
音質については、高音を抑えて、低音を強調するというよくある感じなのですが、高音・低音ともに解像感があって安っぽい音作りではありません。あえて厳しいことをいうと、低音はナチュラルというより、少し作ってしまったかなという音ですね。本ヘッドフォンは、装着して室内を動き回ることを前提に開発されたそうですので、じっくり座って聴くのでしたら気になる点かもしれませんが、アクティブに室内で何かしながら聴く分にはこちらの方がいいということなのだと思います。φ40mm大口径ドライバーから出される、少しエッジの立った低音は、ピュアオーディオスピーカー試聴で時々感じる臨場感に通じるものがあります。伝送コーデックには「aptX」「AAC」を採用しているので、SBCコーデックに比べて音質に優れ、例えば、映像と音声の遅延も起きにくいです。
音質以外の面では、大容量のバッテリーが搭載されているので、aptX 接続でも連続再生22時間と実用的です。バッテリーが切れても、3.5mmステレオミニで接続すれば、ワイヤードのヘッドホンとしても使用可能です。NFC対応のスマートフォンでは、タッチするだけで接続設定が可能なことに加えて、マルチポイントに対応しているので、2台の携帯電話を接続して同時に待受けが可能です。Bluetooth ヘッドホンにはお決まりのハンズフリー通話もできて、周囲の音を抑えて快適な通話ができるデュアルマイクノイズキャンセル機能が搭載されているので、聞き取りやすいです。本体はコンパクトに折りたためるデザインですので、収納、持ち運びが容易です(個人的には、このヘッドホンは持ち運んでこそのアイテムだと思います)。
全体的に見て、Bluetooth ヘッドホンとしてよく出来ていて、長時間装着しても疲れにくく、クリアな音質は定価が4,000円クラスのものとは別格で、少しでも高品質な臨場感を求める方にはオススメです。個人的には、空港での時折長時間にわたる搭乗待ちにの際に使うのが最高で、コンパクトにとりだせて、iPhone と ZenFone(時折 iPad や iPod にも繋げます) の両方にさっと繋げられて、周囲はそれなりに騒音がひどいときもありますが、ノイズキャンセリング機能も使って電話待ち受けしながら、もう片方のデバイスからの音楽再生がいい音質で楽しめるのはありがたいです。
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