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2020年07月03日

「顔が疲れてるね」はネガティブワード






前の記事 に書いた。
今日、金曜日の仕事を終えて疲れた顔を見た時、ふとまたその言葉が脳内リピートされた。「疲れてるね」って声かけは上級者向けだよなぁと思うので今日はこれについて書いてみることにした。


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私がIT企業にいた時の飲み会で、他チームの先輩に「目充血してますが大丈夫ですか?」と言った同期の女の子がいた。その子は心配して言ったつもりだったと思う。

「別に。」そう言ってそっぽを向いた先輩の姿は今でも記憶に残っている。その先輩は私の教育担当で、いつも目が赤かった。慢性の眼精疲労か何か目の病気だったのかもしれない。誰が見ても明らかに両眼が真っ赤だった。

たまたまその時だけ結膜炎にかかっていたという話であれば「そうなんだよ!(よく違いに気付いてくれたね)これ結膜炎でねー」という会話にもなったかもしれない。でも慢性的に目が赤いのを「目大丈夫?」と言われたら私ならあまり嬉しくない。しかも普段接点のない後輩に。

ずっと目が赤いなんて本人が気づいてないわけないんだし、その先輩は当時30代で外見にも気を使っている方だったので、きっとどうにもできないからずっと赤いままだったんだろうと思う。IT業界という事も関係しているのか目が充血している人は他にも何人かいた気がする。

英語の'You look tired.'(疲れて見える)が注意フレーズとして扱われる事がある。誰だってどんな時でも'You look great.'(素敵だね)と言われたい。これは英語云々の問題ではなくて感性、というか人との距離の取り方の問題に感じる。

満身創痍でボロボロになってる時に、疲れてるね、かわいそうに、って家族や恋人から言われるのは素直に嬉しい。わかってくれてありがとう。気にかけてくれてありがとうって心から思う。でも親しくないのに「疲れてますね」と言うのは気遣いとしてはいまひとつ足りない気がするのは私だけだろうか。しかもそこはやはり"親しくない人"なので、本人は別に疲れていると思ってない人に対して「疲れてそうですね」と言ってしまったりするから的外れでモヤっとさせてしまう。あちゃーやる気ない感じが出ちゃってたかな、最近老けたかな、とか相手に要らぬ反省をさせてしまう。「教えてあげた」「心配してる」と言いたい人もいるかもしれないがそれってなかなか傲慢だと思う。

マッサージ店で言われる「お客さん疲れてますね」は問題ない。だってマッサージ店に行く人は99%確実に疲れてるでしょうし、その言葉にはこれから治してあげますからからね!という含みがあるから。

つまり、よほど親しくない限り親切のつもりであっても外見の事に触れるのは控えたほうが良さそうだ。本気で解決してあげるよ!という覚悟がない限り。


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posted by A5ちゃん at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | Essay
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