ゲームのモンタージュ、また映画等で映像の上下に黒い帯を見たことないですか?
違和感なくさりげなくあるもので結局何故黒くなってるのか、そこまで理由を突き詰めたりしないなと思ったので今回少し話していきます。
あの上下の黒い帯の名称はレターボックスと言います。
本来映像の比率を維持する為に配置されるもので、その設置方法に実際に黒いマットを置いたり、映像素材自体にマスキングしたりして、黒い帯の部分を作ります。
昔の場合は4:3の比率の解像度を16:9にする時に使ったりします。
因みにその16:9の今の規格に更にレターボックスを付けて2.35:1という比率で映像を制作する場合も。
特に理由なく使ってる人とか結構いると思うので、一応理由として頭の片隅にでも置いて置いとくと良いかも。
【何故ゲームのモンタージュに使うのか】
近年のゲーム自体のクオリティが高かったり、シアターモード等撮影に特化してるシステムが導入されてるタイトルが増えてる為。
映画の様な映像を手軽に作る事が出来る様になったのが理由です。
【モンタージュ特有の動くレターボックス】
よく見かけるのはクリップのシーンとシネマのシーンで比率を変えているものです。
これはクリップとシネマと分けてアニメーションを掛けている場合ですね。
ゲーム毎のUIの位置等の関係上、特にサイズに決まり等はないのでご自身の感性に合わせてバーの長さを変えて大丈夫だと思います。
因みに僕はクリップのシーンはシネスコ比率のバーで、シネマに切り替わる2フレーム前から倍のサイズに、シネマからクリップに戻る際に元の状態に戻します。
【特殊な使い方】
これって別にシネマのシーンの為だけに使うものでもなくて、少し凝った演出をする時一瞬だけバーを長くしたり、速度緩急を付けて動きを付けたりする事で、クリップの演出を更に印象深いものにする時にも有効に使えます。
割と最近のモンタージュにはよく見かけるので、プレイしているクリップだけじゃなくて、レターボックスをちょっと意識して見てみると新しい発見があったりするかも。
このレターボックスですが、ただ比率を変更するだけのものではなくて、例えば映像の隅っこが見切れてしまう事を防ぐ事が出来ます。
そうする事で映像のレイヤー自体の設置位置を微妙に変えたり、見切れる範囲ギリギリまでアニメーションを付ける事が出来るようになります。
【バーの置き方】
色々あるんですけど、映像自体にクロップを入れて上下にバーを作ったり、素材として黒いバーのオーバーレイを設置する等の方法があります。
作るのが面倒という方の為にここに僕が使ってるレターボックスを投下しておきます。
気になったら使ってみてください。
【まとめ】
多分ゲームのモンタージュを作りたいとか、ちょっと映像作りたいっていうくらいの方だとただ映画っぽく見せるだけの物と思っている方が多い(僕もそう思ってた)と思ったので今回記事にしました。
でも調べてみるとこのレターボックスを配置するだけで結構いろんな事が出来る様になるので、もう少し凝った編集をしたいという方は試してみてはどうでしょうか。
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