それまでパソコンしか知らなかった私にはSystem/38の筐体がすごくでかいものに思えた印象がありますね。
多分、本体が洗濯機2個分のサイズ、ディスクも2台あってどちらも洗濯機サイズ、よって、洗濯機が4個並んでる感じですね。
特に、本体にマガジンラック(8inchフロッピーディスクを10枚格納できるマガジンをそのままセットして読み書きできる機構)が付いていて、
おぉーーー! さすがーーー! これぞ会社のホストコンピューター!
って思いたました。
おっ! ふと・・・フロッピーディスクって懐かしいなぁ・・・って思いもう市場に出回ってないだろうと楽天で検索! すると・・・うっ、売っている! 【すっげー】と思いました。
あれ、前回入社時に三菱のMELCOMが稼働していたことをお話ししましたね。
そういえば、MELCOMが最初に見た大きいコンピューターだったはず・・・印象に残っていない(笑)
何となく、MELCOMはヒューズが飛んだりして、コンピュータというより 機械のように思ってたんですね。私としては(笑)
話をもとに戻して・・・
このSystem/38は、System/36の後継として作られたようなんですが、私はSystem/36を知らないので、IBM製コンピュータとしてはSystem/38が初めてなんです。
このコンピュータの操作説明書や仕様書を読んでもほとんど チンプンカンプン でしたが、なんか教材が付いていて、それで学べばある程度のオペレーターになれます。なれました。
その中で一番衝撃的だったのが、 SLM でしたね。
この SLM って単一レベル記憶の略で、それはSystem/38のCPUは記憶領域がすべて主記憶(≒半導体メモリ)と勘違いしている・・・ように作られているということでした。
これが、どういうことか・・・このブログのターゲットの方たちにはわざわざ説明する必要もないでしょうから割愛しますが(もし、説明してほしいという方がおられればコメントに記入してくだされば説明させていただきます。)、当時のPageSwapでさえ新技術だったのに、そのさらに上を行く記憶管理概念を作り出して実現していたってその2〜3年前にパソコンオタクだった私には目から火花が飛び出るようでした。
動作速度も、前のMELCOMとの比較になってしまいますが、すごく早くなっていた印象がありました。
もちろん、Databaseも設計しなおして、臨床検査業務に最適なように設計しました(上司がですよ。前回に引き続き申しますが、私は傍観者)
プログラム言語は RPG?VとCL、RPGはReport Program Generatorの略で、まぁ事務手続き型言語に分類されるでしょうね。 CLはControl Lanuageの略で、昔のMicrosoft DOSのバッチファイルのようなものです。
これらを組み合わせて臨床検査システムを作り上げました。(しつこいようですが、上司が・・・です)
ちなみに、この上司、昨年9月末に上り詰めた社長職を退任されました。 お疲れさまでした。
さて、面白いことに、System/38での臨床検査システムリリース時に開発したアプリケーションがそのままの形で動作しているものも少しあります。また私や私の部下に改編されつつも、そのコードの一部はそのまま残っている物もあります。
当時のSystem/38のOSは、CPF(Control Programs Facilitiesの略だった(笑)かも)でした。そのうえで開発されたRPG?Vのオブジェクトが、現在でも稼働しています。1987年当時のがですよ! これも驚異的でしょうね。
これほどの下位互換性を保証しているOSってそうそうないと思います。
あぁ・・・System/38 -> AS/400 -> i Series -> Power Systems 名前は変われど、機能は拡大しても・・・
AS/400は永遠に不滅です (笑) IBMさま、よろしく
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