ワイヤとレバー類のメンテをしたので紹介します。
写真は外したブレーキレバーのスリーブ部分。
2014年2月以来、走行8000km。
かなりさぼってました。
これらも安全走行に重要な部分なので十分に注意して行うか、自信なければバイク屋さんにお願いしましょう。
■ブレーキレバー
そもそも掃除しようと思ったきっかけは先日のツーリング最終日にブレーキレバーの引っ掛かりを感じたからです。
本来はそうなる前に早めに清掃すべきでした。今回は2年半ぶりなので目安は年1回でしょうか。
こちらはマスターシリンダー付近。汚れがたまってます、これが引っ掛かりの原因かと思われます。
・清掃後
ぼろきれで汚れをふき取り、摺動部にグリスを適量塗ります。
摺動部分はアルミレバーに打ち込まれている真鍮スリーブ付近です。
写真の色が金色になっている筒のところですね。
マスターシリンダー側もぼろきれで綺麗に拭き取ります。
元通り組み付けて完了。
レバーを操作すると滑らかに動き、ブレーキタッチもダイレクトになりました。
やはり引っ掛かりは汚れが原因でした。
■クラッチ側
ついでなのでまとめてやってしまいます。
レバーを外してみるとやはり多少汚れています。
レバー受け側
清掃前
ワイヤ
オイルがホコリを吸って真っ黒な粘土状に。
こちらは少し時間をかけて行います。
ワイヤホース内にCRC556を少し吹き、数秒待ってさらに吹き込み、を10回ほど繰り返します。
CRC556には潤滑防錆を期待しているのではなく、洗浄と後で注入するオイルの浸透導入剤として働いてもらいます。
クランクケース右側のクラッチワイヤ下側からCRCが流れ出てきたらOK。
この汚れ具合を見てあまりにもドロっとしているようならそこそこ綺麗になるまでレバー側からCRCを吹き込みます。
洗浄が終わったら、エンジンオイルをワイヤに数滴たらします。
すいすい浸み込んでいきます。
レバーと受け部の汚れをふき取り、元通り組み付けて完了。
クラッチの遊び調整しつつ何度もクラッチ操作をしてオイルをいきわたらせます。
少し操作が軽くなりました。
■アクセルワイヤー
構造上、あまり汚れが入るところではありませんが、操作が少し重く感じるのでやっておきます。
250TRの場合、ワイヤーはアクセル開と閉の2本あるので、両方にCRC556を吹き込んでいきます。
キャブレター側からCRC556が流れ出てきたらOK。
アクセル側からオイルを数滴たらしてよしとします。
アクセルグリップ内面と、ハンドルも多少汚れているので綺麗に拭き取り、薄くグリスを塗ります。
元通り組み付けて完了。
操作が軽くスムースになりました。
■スピードメーターワイヤー
こちらは上も下も密閉されているのでさほど汚れるところではありませんが一応。
下から流れ出るまでCRC556を吹き込んだ後、オイルを数滴たらします。
元通り組み付けて完了。
こちらは体感できませんがきっとメンテしないよりも長持ちすることでしょう。
すべての部位について閉め忘れがないか再度確認します。
いきなり走り出してはいけません。
1.押し引きしてブレーキをかけ、ちゃんと利くことを確認。
2.ギヤをニュートラルにしてエンジンかけてアクセル操作し異常ないこと確認。
アクセル戻しても回転あがったままとかなら何か組み付け間違えてます。
3.ギヤをローに入れてクラッチがちゃんと切れているか、クラッチミート位置は適正か確認。
クラッチレバー調整の最終確認です。
4.できれば交通量の少ないところをゆっくり走ってメーターの動作や各部に異常ないことを確認します。
参考までに、使用している油脂を紹介
・洗浄、浸透導入:CRC556(使い切れず余っているので・・・パーツクリーナーでもいいかもしれません)
・ワイヤ防錆潤滑:エンジンオイル(チェーンは濾した廃油ですがこちらは新品)
・レバー潤滑:リチウムグリス ホムセンなどで400g 200〜400円で売っているもの。
このメンテナンスをやるのは暖かい時期がいいと思います。寒いと粘度が上がり、なかなかオイルが入っていかないので。
このメンテをした結果、各部の操作が軽快になり、気持ちよく走れるようになりました。
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2016年11月11日
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