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2020年08月03日

【B550はX570より贅沢?!】ASUS社「ROG STRIX B550-I GAMING」をレビュー

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今回ご紹介するのは2020年7月10日に発売されたASUS社のAMD社チップセットB550を搭載したMini-ITX「ROG STRIX B550-I GAMING=以下B550-I」のゲーミングマザーボードです。

「B550-I」は上位グレード「X570-I」の廉価版の位置にあたります。

廉価版といってもモデルによっては「X570-I」よりも豪華なパーツが組み込まれていることがあります。

それでは上位モデル「X570-I」と旧世代「B450-I」を合わせて簡単に比較しながら「ROG STRIX B550-I GAMING」をレビューしたいと思います。

「B550」と「B450」の大きな違いとは?


?マザーボードとグラフィックボードに繋ぐ「PCI Express 4.0」をサポート!

?「B550」の帯域幅は「B450」の2倍のスピードを実現!

?第3世代Ryzen以降(第4世代)も対応します。

?CPUに繋がる「PCI Express x16」バスのレーン分割に対応!

?チップセットから出るPCI Expressは「Gen3」へ進化!

新世代「Wi-Fi6」とは?


「Wi-Fi6」とは最近、話題の「5G」と同じ技術基盤を用いながらシーンに応じて共存していく新世代無線通信テクノロジーです。

最近は「AI=人工知能」「IoT=身の周りのあらゆるモノがインターネットにつながる」「Wi-Fi6」「5G」など、よく耳にするようになりました。

「AI」や「IoT」を活用するに欠かせない無線通信手段が「Wi-Fi6」「5G」です。

「Wi-Fi6」「5G」をまとめた表を作成しました。

通信規格
Wi-Fi6
5G
活用場所
室内
室外
規格の種類
無線LAN
移動通信システム
最大通信速度
9.6 Gbps
50 Gbps
主な用途
?リアルタイムでのVR体験
?8Kなど超高画質での再生が可能!
?次世代自動運転
メリット
?最大通信速度が旧世代(Wi-Fi5)の1.4倍!
?最大通信速度が20Gbps以上
?2.4GHzと5GHz帯を組み合わせ安定かつ高速通信が可能!
?同時接続デバイス数が現状の100倍!
?MU-MIMOでの同時接続できる端末台数が従来の2倍の8台!
?1ms(ミリ秒)以下の超信頼、超低遅延を実現!
?省エネルギー
-
デメリット
?最大通信速度が「5G」よりも遅い
?基地局が少ない
?サービス開始が一部
?IoTなど接続機会の増加に伴うセキュリティーリスクが向上
-
?テザリングは20GB制限がある

「ROG STRIX B550-I GAMING」の特長


?AM4ソケット・・・第3世代AMD Ryzenプロセッサに対応

?最高のゲーミング接続性・・・PCIe4.0対応、デュアルM.2、USB 3.2 Gen.2 Type-C + HDMI 2.1およびDisplayPort 1.4出力

?スムーズなネットワーキング・・・オンボードWiFi 6 (802.11ax)とIntel2.5GbイーサネットとASUS LANGuardを搭載

?堅牢なパワーソリューション・・・?ProCool II電源コネクタ、高品質の合金チョーク、耐久性のあるコンデンサを備えたパワーステージをチーム化

?有名なソフトウェア・・・ UEFI BIOSとASUS AIネットワーキングの直感的なダッシュボードにより、ゲーミングビルドの設定が簡単に行えます。

?DIYフレンドリーなデザイン・・・Qコネクタ、BIOS FlashBackおよびFlexKeyを含む

?比類なきパーソナライゼーション・・・ASUS独自のAura RGBヘッダーとアドレス指定可能なGen 2 RGBヘッダーを含むAura Sync RGBライティングを搭載

?業界をリードするゲーミングオーディオ・・・Audio USB Type-C、AIノイズキャンセリングマイク、SupremeFX S1220Aコーデック、DTS Sound Unbound、Sonic Studio IIIにより、没入感のあるオーディオを実現(ASUS社HPより引用)

開封の儀


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外観


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「ROG STRIX B550-I GAMING」をチェックする


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廉価版とは言え「B550-I」にはチップセット用のヒートシンクのファンが搭載されてます。

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チップセット用のヒートシンクの蓋を開けてみます。

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上がSSD M.2のヒートシンク、その下にはチップセットのヒートシンクが備えているので厚みが増しています。

二重構造の仕様になっています。

ヒートシンク用ファンはここから電源供給ケーブルで繋がっています。 

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ハイエンドCPU「Ryzen9 3950X」が難なく使えるのが特長です。

よって「電源VRM」が非常に強力な設計に仕上がっています。

「フェーズ」を見てみます。

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「フェーズ」の数が「8+2=10個」あるので強力な電源VRMが搭載されているので安定性が良くなり、オーバークロックなどの耐性も上がります。

マザーボードの上部を見てみます。

CPUコネクタは「8ピン」です。

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「CPUファンコネクタ」と「AURA SYNC」( Aura RGBヘッダー、アドレサブル Gen2ヘッダー )が一直線上に配置しているのでケーブルマネジメントがしやすくなっています。

「F-PANEL」「USB2.0」の周りを見てみます。

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PCケースのフロントI/Oに接続する「USB 3.2 Gen2 フロントパネルコネクター」も備えています。

コネクター系統は、ひと通り揃っているので様々なPCケースに対応します。

「ストレージ」と繋ぐ「SATA」は1か所に「4つ」にまとまっておりケーブルマネジメントがしやすいです。

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前面のASUSロゴマークの中にストレージ「SSD m.2」が換装できます。

オーディオチップとM.2スロットが一体化されてます。

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蓋を開け「SSD m.2」を換装してみます。

蓋の裏側には「SSD m.2」を冷却するシートが貼っています。

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換装した様子

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マザーボードの裏側にも1基、取り付けられます。

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裏側は冷却シートはありませんので各自、用意することになります。

インターフェース周りを見てみます。
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「DP=ディスプレイポート」が搭載されています。

主に「HDMI」が搭載されていることが多いので地味に「DP」が使えるのが嬉しいです。

PCIeスロットを見てみます。

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PCIeスロット.png
PCI Expressスロット部分には金属プレートを使用してます。

グラフィックボードの自重で垂れ下がらないだけでなく、グラフィックボードを換装の際に引き抜く力も通常の1.6倍の強度を実現。

今後にかけて「グラフィックボード」は性能とともに重さも厚み(3スロット)増してくるので頑丈であれば安心です。 

次はASUSが得意とする音源チップの「SupremeFX」が搭載されています。

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オンボードで高音質なサウンドを奏でるので別途、オーディオボードを用意する必要はないくらいハイクオリティーサウンドです。

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筆者が愛用するBOSE社「Micro Music Monitor(M3)」です。

高音質な「SupremeFX」音源は本当に心地よい音を奏でます。

3.5mmオーディオ端子に繋いで試してみてください。

ちょっと、この辺で「X570-I」と「B450-I」のマザーボードのレイアウトの見比べをしてみます。

「B550-I」は正統進化を遂げる!


まず本体を並べてみます。

左「X570-I」、中央「B550-I」、右「B450-I」

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「X570-I」と、ほぼ同じデザインですが「B450-I」と見比べ、かなりスタイリッシュになりました。

前面のストレージ部分を見てみます。

「B550-I」

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左「X570-I」、右「B450-I」

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「X570-I」と見比べてみると1段低くなっています。

またASUSのロゴが点灯しないのが大きな違いです。

インターフェース周りを見比べてみます。

「B550-I」

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左「X570-I」、右「B450-I」

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「X570-I」にはなかったBIOS更新機能「BIOS FlashBack」が搭載されています。

USBスティックにドロップし「USB BIOS FlashBack ポート」に接続してボタンを押します。

「CPU」は換装する必要がありますが「CPUクーラー」は不要です。

またマイクとヘッドホン端子が一つになった4極タイプのヘッドセットの端子が標準装備です。

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付属のUSB Type-C to 3.5mmジャックアダプタです。

「B550-I」の「SATA」ポートが1か所にまとまって便利です。

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左「X570-I」、右「B450-I」

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旧世代よりグンと電源が強化されました。

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左「X570-I」、右「B450-I」

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電源が強化された、おかげで「Ryzen9 3950X」が難なく使えるようになりました。

使ってみた感想


今回は「Ryzen3 3300X」を換装しました。

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せっかくハイエンドCPUが使える「B550」ですがコスト面を考えると個人的には「3300X」を使った方がしっくりきます。

特に目立ったトラブルもなく順調に起動してます。

ただLED RGBライティングソフト「AURA Sync」は「Armoury Crate」にて操作することができますがマザーボード単体は点灯しません。

ダウンロードはこちら

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何となく物足りない気がします。



最近はライティングが控えめな傾向にあるので少し寂しい気がします。

良かったところ


?ハイエンドCPU「Ryzen9 3950X」など難なく使える。

?緊急時に役立つ「BIOS FlashBack」を搭載している。

?マイクとヘッドホン端子が一つになった4極タイプのヘッドセットの端子が標準装備している。

?第3世代Ryzen以降(第4世代)も対応している。

?マザーボードとグラフィックボードに繋ぐ「PCI Express 4.0」に対応しているので長期間、使える。

?有線LAN機能は「X570-I」には実装されていなかった「Intel I225-V 2.5Gb Ethernet」を標準装備することで通常よりも2.5倍のハイスピードでラグのないゲーム環境を実現します。

残念な点、注意する点


?マザーボード単体はRGBライティングがないので寂しいです。

いっそのことライティングがないPC環境を構築するも良し!

?BIOS更新機能「BIOS FlashBack」を更新の際、「CPU」が必要との事です。

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本来なら「CPU」は不要であることが緊急時に重宝する点なのに残念です。

総評


大きく進化したチップセット「B550」は廉価版という位置づけを取っ払い、「X570」にはなかった装備や機能が充実しています。

「ROG STRIX B550-I GAMING」においてはハイエンド重視からコスパ重視まで幅広いPCビルドが可能です。

個人的にはコスパ重視したいのでマザーボード単体の値段が張るのでCPUは節約したいです。

例えば今は入手しづらいですが「Ryzen3 3300X」が特にオススメしたいです。

マザーボード(25000円)+Ryzen3 3300X(15000円)=約4万円でマザーボードとグラフィックボードに繋ぐ「PCI Express 4.0」のアップグレードが可能です。

「X570」は高価だったので見送った方は多かったと思います。

「B550」なら一部ですが「X570」を超えるパーツや機能が充実しています。

最近、発売したRyzen「3000XTシリーズ」と組み合わせてみては、いかがですか?


お目通し戴き、ありがとうございました。

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