去る27日、韓国の光州地検は、セウォル号乗客と乗務員など304名を救出せずに持ち場を離れた容疑がもたれているイ・ジュンソク船長へ死刑を求刑した
ことし4月に発生したセウォル号沈没事故から半年。遺族らは、昨日開いた記者会見で「沈没中の船舶で乗客を見捨て、脱出した船員たちには当然、法廷での最高刑を求刑せねばならない」と主張。また、「私たちの社会が変わり、変化することができるという意志を表現し、その出発点にならなければならない」と話し、船長の死刑を求めた。
遺族、そして世論の非難が収まらない中、地検は最高刑である死刑を求刑する形となったが、韓国における死刑制度とは、どのようなものか。
韓国での死刑執行方法は「絞首刑」とされているが、軍刑法では敵前逃亡や脱走、抗命罪に対しては「銃殺刑」が規定されている。国家反逆罪では、最高刑は死刑。犯行時に18歳未満だった場合、死刑は宣告されない。この場合、最高懲役15年に処せられる。また、妊婦と身体障害者死刑は猶予されている。
韓国でも、日本法と同様に死刑の執行は法務部長官(法務大臣)の命令により執行される。
現在のところ、死刑を廃止するよう刑法が改正されていないため、死刑判決は現在も下されている。李明博(イ・ミョンパク)前大統領は死刑について「犯罪を予防するという国家としての義務を果たすため、死刑制度は維持すべきである」と発言。その一方で、韓国法では死刑が定められている罪種が多いことから、「人命を奪う罪や凶悪犯罪などに対象を絞る必要がある」との声も少なくない。
出典元:
http:// headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141028-00000032-wow-int
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