先日、阿久悠さんが生前「甲子園の詩」として
書かれた著書のことを阿久悠さんの意志を継がれた
作家 重松清さんの目を通した選手のその後をTV放映していました。
タイトルには「敗れざる君たちへ」と書かれています。
生前、阿久悠さんは高校野球が始まるとTVの前で
試合を観戦して全試合の敗れ去った球児たちの
美しさ、儚さを讃えて毎日、新聞記事に投稿していたそうです。
私は当時、20代の会社員でありましたが作家とか作詞家とかは
やっぱり毎日各試合ごとの出来事や思いをこんなに書けるんだと
新聞の1面に書かれた記事をみて驚嘆した記憶があります。
試合ですから最終的には1校のみが残る・・・
酷い言い方をすれば、1校以外の敗者を毎日作り出していくわけです。
そんな敗者にこそ阿久悠さんは優しい眼差しを向けています。
私の住む山口県にも宇部商業という野球名門校があります。
甲子園にもよく出場していますが、ある年の試合で
延長戦でボークによる押し出しで相手チームに決勝点を
与えて負けたことがありました。この時のピッチャーは胸が
押しつぶされるような悲しさ、悔しさがあったろうと容易に
想像できます。 この時にも阿久悠さんは「痛恨のさよならボーク」を
喫した敗戦投手に優しい眼差しを向けていました。
大いなる旅路 小椋佳さん
人生は旅の如しです
カテゴリ
タグ
コメント (0)
コメントを書く