思い出した(笑) 昔はこんな楽しいことも

●ホワイト時代


退職した理由はブラックすぎたからだが
それも退職前の6年間

それ以前は純白だった( ´艸`)
経営者が変わると色が変わる
ホワイト ⇒ ブラック (てきめん)

そんなホワイト時代のお話しを一つ
●書き間違い

業務を遂行する上で必要なのが書類
コンピューター化をしていると、その中間の情報伝達手段として
紙媒体を使ってしまう

ペーパーレス化を図ろうとしていても
常に紙媒体を無くせるわけではない
そんな紙媒体、 当然のことながら文字を手書きする

人はミスの塊
どうしても、文字を書く時に書き間違いをしてしまう
これを防ぐためにはどうすればよいかと考えても、思いつかなかった(笑)

これは、もう書く時間に余裕を持たせるしかないと・・・
しかし、忙しい業務中になかなか文字を書くのに時間を割ける人はいない
まぁ、書く文字のうち十中八九が数字なので、書き間違いは致命的だから

そのような致命的なミスをした職員には厳し〜〜いバツが与えられる・・・始末書
なので、書き間違いは発生しにくくなってきた
●読み間違い

ただ、書き間違いをしていなくても、それをコンピューターに入力する者が
読み間違いをする・・・ことは往々にして起こり得る

特に手書き数字の場合、急いで書くと
1と7
2と7
0と6
0と9
7と9
など、多彩な読み間違い・・・というよりか読み間違うのも当たり前のような
汚い文字で書かれていたこともある

もちろん、読み間違いやすいと言う事は読む人も分かっているから
他の情報と総合的に判断して、正しい読み方を選択することは出来る
しかし、 綺麗に数字を書けば、そんな読み方を選択するような時間は不要となる

その汚い字、読み間違いが避けられないような数字を書くものに、綺麗に書け!と
行ったところで、その人の意識はそうそう変わらない
はてさて、どうしたものか?
●解決方法

そこで、考えに考え、解決策を役員会に上申し、承認をもらい
1週間程度で実施可能な状態にした
それは・・・・

数字書き取りテスト(笑)

実は半分冗談で統括本部長に相談したところ
それは面白いとなって・・・役員会でも承認されてしまった(笑)

どのような方法かというと
全社員(役員会メンバーも含めて(笑))対象に
1か月に一回、数字書き取りテストを行う

そして、テスト結果が90点未満の者は90点以上になるまで再テストを行い
かつ、業務から外される・・・・という厳しいお仕置きであった
(当然、人手が不足するから、他の職員からは白い目で見られる(笑))

数字書き取りテストの採点方法は単純で
?@数字書き取りシート(これには年月[YYYYMM]と職員番号[9999]と、数字書き取り用枠(10種類20個ずつ)に綺麗に数字を書く
?AそれをOCR装置のある受付依頼入力部門に送り、OCRで読ませる
?BOCRで呼んだ情報をホストコンピューターであるAS/400にアップロード
?CAS/400上で作成したプログラムで、 きちんと読めた数の割合(%)を点数とする

効果抜群(笑)
だって、綺麗に読み取ってもらえなかったら
何度も書き直さないといけないから、真剣になる

その効果で、業務上作成書類に記入される数字もきちんと読める
読み間違いなど起こり得ない様に綺麗に書かれているようになった

書く方はほんの少しだけ時間がかかるかも知れないが
読む方の時間短縮が著しく
また読み間違えた場合に工程を戻す時間が必要だったが、これがゼロ

で、面白いのがいったん習得された数字を綺麗に書くスキルは
時間が経っても衰えないらしく、
その後は新入社員に対してだけ行われるように(笑)

システムエンジニアとして楽しいイベントだった




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2024年09月16日

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IBM AS/400で稼働するシステムの開発・追加を担当して30年以上になります。使えば使うほどこの AS/400 が好きになりました。 こんなSEがいろいろな視点から様々な業務などについて語ります。
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