して冒険に出る。
魔物こそ居れど、のどかな村やあたたかな住民との出会いもあり、島に 殺伐とした空気 はない。
記念写真を撮られ、頼みごとをこなし、思い出を重ねながら冒険を進めていく。
しかし、次第に明らかにされていく 島の秘密 は儚いものだった。
島の魔物たちがリンクを襲うことにも道理があるように思わせる程の。
それでも、その 秘密を解放すること がこの冒険の目的。
自分に課された 使命 と、その 結末 を知るほどに、リンクは何を思うのか。
住民たちはリンクに何を託すのか。
魔物が攻撃してくる本能が、島の生物全てに共通するものだとしたら。
住民たちに、 マリン に、その思いはなかったのだろうか。
はたまた、彼女をはじめとする島民たちはその真実を知らないのかもしれない。
冒険の果て に、誰がどこまで気付いているのか。
「風のさかな」のうた を歌い、水平線の彼方を見つめる マリン の願い。
それは叶えたいものだったのか、あるいは叶わない夢だったのか。
その答えは、我々プレイヤーの中にしか存在しない。
少ない描写に、どれだけ思いを馳せることができるか。
それはレトロゲームにおけるひとつの醍醐味。
可愛いらしくも難しい、 儚く 小さな、島の冒険。
<シナリオについて>
アクションアドベンチャー というジャンルなだけあって、構成は至ってシンプル。
複雑に絡み合う勢力はありません。
勇者と悪、その2極です。
ゼルダシリーズ は共通してアクションアドベンチャーあるいはアクションRPGですが、シナリオはオーソドックスかつシンプルに 悪役から世界を救う タイプを大筋としているかと思います。
しかしながら当ソフトに関しては異色を放っていて、世界は 危機 に瀕していません。
たとえばひとつの大陸のみを冒険することは珍しくないですが、多くの場合それそのものを 世界 と捉えているのではないでしょうか。
一方夢を見る島の舞台コホリントは、 世界のうちのとある一部分 に過ぎないのです。もしくは世界から隔離された存在。
漂流したことからも考えられるように、ひとつの島であって、そこは世界の全てではないのです。
かと言って単純な物語ではない、 独特な世界観 だと思います。
だからこそ 島を出られない運命 とは、冒険の必然性であり1つの鍵であるような気がします。
且つ、ただ脱出するだけで終わらないのが後を引く。
考察の余地 が与えられていて嬉しいですね。
悪役にしても、 悪質性が低い ように思えました。
征服とか支配というよりは、侵入者を排除しようとしているだけみたい。
支配欲故の排除ではあるのだけど。
この戦いの末に、誰が救われたのだろう…?
夢を見続けていれば、 幸せ だった?
(記憶として、冒険者の心の中にコホリントは生まれる。
それは夢ではなく、消えることのない現実になること。)
私はそう思っています。
皆様はこの物語をどう読み取るのか、是非試してみて欲しいと願います!
シンプル且つ深みのあるストーリーですよ(o´・ω-)b
では今回はこれにて!(*゚ο゚)ゞ
GB ゼルダの伝説 夢を見る島 ゲームボーイ(ソフトのみ)【中古】
価格: 980円
(2017/11/30 18:38時点)
【GBC攻略本】 ゼルダの伝説 夢を見る島DX 攻略ガイドブックゲームボーイカラー 【中古】
価格: 1,480円
(2017/11/30 18:38時点)
【このカテゴリーの最新記事】