The land of Alaska overwhelm humans【July 2011】
アンカレッジに前泊して、朝から待望の アラスカ鉄道でデナリ国立公園へと向かう予定…、そう予定だった…
が、アメリカン航空遅延のため シカゴで1泊を余儀なくされたことで、朝出発の鉄道に間に合わず急遽、午後出発のバスを手配。
シカゴから早朝の飛行機で アンカレッジに飛び、そのままツアー会社の人の送迎 ※でバス乗り場へ移動、 デナリへ向かった。
ああ、朝から夕方までほぼまる1日、乗り物で移動した日。
かなりの距離を移動したよー。ほんと、アメリカって大きいなぁ…トホホ
こんなアメリカ大陸横断と同じ位の距離を飛んだ後、6時間ものバス旅…、過酷です
※アラスカでは日系の旅行会社を通してデナリへの移動と宿泊を申し込んでいたので、通しでバウチャーが発行されていた。
人が踏み込んではならない神聖な土地
アラスカ、やっぱすごい。
思わず「 すっげー!!!」と叫びたくなる。
地上にこんな場所が存在するんだ、と思わせる圧倒的な自然の世界。
ここに来てしまうと日本やスコットランドの山々がミニチュアに見えてしまう。
アンカレッジから デナリ国立公園へはバスで6時間弱かかったが、飽きない風景が次々に出現して寝る暇がなかった。荒々しい山肌が目の前に迫ったり、手が届きそうなほど近くに氷河が見えたり、夕日に照らされた マッキンリー (下写真)も少しだけ拝むことができた。Thank you
マッキンリーの見える、ちょっとした見晴らし公園があり、バスの途中休憩箇所になっている。
やはり高い山の峰というのは神々しいものだ。
ここは人間が足を踏み入れてもいい場所ではない気がする。野生動物たちの楽園として手つかずのまま残しておくべき場所なのだ、と強く感じた。
ホテルというかロッジのある ライリー・クリーク・エリアは、よくこんな土地で暮らせるなぁ、と感心してしまうような荒々しい自然の只中にある集落だった。
デナリ国立公園 という広大な保護区の中の、数少ない人が住む場所だ。冬の寒さは相当に厳しくほとんどがクローズとなる。
谷の底に位置するかのように高い山々に囲まれており、宿泊施設から案内所、お店までほとんどの建物がログ・キャビン。下写真は私が泊まったログ・コテージ風のホテル。
夕べは雨が降って気温が下がったので震えながら眠った。
7月でさえこれだから、春や秋に来るのは厳しいのかもしれない。
隙間だらけのログ・キャビンではあるが、部屋の前の窓辺に置かれた椅子に座って眺める景色は素晴らしい。
神々しく聳える山に七色に輝く雲がたなびき、刻々と変化していく。180度緑の木々に囲まれて、まさに自然に抱かれているようだ。清廉な空気を吸って、まる1日座っていられそうだった。
空気は湿っていて重く、木々から放出される濃い酸素のせいか体調は安定しないながらも、アラスカに辿り着くまでの疲れを充分この地で浄められた気がする。
これには悩まされました…
ただ困ったのは、襲来する 蚊の多さ。外に座っていると寒いし、巨大な蚊が寄ってくるので、仕方なく室内で窓越しに景色を眺めていた。それでもため息ものの絶景だったけれど
そして食べ物もまた、私をおおいに悩ませた…
極寒のこの地では、 カロリーも量も値段も都市部以上。
奥地なだけに食料の調達には手間とお金がかかっているということだろう。
寒さの厳しいこの地で暮らすには、体にもたっぷりの脂肪を付けないと生き残れないのかもしれない。
メインストリート沿いに並ぶレストランやカフェは、どこも同じような食物を提供しているが、そのどれもがことごとく巨大なうえに、高い。
ライリー・クラークのメイン・ストリートに並ぶレストランやパブ、アウトドア関連のお店たち。
私が頼んだ一番安いホットドッグラップ(ナンのような生地でソーセージと野菜を巻いたサンドイッチ)でも超ビッグで、お腹が破裂寸前まで食べたが、結局ギブアップ。持ち帰り用にパックされたコールド・サンドイッチがなぜ8ドル以上もするんだ。おかしいでしょー
イート・インでサンドイッチを頼むとクリスプと野菜が付いてくるが、10ドル近くする。
しかも、ゆうに二人前の量だ。日本人なら4人でも充分かもしれない。
ステーキを頼んだらきっと ライオンの餌 並みの巨大なものが出されるに違いない。
胃の大きさも懐の中身も極小の私には手が出なかったが…。
巨大な山の麓をアラスカ鉄道が走っていく。乗りたかったよ…
全てが圧倒的に巨大。スケールの大きさが半端ない…
ライリー・クラークのメイン・ストリートを歩きながら、ああ、ここに ベーカリーがあったら、と思わずにいられなかった。
気軽に食べられる菓子パン、総菜パンが豊富な日本は、なんて素晴らしい国なんだ!
神よ、どうかライリー・クラークにパン屋さんを
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