やばい・・・請求システム仕様に

計算結果の違い.jpg

●グループ各社の仕様


それは、受注部分、製造部分を統一したサブシステムが出来た(つもりみたい)からです
そして、納品処理部分は今年5月にリリースされる(つもり)予定です
●統合新請求サブシステムの仕様

その新請求サブシステムの仕様を検討しているところですが
グループ各社を例えば
A社(グループ本社)
B社(グループ子会社)
C社(   〃   )
D社(   〃   )
T社(   〃   :当社)
とします。

請求処理の方法で分類すると
A,B,C:Aタイプ
D:A+αタイプ
T:Tタイプ
と大きく分けて2種類になります

そこで、かれらは最初やりやすい方から仕様を決定していきました
A及びA+α ⇒ A’ に
これは簡単でしょうね

そして、私の方にT社の請求ついてどのような処理をしているか教えてほしいと
彼らは、T = A+α’ ぐらいに思っているんでしょう
でも、実は全然違うんですよね

T仕様は実は全く異なるんです
さらに機能的には(転換後A)+αβγδη ぐらいでしょうかね。
これらの Aタイプにない仕様をどのように実装するんでしょう

先週の月曜日でしたか
この件のプロジェクトリーダーが言った言葉
『(当社のU名前)の仕様で、新システムで対応できないものは、取り入れない』

えっ?
当社では、自社開発の強みを生かして
顧客要望の変化(当然、環境が変わると顧客の収益も変わり、値下げ要求が発生する)
世情動向の変化(客層、客筋の変化、経済要因の変化、行政の対応の変化、法令の変化)
に対応すべき、何度となく仕様変更(概ね機能追加)を行ってきました

このため、かなり複雑な請求処理になっています
しかし、複雑になってはいますが、私のポリシーにより
現場の作業工程は極力増加しないようにしています

下手したら作業工程が簡素化され、減少しているとも言えます
(この目的は[人的作業によるミス発生の低減][作業時間の低減]があります)

当然、現場の方には喜ばれ、かつミスも少なくなったので
営業の方、顧客にも喜ばれることはないでしょうが、怒られることは無くなっています
●細工は全然、仕上げはダメだろうなぁ

そのような複雑な機能のほとんどはカットされると思います
すると、10年以上前の仕様に戻ってしまい
暗黒時代が到来するわけです

経理部門・営業部門ともに人員が減少している中
新請求サブシステムの稼働により更に人員が必要となり

しかし、人員補充はなかなかできず、常時人手不足状態

新請求サブシステムについて細工は流々仕上げを御覧じろ・・・ではなく
細工はボチボチ仕上げは見ない方が良い・・・みたいな
●同じような請求額に?

請求と言うものは、お客様にお支払いいただく金額を提示するものです
提示した金額がお客様に納得して頂けるならば、引き続き取引をしていただけるでしょう
逆に言えば、納得して頂けない(たとえば同様のサービスを他社から安く提供されるとか)場合

お客様は当社から離れていくでしょう

なので、先も言った通り
●顧客が納得できる金額の計算
●当社が泣き寝入りしないで済む金額の計算

もう、この辺は企業秘密ともいうべきノウハウの部分です

単純に示すことが出来る点としたら
A社もT社も顧客が1000社 その顧客の代理店が各10000社とします。

A社では、顧客ごとに割引率が設定されています
まぁ、これは当社もです

請求額(ここで請求額は整数、割引率は千分率となります)計算は
A社:代理店ごとに請求額を計算し顧客ごとの割引率で計算、小数点第二位を切り捨て
   顧客ごとに代理店の総計を算出し、請求書額面額とします。
T社:代理店ごとに請求額を計算します
   顧客ごとに代理店の総計を算出し、総計に顧客ごと割引率で計算し、請求書額面額を算出します
この両者の違いによって、1000社請求額面額合計は理論値で、¥490,500になります

これは、経理をされていた方なら簡単に理解できると思います。
A社の請求額計算方法とT社のそれの違いは、割引率をどこでかけるか?です

ちなみに、我々と代理店の間には契約関係は全く存在しません。
なので、代理店の請求に対して割引率を乗じて計算する義務はないし
義理も人情もありません

でも、A社ではそれを行い、損失を発生させています

2023年03月29日

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IBM AS/400で稼働するシステムの開発・追加を担当して30年以上になります。使えば使うほどこの AS/400 が好きになりました。 こんなSEがいろいろな視点から様々な業務などについて語ります。
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