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登校拒否からグレていった息子の話しNo.2

親の考え方を根本から変える

前回から続きます。

もう少し詳しく、息子とのことをお話ししましょう。

彼が登校拒否をするようになってからしばらく考えました。

私は、彼のことが本当に好きだろうか?
私は、彼を心から愛しているだろうか?
私は、彼を理解しているだろうか?
私は、彼を信じているだろうか?
私は、彼を大事にしているだろうか?
私は、彼のすべてを受け入れることができるだろうか?
私は、彼にとってどんな存在だろうか?
私は、彼に何が出来るのだろうか?
私は、彼とこれからいっしょに生活出来るだろうか?
とにかく、考えつくことを考えました。

ある時、 おれは翔の父親だ! (翔は本名です)
と心の中で叫んだのです。

その時から、翔のことを全て受け止めようと素直に思いました。
そうは思っても彼の行動は変わりませんでした。
しかし、私は息子を信じるようになっていました。
この子は、今はこんなんだけど必ず良くなると信じたのです。

家に帰ってこない日も続いたのですが、帰ってくるたびに
彼と出来る限り話しをするようにしました。
最初は面倒くさがっていましたが、次第に私の話しを聞くようになりました。

話しをすると言っても、説教がましいことは言わず、
ただ、お前のことを信じてるからなと言う程度です。
それを根気よく続けました。

彼の素行はしばらく変わりませんでした。
しかし、少しづつではありますが、私との信頼関係が出てきたようで
私に会うたびに、自分のことを少しづつ話すようになりました。

その時も、お前のことは信じてるからねと、必ず言うようにしていました。

私が彼に対して考え方を変えてから約2年経った頃、
丁度卒業式を迎える頃だったと思いますが、
ある出来事がありました。

それは、学校で不登校の生徒やヤンキーと言われる生徒を
卒業式に出さないという話しが持ち上がりました。
当然、私の息子もその中に入っています。

その時、私は激怒しました。

何を学校は考えているのかと。

この話しがある前に
学校もろくに行っていない息子から
卒業式だけは出たいと聞かされていました。
本人が出たくないと言っているなら
別に何とも思わなかったのですが。

実は、私の親は学校の教師をしていまして、現在は他界していませんが、
私の父は昔、荒れている学校に赴任してその学校を立て直した経験をもっている
熱血先生で尊敬の出来る親でした。
父から卒業式の前日になるとよく聞かされていたことを
その時思い出しました。

グレている生徒や不登校の生徒をいかにして卒業式に出させるかを
真剣に語っていたことを思い出したのです。

私は、息子の中学校に電話しました。
(本当は学校に乗り込んでやろうかと思ったのですが、ママに止められました、笑)
担任の先生に抗議しました。私の父のことを話しに出して真剣に抗議しました。

そのことで、何とか卒業式に出ることができました。

●本当の親になった時

無事中学を卒業した彼は、
なんと、
自分の本当の父親のところへ
行くと言って家を出ていってしまったのです。

本音を言うと、その時少しほっとしました。

かっこいいこと言って、彼の親父だなんて言っていた私は
やっぱり本当の親にはなれませんでした。
それは、しかたが無いことなのかなと、その時思いました。


それから時が過ぎ、


卒業の年の夏だったと思いますが、
突然、息子から電話でそっちに帰ると連絡がありました。

何故かその時は、少し嬉しかったのを覚えています。
事情は聞きませんでしたから、なぜ帰ってくるのか解りませんでした。

事情はどうあれ帰ってくることは、大歓迎でした。

帰ってきてからも、素行はあまり良くなく
夜は暴走族に入り、家には帰ってくることはあまりありませんでした。

以前と少し違っていたことは、私には何でも話しをしてくれました。
暴走族のことや警察に目をつけられていることやとにかく

私には正直理解不能なことばかりでした。

しかし、彼を信じ続けました。

とにかくいろんなことがありました。

そうこうしていると、彼から
多分自分は、鑑別か少年院に行くことになるかもしれないと
打ち明けられました。

私は驚きませんでした。
なるようになっただけです。

私は、いつかそうなるだろうと思っていました。
そのことは、彼のには以前から伝えていました。
今のままだと警察に捕まることを。

それから、1ヵ月後位に弁護士から連絡があり
裁判所に出頭するようにとのことでした。

判決が下り、少年院はなんとか免れましたが、
鑑別所へ入ることになりました。
49日間です。

その時私は、息子が鑑別所に入ることで大きく彼が変わる様な予感がしました。

10日過ぎた頃でしょうか、彼から手紙が来ました。

手紙には、今までの自分がしてきたことの反省が綴られていました。
本当に迷惑をかけたこと、心配かけたこと、心の叫びの様に感じました。
最後に、私にお詫びの文面が綴られていました。
そこには、私のことを「お父さん」と書かれていました。
今もそのことを思い出すと込み上げてくるものがあります。

その時、始めて本当の親子になれたように感じました。

49日間が済み、家に帰ってきたときはビックリするほど
変わっていました。

その時から、彼は大きく変化しました。

元々、気の優しい思いやりのある子供のはずが
私という知らないオヤジと一緒に住むようになって
彼は、戸惑いの中でしばらく生き続けなければならない環境で
自分をどうしていいか解らなかったと思います。

もっと早く、彼を理解していれば、こんな目に遭わなかったのかもしれません。

親の都合で離婚し、父親と離ればなれになった彼の気持ちを
もっと早く知ってやるべきでした。

彼には、本当に申し訳ないことをしたと思っています。

今では、家族で旅行したり、食事に行ったりと、
楽しい毎日を過ごしています。

私の誕生日になると必ずプレゼントをくれます。
働いた少ない給料の中から、買ってくれています。

今は本当に幸せです。

私は、彼からいろいろ学びました。

親の都合やエゴや八つ当たりをして
子供を混乱させていることを知るべきです。

子供を見れば、親が解るといいます。
子供を仕付ける前に、親が親としての自覚を持って
子供と接する必要があるのではないでしょうか。

とても、長くなってしまいましたが、
お付き合い頂きありがとうございました。
私の考えは100%ではありません。
私も成長を続けていきたいと願っていますので、
ご意見、中傷、何でもお受けいたします。

もし、子供のことでお悩みの方がありましたら、
コメントして下さい。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。
ここでは、書ききれない他にも沢山の気づきを
息子からもらいました。
その時のことについては、
気が向いたら、書こうと思います。

登校拒否からグレていった息子の話しNo.1

今回は、以前に「登校拒否の子供の接し方(中学生編)」と題して
あるところに提出したレポートです。
子育てのお役に立てばと思い書いたものです。
何かの参考になればと思います。
少し長いので2回に分けてブログに載せます。


登校拒否の子供の接し方(中学生編)

このレポートを読んで頂いていると言うことは、
あなたの子供さんが現在登校拒否になって悩んでおられるのでしょう。
親であるあなたの心中は痛いほど解ります。

心配しないで下さい。

必ず解決します。

まずは、あなたが落着いて下さい。
親であるあなたが動揺していては解決するものも解決しません。
冷静になって今の現実を受け入れて下さい。

ここで少し、厳しいことを言うことになりますが、
少しだけ冷静になって読み進めて下さい。

まず最初に考えて頂きたいことは、
親のあなたも大変なことはよく解ります。

しかし、今一番大変なのは誰でしょうか?

一番大変な目に遭っているのは、登校拒否になっている子供であることを
まず、親のあなたが一番知らなければならないのです。

最初から厳しいことを言うことになってしまいましたが、
このことを最初に知っておいて頂きたいのです。

一般的に登校拒否の問題は、いろいろなケースがあり
絶対的に解決するという方法を見つけることは、大変困難に思われがちですが、
そんなことはありません。
必ず解決します。


ただし、
このことだけは、最初に理解して下さい。
登校拒否になるきっかけは、学校での先生と相性が合わないとか、友達とか、
異性のこととか、イジメとか、いろいろあると思いますが、

子供の登校拒否の原因は、殆どが親が起因して登校拒否になることが多いということです。

そこで、

私が経験した実際にあったお話をします。
これは、私自身が経験したことです。

お恥ずかしいのですが、事情があって私は8年前に前妻と離婚をしました。
その後、出会った彼女とその子ども2人と生活するようになりました。

当時子供たちは、姉<小学6年>、弟<小学4年>でした。

私の中では、子供たちに対して何の抵抗も無く接していました。

生活を始めた頃は、あまり感じなかったのですが、
弟のほうに少しづつ変化がみられるようになったのです。

下の子供が中学に入り中学2年生になって間もなくのこと
突然、クラブ活動にいかなくなりました。
それからしばらくして、学校にも行かなくなり、
登校拒否が始まりました。

私は、血のつながっていない子供達に対して
本当の親と思って接してきたつもりでした。

しかし、それは私のエゴだったのです。

最初、クラブ活動にいかなくなったときは、
叱り飛ばして、無理矢理学校に行かせようとしていました。
それも親心のつもりでした。

それが大きな間違いだったのです。

彼は、登校拒否をするようになってから次第に
グレ始めました。
どんどん悪く変化していきました。

その後の彼は、
タバコ・夜遊び・無免許運転・窃盗・暴走族と

※窃盗に関しては、彼の為に断っておきますが、彼は盗んでいません。
仲間がワルで巻き込まれただけです。

しかし、そこに居たことは事実だからしかたありませんけど。

結末は、鑑別所にご厄介になることになりました。
その間約3年半、彼には悩まされました。

こんな事を書くと、登校拒否になるとグレてしまうのではないかと
心配にお思いでしょうが、グレるのはまだ良い方です。

良い方とは、どういう事か?

良い方とは、ヤンチャをする子供たちは、エネルギーが有り余っていて
そのエネルギーを外に向けるだけです。
ある程度コントロール出来るようになればおとなしくなってきます。

家庭内暴力については、少しケースが違いますが、
基本的には、同じところから来ていると考えられます。
家庭内暴力についてはここでは言及しません。
違う機会にお話ししようと思います。


厄介なのが、内にエネルギーを持っていく子供たちです。
最悪の場合、自殺してしまうケースがありますので要注意です。
最近こういうケースが多くなってきているようです。
極端に精神的に病んでいる場合は、専門家にお願いする方が無難かと思います。

そうでない場合は、子供との会話を真剣にすることで良い方向に向いていきます。
なぜなら、先も書きましたが、登校拒否の原因は、親に起因する事が多いといいました。

実は、小さい頃の親の子供への抑圧が子供の性格を作っているのです。

学校という集団生活をするようになると

ある子供はのびのびとやりたいことをやり、言いたいことを言う。
ある子供は言いたい事も言えず、やりたい事も出来ず、
のびのびとその場所に居られないといった心の弱さが出てしまうのです。
そのことで、集団生活になじめず登校拒否をしてしまうケースが殆どです。

だからこそ、親の考え方を根本から変えなければ子供は抑圧から解放されません。
多くの子供たちは、良くも悪くも親の影響を必ず受けています。
そこのところを、親は気づくべきです。

まだ、続きますが、今日はこれまで。
次回は、私が根本的に考え方を変えた瞬間をお話しします。

親の言うことは聞くな!


今日は、最近姉から聞いた話しを少しお話ししたいと思います。

姉は、自宅でピアノ教師をしているのですが、
そこに来ている生徒のことで少し興味深い話しをしてくれました。

K君という男の子(小学4年生)のことです。

そのK君は、いつもまじめで熱心に通ってくるそうですが、

ある日、K君がレッスンの時に使う教材を忘れて
姉が「今日はどうしたのめずらしいわネ」
と訪ねると「お母さんが入れるの忘れたんでしょ」と
平然としていうので、事情を聞いてみると、
「いつもお母さんがやってくれるから僕は知らない」と言ったそうです。
彼は、自分の1日のスケジュールは自分では殆ど知らず
彼の1日の管理はお母さんが全部しているそうです。

例えば、今日の学校へ持っていくものから塾のスケジュールまで
全部お母さんが管理しているそうです。

実は、K君だけがそうだと思っていたら
他にも2・3人同じ様な子がいたそうです。

私は、ビックリしました。

皆さんどう思われますか?

私の小さい時なんかは、親が私に世話をやくことが
とてもいやで、ほっといてくれよと言ったものですが。
皆さんはどんな子供だったのでしょうか?

少し話しがズレるかも知れませんが、

私が思うに子供は親の言うことを聞かない方がいいと思います。

私は、親の言うことの反対ばっかりして来たように思います。
長くなるので今日は詳しく書きませんが、
親の言うことを聞かなかったせいでけっこう面白い生き方を
して来たように思います。
父や母はかなり私のことを心配したと思いますが
私を信じていてくれてたみたいです。
口うるさい母親でしたけれど愛情たっぷりでしたよ!

親は子供のことを心配するあまり
あれをしちゃだめとか、これをしちゃだめとか
いつも同じことを何回も何回も子供に言い続けますよね
子供が何か失敗をすると、ほら言ったでしょ、とか言って叱りつけたりする。
私の母も同じことを何回も言っていたように思います。
よく叱られました。
でもそれが愛情からくるものであれば
子供はちゃんと理解していますよ。

ただ、親のエゴから子供を過保護にしてしまうのはどうかと思います。
K君達のケースのように子供を親の管理下に置く親も如何なものかと思ってしまうのは
私だけでしょうか。
まぁ、いろんなケースがありますが、

子供はほかっておいても勝手に育ちますよ、
子供は失敗もするし間違いもおかします。
ただ、子供のことを信じて見守ってあげれば
ちゃんと育ちますよ。
過保護と愛情は違いますからね!

最近あったちょっと気になるお話でした。

次回は私の子供のことを少し書きます。
プロフィール

小寿女竜壱
波瀾万丈な生き方をして来ましたが、人生は楽しむことを心情に死ぬまで成長し続けていきます。





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