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2020年07月27日

世界一周の旅:北米編?C【カナダ】『赤毛のアン』を育んだプリンス・エドワード島の魅力

A voyage round the world : North America Edition ?C ? Anne of Green Gables? ー Enchantment of Prince Edward Island 【July 2011】

? 世界一美しい島 ? 『赤毛のアン Anne of Green Gables』
例に漏れず、私も日系ツアー会社の主催する日本人による 『赤毛のアン1日ツアー』 に参加しましたー

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専用バスに乗って島のほぼ真ん中に位置するシャーロット・タウンを出発し、グリーン・ゲイブルズがある キャベンディッシュ村へと向かう。物語では アヴォンリーのモデルとなった村だ。

まずは北海岸にある PEI(Prince Edward Island)国立公園 にて下車し、赤土の断崖を見学。PEIの土地は、鉄分が多く含まれる柔らかい 赤土 で覆われている。

どこまでも続く海岸線が、風に吹かれていつまででも見ていたい気持ちを連れてくる雄大な景色が続く。
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『赤毛のアン』の作者、 ルーシー・モード・モンゴメリが夫と共に眠るのは、海岸の近くにある共同墓地。

ほとんどのツアーに含まれているらしく、訪れる人が絶えないようだった。


グリーン・ゲイブルス博物館 Anne of Green Gables Museum

モンゴメリが勤めていた郵便局見学の後は、いよいよ グリーン・ゲイブルズ へ!
アンが引き取られたマシューとマリラの住む『緑の切妻屋根の家』は、PEI国立公園内にある グリーン・ゲイブルズ・ヘリテージ・プレイスにある。
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「赤毛のアン」の舞台グリーン・ゲイブルス。アンのファンでなくても記念写真を撮りたくなる。

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グリーン・ゲイブルス(緑の切妻屋根のある家)の周囲には物語の通り「お化けの森」や「恋人の小径」が整備されている。
できるだけ時間をかけてゆっくりと歩いてみたい心地よい森だ。
一緒にい歩く恋人がいなくてもアンの浮き立つ心は感じられるだろう。
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グリーン・ゲイブルス内のアンの部屋。お話に出てくる割れた石板やパフ・スリーブの赤いドレスもちゃんとある。本当にアンがここで暮らしていたよう。

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アンの時代の服を着た女性が仕事をしていたりする。彼女たちは話しかけられない限り、その役に没頭しているらしく、まるで風景の一部のように映った。

この先至る所でアンに扮した女の子をみつけることになる。つまり、アンの時代の空気感が島全体に残されているのだ。



ロブスターの豪華ランチ

ランチはPEI名物、 ロブスター。実は私はロブスターをはじめとする魚介類が苦手…
しかし!

ここでの正式な食べ方が説明され、ランチもツアー料金に含まれていることだし、せっかくだから味見だけでもしてみよう♪と思い(現金な私)恐るおそる口にすると…

旨ーい!! 

私でも食べられる!
溶かしバターで食べるロブスター、最高
アンに扮して観光客と写真を撮っていたおさげ髪をしたお店の女性に「当たり前でしょ、ここのロブスターは世界一なんだから!」とドヤ顔をされてしまった…
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豊富な海の幸もこの島の大きな魅力の一つ。フィッシャーマンズワーフにある新鮮なロブスターが食べられる人気のお店。海の幸が苦手な私でも舌鼓を打つほど美味しかった♪


プリンス・エドワード島の絶景

お腹が膨れた後は、 モンゴメリの生家へ。こじんまりとした小さな家で、当時の部屋の様子がそのまま保存されている。
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そしてPEIを代表するフォトジェニックなスポット、 フレンチリバーを背にした菜の花畑 で撮影タイム。
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色とりどりの漁師小屋、緑の麦畑、一面黄色の菜の花畑を背景にした、これぞプリンス・エドワード島という絶景に嬉々として皆、写真を撮りまくる。

この景色は、きっと誰をも「 この島にもう一度来たい」と思わせるのではないだろうか。
PEIは坂道が多く、上ったり下ったりする一本の道路が麦畑の間を一直線に延びるドライブウェイもこの島ならではの風景で楽しい。

青空の下で写真撮影を楽しんだ後は グリーン・ゲイブルズ博物館 、別名『銀の森屋敷 Silver Bush』へ。ここはモンゴメリがよく訪ねた叔父の家で、今でも子孫の方が管理している。
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敷地内には、アンの時代の農場を思わせる牧歌的な風景が残されていた。物語に登場する「 輝く湖水」のモデルとなった湖があり、馬車に乗って湖を1周するサービスもあるとか。佇むだけでも、アンの世界を彷彿とさせてくれる。

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最後は物語の中で、孤児院から引き取られたアンが降り立った ケンジントン駅

こちらは廃線のため、かつての駅舎は今はカフェになっている。
なんか西部劇のセットみたい。


『赤毛のアン』が今でも人々を魅了する理由

プリンス・エドワード島に行くなら、 『赤毛のアン』を全作読破もしくは映画版でおさらいしてから訪れたい。
私は残念ながらその時間がなかったため、赤毛のアン・ツアーで関係個所を訪れても、子供時代に読んだ本のおぼろげな記憶しかなく、はがゆい思いをした。

ストーリーを直前に頭に入れて行けば、ああ、ここでアンとダイアナが、ここでアンとギルバートが…と、感動も数十倍になることだろう。
さらに旅の醍醐味は、 映画のロケ地を巡ることでもある。『赤毛のアン』の場合、プリンス・エドワード島でのロケが圧倒的に多いので、できる限り見ておきたかった。
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1985年にミニ・テレビ・シリーズとして製作されたミーガン・フォローズ主演の『赤毛のアン』が映画として日本で大ヒットしたので、私世代の人には『赤毛のアン』といえば ミーガン・フォローズ
『アンの青春』(87)『アンの結婚』(00)と共に三部作として日本公開されているので、今でも見直してみたいと思う今日この頃(2020年現在)。

また、ずっと気になってはいたが見る機会のなかった映画に 『アンを探して』という邦画がある。ほとんどをPEIでロケしているとのことで、旅の予定がある方は必見。この島に対する特別な感情が芽生えるかもしれない。
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かくいう私もこれらの映画を見直して、近い将来必ずやプリンス・エドワード島を再訪して、今度はくまなく島全体を周りたいと思う。

『赤毛のアン』の魅力は、何といっても アンの想像力の豊かさ

ほとんど妄想といってもいいようなめくるめく素晴らしい世界(時には最悪の予感もあるけれど)が、アンの口を通して次から次へと紡ぎ出され、ダイアナやマシューでなくとも惹きこまれてしまう。
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グリーン・ゲイブルズの前から森へと続く芝生。この先に何が待ち受けているか、答えはあなた次第???

実はこれ、世界が転換点を迎えている今(2020年)の時代、人々に最も必要な資質(だと私は思っている)。
? 思考は現実化する ?とよく聞くが、それが本当だとしたらウィルスが引き起こすパニックによる世界崩壊という「最悪の事態」にフォーカスするよりも、アンのようにまさに「夢のような幸せな世界」にフォーカスした方がいいに決まっている。

? 人間が想像できることは、全て実現が可能 ?ともいう。
だったら、アンを見習って 妄想した者勝ち、じゃない?

みんなで「 バラ色の未来 」を引き寄せましょう!


『北米編?D鉄道各国事情』 へつづく…



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