宇高航路存廃の選択肢が国から示された「宇野高松間地域交通連絡協議会」の初会合
宇高航路(玉野市—高松市)フェリーが3月26日で廃止される問題で、国や関係自治体の「宇野高松間地域交通連絡協議会」の初会合が26日、高松市で非公開で開かれ、国側が航路存続と、廃止に伴う代替交通確保という3つの選択肢を提示。航路存続へ向けた素案を次回(3月6日)示す考えを示した。
四国運輸局によると、存続へ向け、今の運航数(1日計44往復)のスリム化を含めた収支改善策を検討するほか、現在の国道フェリー、四国フェリー(いずれも高松市)以外に「事業統合や新会社設立の可否などあらゆる選択肢を探る」方針を伝えた。宇高航路の赤字を補てんする法制度がないため、各自治体に支援の可否を検討するよう要望し、公設民営方式の運航にも言及した。
一方、廃止を視野に、直島経由で高松と玉野を結ぶフェリーの充実▽JRやバスの代替交通手段確保—についても議論する方針を提示。しかし、自治体側は会合後の取材に「方向性が見えず、われわれの思いとかけ離れた議論」(玉野、高松市)と不満を訴えた。
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