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2020年08月02日

【Gen4化の準備できてますか?】LINKUP社「PCIe Gen4」対応ライザーケーブルをレビュー

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今回ご紹介するのはアマゾン社にて2020年5月28日より発売開始されたLINKUP社「PCIe4.0対応ライザーケーブル」です。

せっかく、お気に入りの小型PCケースを買ったのに旧規格「PCIe Gen3」のライザーケーブルが多く採用されているのが現状です。

筆者はお気に入りの「A4-SFX 」を長く使い続けたいのですが「PCIe Gen4」対応ライザーケーブルの単品販売が出るのを期待しましたが待ちきれなくなりLINKUP社を購入しました。

現行の「A4-SFX 」は「V4.0」から「V4.1」へバージョンアップしました。

価格は約4万円です。

さすがにライザーケーブルのアップグレードの為に「A4-SFX V4.1」を購入するのは勿体ないです。

今回はLINKUP社「PCIe4.0対応ライザーケーブル」を換装する際にDan Cases社 PCケース「A4-SFX V4」を用意しました。

正式な製品名は「LINKUP ウルトラ PCIe 4.0 X16ライザーケーブル」です。

タイプはストレートタイプ「垂直GPUマウント」長さは「25cm」になります。

IMG_6009.jpg

「V4.0」と「V4.1」の違い


ざっくり一言で言えば・・・

マザーボードとグラフィックボードを延長して繋ぐライザーケーブルが「PCIe Gen3」から「PCIe Gen4」へ進化しました。

IMG_1766.JPG
ADT社製「R33UF-TU PCIe x16 Gen3 riser」から3M社「PCIe x16 Gen4 riser」対応へ切り替わりました。(写真はADT社製)

つまり最新のグラフィックボードAMD社が先頭を引っ張る「RX5000シリーズ」に採用されたGPUチップは「PCIe Gen4」に対応しているので「RX5000シリーズ」のポテンシャルが引き出せるということになります。

現行の「V4.1」のバージョンアップは「V4.0」の基本構成はそのままでライザーケーブルだけ「PCIe Gen4」対応ということになります。

そもそも「PCIe Gen3」から「PCIe Gen4」へ交換するメリットってあるの?

新世代「RX5000シリーズ」のプロセスは 7nm


世代はついにプロセス「7nm」へ突入しました。

「14nm」の世代は結構長かった。

プロセス「7nm」と聞いてピンとこないと思いますので簡単にイラストを描きました。
IMG_8542.JPG
プロセスとは半導体の回路線幅を指します。

プロセスが微細化するメリットとは・・・

?より高性能なプロセッサーを製造できる

?パフォーマンス向上(処理性能が上がります)

?消費電力や低発熱(ワットパフォーマンス)の省エネ化

?製造コストの低下(小さなサイズでチップがたくさん載せられる)

の以上が期待できます。

今後の新世代「Navi」はプロセス7nmと微細化に成功したGPUは今後に向けて8Kや4Kなど超高速フレームレート化(240fps以上)に期待できます。

PCIe3.0 と比較して2倍の帯域幅を実現します。

PCI Express 帯域幅 ?16
Gen2 8 GB/S
Gen3 15.75 GB/S
Gen4 31.51 GB/S

開封の儀


IMG_5999.jpg
IMG_6023.jpg

外観


IMG_6034.jpg
IMG_6060.jpg
IMG_6076.jpg

「PCIe Gen4」対応ライザーケーブルをチェックする


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見た目は普通のライザーケーブルですがゴム部分の素材が柔らかいので窮屈な取り付け場所が小さく折り曲げられそうです。

折り曲げる際にも傷みが少なく済みそうです。

今、備え付いている「A4.SFX」の標準装備ライザーケーブル(ADT社製)を外します。

オス、メスの接合部分の先端が特殊な形状をしています。

IMG_6192.1.jpg
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外した「A4-SFX」ライザーケーブルは通常のライザーケーブルとは大きく違います。

接合部分が、それぞれ反対に向いていることが分かります。

左「LINKUP社」、右「ADT社製」

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よって左の「ADT社製」はケース内のエアーフローやスマートさを重視したため非常に短い設計になっています。

左「LINKUP社」、右「ADT社製」

IMG_6150.jpg
エッジの向きが反対になるだけなのに、こんなにも長さに違いがあるとは思いませんでした。

「A4-SFX」のADT社製「R33UF-TU PCIe x16 Gen3 riser」には、こだわり愛を感じました。

それでは「A4-SFX」にLINKUP社製「ライザーケーブル」を取り付けてみます。


取付作業


標準装備ライザーケーブルに付いてる2点のネジを外します。

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LINKUP社ライザーケーブルと入れ替えます。

IMG_6133.1.jpg
ネジの位置が同じなので非常に簡単です。

次はマザーボードの「VGAスロット」に挿します。

IMG_6208.jpg
無理に折り曲げられることなく挿せました。

「25cm」でジャストサイズでした!!

とても良い感じに取り付けられました。

IMG_6230.jpg
IMG_6254.jpg
あと「5cm」長かったら余り分がケース内を圧迫しますし短かったら完全に届かずアウトでした。

とりあえず無事に取付作業を終えてホッとしました。

「Gen4」と「Gen3」のスコア検証


【CPU】Ryzen3「3300X」
【マザーボード】「ROG STRIX B550-I GAMING」
【メモリ】キングストン社「HyperX Predator RGB 4000MHz 8×2/16GB」
【GPU】「DUAL-RX5700-O8G-EVO」

今回はコスパを重視すべき「Ryzen3 3300X」「ROG STRIX B550-I GAMING」「DUAL-RX5700-O8G-EVO」を組み合わせ「GEN4」と「GEN3」のスコア検証していきます。

3D MARK
3D.MARK.ロゴ.png
GPU別スコア
GEN 4-GEN 3比較表-3DMARK.png


「ファークライ5」−「デフォルト設定」
ファークライ5.タイトル.png
「平均フレームレート」
GEN 4-GEN 3比較表-ファークライ5.png


ゴーストリコン・ブレイクポイント−「デフォルト設定」
ゴーストリコン・ブレイクポイント・タイトル.png
「平均フレームレート」
GEN 4-GEN 3比較表-ブレイクポイント.png


ディビジョン2−「デフォルト設定」
ディビジョン2.3.png
「平均フレームレート」
GEN 4-GEN 3比較表-ディビジョン2.png


SHADOW OF THE TOMB RADER−「デフォルト設定」
shadow title.jpg
「平均フレームレート」
GEN 4-GEN 3比較表-シャドウ.png


RISE OF THE TOMB RADER−「デフォルト設定」
tomb rader sc.png
「平均フレームレート」
GEN 4-GEN 3比較表-ライズ.png


デウスエクス マンカインド・ディバイデッド−「デフォルト設定」
deus sc.png
「平均フレームレート」
GEN 4-GEN 3比較表-deus.png


strange brigade−「スケール150%」
StrangeBrigade.ロゴ.jpg
「平均フレームレート」
GEN 4-GEN 3比較表-ST.png


ゴーストリコン ワイルドランズ−「デフォルト設定」
ゴーストリコン ワイルドランズ.1.png
「平均フレームレート」
GEN 4-GEN 3比較表-ワイルドランズ.png
以上、「Gen4」と「Gen3」の違いによるスコア検証でした。

使ってみた感想


取付作業は「ネジ位置」が同じおかげで非常に簡単でした。

ケーブル自体が柔らかいので多少の折り曲げに強くて助かりました。

「A4-SFX 」では「垂直GPUマウント」長さは「25cm」がジャストフィットでした。

「Gen4」「Gen3」のスコア比較の結果ですが現時点では両社との違いは、ほぼありませんでした。

ただ今後に向けてAMDマザーボードをはじめ順次「Gen4」に切り替わってくので先に交換しても良いと思います。

気を付けないといけないのはマザーボードとGPUが「Gen4」に新調したとき「BIOS画面」にて「Gen4」から「Gen3」に切り替えないと画面が映りませんので注意してください。

これらの作業をスルー出来ることから「Gen4」対応のライザーケーブル導入のメリットだと思います。

良かったところ


?ケーブルが柔らかくて無理なく折り曲げられるので取り付けやすいです。

?ネジ位置が既存のライザーケーブルと同じなので規格違いによる誤購入は避けられます。

?マザーボードやVGAを交換の際、「BIOS画面」にて「Gen3」へ切り替えを行わなくて良いので手間が省ける。

?製品ラインナップは「5cm」単位で用意しているのでサイズ余りや不足することなくジャストフィットが狙えます。

残念な点、注意する点


?「Gen4」「Gen3」のスコアの違いはほとんどありません。

この点が一番、期待しただけに残念な結果となりました。

?PCケースに標準装備されているライザーケーブルの端子の向きや形状をよく確認してください。

長さよりも重要なポイントなので慎重に選んでください。

総評


最近はセカンドPCとして小型PCケースが流行っています。

新製品にも関わらず「Gen3」ライザーケーブルを採用したPCケースが多いのが現状です。

「PCIe Gen4」対応ライザーケーブルを導入することで今、愛用しているPCケースを末永くお使いいただけます。

マザーボードを新調したと同時に「PCIe Gen4」対応ライザーケーブルも、ご一緒に導入しませんか?


お目通し戴き、ありがとうございました。

AD: N.K



主な仕様


ケーブル長-25cm
タイプ-垂直マウント

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