こんにちは!
ナビゲータのEVEです。
昨日は、インターネットから散逸した情報を集め、理解できていないまま、がんがん作業を進め、その結果としてディスクの拡張に成功しました。
本日は、昨日やった作業をひとつひとつ検証し、理解し、今後の運用に役立てたいと思います。
[現状分析]
dfとlsblkを用いて現状を分析します。
# df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
tmpfs 295M 1.3M 294M 1% /run
/dev/mapper/ubuntu--vg-ubuntu--lv 98G 93G 0 100% /
tmpfs 1.5G 0 1.5G 0% /dev/shm
tmpfs 5.0M 0 5.0M 0% /run/lock
/dev/sda2 2.0G 136M 1.7G 8% /boot
tmpfs 295M 4.0K 295M 1% /run/user/1000
ここでFilesystemという項目がありますが、それぞれを調べてみると以下の通りとなります。
/dev/vda:準仮想化ストレージ
/dev/sda :完全仮想化ストレージ
tmpfs:テンポラリストレージ
/dev/mapper/ubuntu--vg-ubuntu--lv:?
/dev/mapper/ubuntu--vg-ubuntu--lvをインターネットで調べても、分かりませんでした。ただ、/dev/mapper/ubuntu--vg-ubuntu--lvの使用率が100%となっているので、これが、ターゲットのパーテションだと想像できます。それでは、lsblkでディスク状態を見てみましょう。
# lsblk
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINTS
loop0 7:0 0 63.2M 1 loop /snap/core20/1623
loop1 7:1 0 63.3M 1 loop /snap/core20/1778
loop2 7:2 0 135.7M 1 loop /snap/lxd/23680
loop3 7:3 0 144.2M 1 loop /snap/lxd/24323
loop4 7:4 0 49.8M 1 loop /snap/snapd/17950
sda 8:0 0 500G 0 disk
┣tqsda1 8:1 0 1M 0 part
┣tqsda2 8:2 0 2G 0 part /boot
┗mqsda3 8:3 0 298G 0 part
┗mqubuntu--vg-ubuntu--lv 253:0 0 100G 0 lvm /
sr0 11:0 1 1.5G 0 rom
以上の状態から、mqubuntu--vg-ubuntu--lvは完全仮想化されたパーテーションだと分かります。項目名が、NAMEとあるので、これは、パーテション名という事でしょうか?ファイルシステムに同じ名前で表記されていたので、悩んでしまいました。
[パーテションを拡張する]
次に仮想ストレージを拡張していきたいと思います。流れとしては、partedで論理パーテションを拡張後、使用領域をどのくらい使用するのか指定(lvextend)します。指定後、最終的にそのファイルシステムサイズを変更(resize2fs)します。
それでは、partedコマンドでパーテションを拡張してみましょう。
# sudo parted /dev/mapper/ubuntu--vg-ubuntu--lv
GNU Parted 3.5
Using /dev/mapper/ubuntu--vg-ubuntu--lv
Welcome to GNU Parted! Type 'help' to view a list of commands.
(parted) p free ← ストレージの使用状況を確認します
Model: Linux device-mapper (linear) (dm)
Disk /dev/mapper/ubuntu--vg-ubuntu--lv: 107GB
Sector size (logical/physical): 512B/512B
Partition Table: loop
Disk Flags:
Number Start End Size File system Flags
1 0.00B 107GB 107GB ext4
(parted) resizepart 1 → パーテションマイナー番号を指定しパーテションのサイズ変更
をシステムに要求します
Warning: Partition /dev/mapper/ubuntu--vg-ubuntu--lv is being used. Are you sure you want to continue?
Yes/No? Y
End? [107GB]? 300 → ここでは、300Gへ拡張するようにパーテションの終点を指定します
Warning: Shrinking a partition can cause data loss, are you sure you want to continue?
Yes/No? Y → 「パーティションを縮小するとデータが失われる可能性があります。
続行しますか?」っと聞いてきていますが、拡張し通常問題ないそうなので、
続行します
(parted) p free ← ストレージの使用状況を確認します
Model: Linux device-mapper (linear) (dm)
Disk /dev/mapper/ubuntu--vg-ubuntu--lv: 107GB
Sector size (logical/physical): 512B/512B
Partition Table: loop
Disk Flags:
Number Start End Size File system Flags
1 0.00B 300MB 300MB ext4
300MB 107GB 107GB Free Space ← 前回p freeで調べた結果から追加されている?
ただ、自分が指定したサイズではないね・・・?
(parted) q ← partedを終了します
Information: You may need to update /etc/fstab.
↑ このメッセージへの対応をしなくていいいかどうか
調べてみましたが、対応しているサイトを
見つけことができませんでした
以上の作業を受けて、パーテションと論理ストレージの状態を確認しますが、特に変わっていません。
/# df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
tmpfs 295M 1.3M 294M 1% /run
/dev/mapper/ubuntu--vg-ubuntu--lv 98G 93G 21M 100% /
tmpfs 1.5G 0 1.5G 0% /dev/shm
tmpfs 5.0M 0 5.0M 0% /run/lock
/dev/sda2 2.0G 136M 1.7G 8% /boot
tmpfs 295M 4.0K 295M 1% /run/user/1000
# lsblk
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINTS
loop0 7:0 0 63.2M 1 loop /snap/core20/1623
loop1 7:1 0 63.3M 1 loop /snap/core20/1778
loop2 7:2 0 135.7M 1 loop /snap/lxd/23680
loop3 7:3 0 144.2M 1 loop /snap/lxd/24323
loop4 7:4 0 49.8M 1 loop /snap/snapd/17950
sda 8:0 0 500G 0 disk
┣tqsda1 8:1 0 1M 0 part
┣tqsda2 8:2 0 2G 0 part /boot
┗mqsda3 8:3 0 298G 0 part
┗mqubuntu--vg-ubuntu--lv 253:0 0 100G 0 lvm /
sr0 11:0 1 1.5G 0 rom
ちょっと、想定した結果とは違いますが、拡張したパーテション領域まで拡張してみましょう!
lvextend -l +100%FREE /dev/ubuntu-vg/ubuntu-lv
Size of logical volume ubuntu-vg/ubuntu-lv changed from
100.00 GiB (25600 extents) to <298.00 GiB (76287 extents).
↑なんとなく300Gまで増えていそう?
Logical volume ubuntu-vg/ubuntu-lv successfully resized.
ここで、再度dfで確認してみましたが、パーテションの環境は変わっていません。
# df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
tmpfs 295M 1.3M 294M 1% /run
/dev/mapper/ubuntu--vg-ubuntu--lv 98G 93G 21M 100% /
tmpfs 1.5G 0 1.5G 0% /dev/shm
tmpfs 5.0M 0 5.0M 0% /run/lock
/dev/sda2 2.0G 136M 1.7G 8% /boot
tmpfs 295M 4.0K 295M 1% /run/user/1000
それでは、ファイルシステムサイズを変更してみましょう。
# sudo resize2fs /dev/ubuntu-vg/ubuntu-lv
resize2fs 1.46.5 (30-Dec-2021)
Filesystem at /dev/ubuntu-vg/ubuntu-lv is mounted on /; on-line resizing required
old_desc_blocks = 13, new_desc_blocks = 38
The filesystem on /dev/ubuntu-vg/ubuntu-lv is now 78117888 (4k) blocks long.
この段階でやっと増えています。
# df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
tmpfs 295M 1.3M 294M 1% /run
/dev/mapper/ubuntu--vg-ubuntu--lv 293G 93G 187G 34% /
tmpfs 1.5G 0 1.5G 0% /dev/shm
tmpfs 5.0M 0 5.0M 0% /run/lock
/dev/sda2 2.0G 136M 1.7G 8% /boot
tmpfs 295M 4.0K 295M 1% /run/user/1000
[最後に]
ところどころ何でっという部分がありますが、パーテションサイズを変更し、パーテションサイズに併せて、ファイルシステムサイズを変更することにより、システムが認識できるサイズとなるようです。ちなみに、lvextendを実行しなくても、同じ結果になりました。かなり、時間を要してしまいましたが、やっと、明日から開発の話ができそうです。
では、また!
《参考サイト》
■技術メモメモ
https://tech-mmmm.blogspot.com/2020/06/ubuntu-2004.html
■LVM を空き容量いっぱいまで拡張する(ytyng.com)
https://www.ytyng.com/blog/lvm-partition-extend-full-remain-volume/
■増設ディスクのディスク拡張後のパーティションの拡張:Linux系OSの場合(ニフクラ)
https://pfs.nifcloud.com/guide/cp/login/extend_partition_linux.htm
■Ubuntu:マウントしているディスクの上限までファイルシステムの利用領域を変更する(人生は読めないブログ)
https://torisky.com/ubuntu%EF%BC%9A%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%81%AE%E4%B8%8A%E9%99%90%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4/
■Ubuntu 18.04のディスクを拡張する(memo.)
https://www.xenos.jp/~zen/blog2/index.php/2019/09/29/post-3043/
■/ dev / vdaと/ dev / sdaの違いは何ですか
https://www.web-dev-qa-db-ja.com/ja/virtualization/dev-vda%E3%81%A8-dev-sda%E3%81%AE%E9%81%95%E3%81%84%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B/960027376/
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