・毎回、緊張する ?緊張するのが当たり前
・緊張は必要なもの ということ
つまり、 「緊張はポジティブなもの」「緊張は、敵ではなく、味方である」と考えているのです 。 緊張が苦手な人は「緊張は敵」と考え、世界的なアスリートは「緊張を味方」と考える。 緊張は敵か、味方か? 実はこの議論は、100年前にすでに決着しているのです。
罰やストレス、緊張などの不快なものが一定量あった方が、パフォーマンスは上昇する。ストレスが強すぎても、弱すぎてもパフォーマンスは低下する。
自撮りに限らず「集合写真」も、笑顔トレーニングのチャンスです。集合写真で、ぶっきらぼうな表情で写っていたり、目をつぶってしまう。 集合写真が苦手な人がいますが、それは表情筋のコントロールが苦手な人です。つまり、とっさに笑顔を作るのが苦手ということ。結果として「感情のコントロールも苦手」であることを意味します。そんな、写真写りが悪い人ほど、しっかりと笑顔トレーニングを行うべきです 。
笑顔の多い女性は非常に可愛らしく見えるし、そこにいるだけで場の雰囲気を明るくします。そして笑顔の多い男性は好感度が高く、人当たりもよく接しやすい人が多い。そう、「笑顔」は「コミュニケーションの潤滑剤」なのです。自分の緊張を解くだけではなく、相手の緊張もやわらげ、場の雰囲気をやわらげます。
睡眠不足になると、感情の自己コントロール力が弱くなるという研究があります。、睡眠不足になると交感神経が優位になるからです。一般的に平均睡眠時間が6時間を切っている人は睡眠不足の状態に陥っていますが、そういう人は常時、交感神経が優位になっているといっていいでしよう。ザックリ言えば、「睡眠不足の人は過緊張しやすい」ということです。
つまり、睡眠不足の人は、副交感神経と交感神経の天秤が、平時においても交感神経の方に大きく傾いているのです。そんな状況の中、試験やプレゼンなど、「過緊張する場面」に直面すると、スピードメーターは簡単に100キロまで振り切れるでしょう。
水を飲むと「胃結腸反射」によって腸が動き出します。腸が動くと副交感神経が優位になりますので、水を飲むだけで副交感神経が優位になる。過緊張が緩和されるというわけです 。
「入眠潜時」 10分以下が健康的な睡眠です。「入眠潜時」 30分以上は、「入眠障害」(寝付きの悪さを主とした睡眠障害)が疑われます。ある研究によると、「入眠潜時」8分以下の人は、全体の 30%程度を占めるそうです。思った以上に「寝付きがよい人」は多いのです 。
「 セロトニン は、他の脳内物質を調整する」ということです。他の脳内物質が出すぎていれば、ブレーキをかけて減らす方向に調整する。他の脳内物質が少ない場合は、アクセルを踏むように働きかけて、その物質の分泌を増やす方向に調整する。増えても減ってもちょうどよく調整する。「脳内物質の調整役」というのが、セロトニンの重要な役割です。
セロトニンを活性化する最も簡単な方法。それは、朝日を浴びることです。 朝、2500ルクスの光を5分間浴びるだけで、セロトニン神経は活性化します。網膜から入った光刺激が、脳幹の「縫線核」に伝達されると、「セロトニン合成を開始しなさい!」という司令が発せられ、セロトニンの合成がスタートします。 セロトニンの合成は、朝起きてからスタートし、午前中にピークに達し、午後になると低下し、夜になるとほとんど作られなくなります。これが、正常のセロトニン合成のリズムです。そのスタートの合図が、朝の「太陽の光」なのです。
セロトニンというのは、「姿勢」と深く関係しているのです 。セロトニンは表情筋をコントロールしていると「笑顔」のところで書きましたが、実は表情筋だけではなく抗重力筋もコントロールしています。抗重力筋とは直立するのに必要な筋肉です。 セロトニンが弱まると抗重力筋がコントロールを失い、背筋が丸くなり、姿勢が悪くなります。逆に背筋を伸ばすことでセロトニンが活性化されます。 私は何百人ものうつ病の患者さんを診察してきましたが、ほとんどの方が、前かがみになっていて姿勢が悪いです。背筋をすっと伸ばして診察室に入ってきたうつ病の患者さん。今まで、一人たりとも見たことがありません。
姿勢を正してスピーチするだけで、不安や恐怖が減り、上手にスピーチができるようになったということ。「姿勢を正す」ことによる効果は、即効性で得られるのです。 人前で話すときに緊張しやすい人は、話すときに「背筋を伸ばす」ことだけに注意してスピーチをしてみてください 。とにかく姿勢だけは、モデルさんのように背筋がスーッと伸びた正しい姿勢、かっこいい姿勢を意識してください。頭のてっぺんに紐がついていて、それを引っ張り上げられているイメージです。
緊張しているときには、 ノルアドレナリン が出ている。ノルアドレナリンの分泌イコール、「緊張」と言い換えてもいいほどです。つまり「緊張」というのは「敵」ではない。「生きる」ために絶対に必要な、「最大パフォーマンスを発揮するための準備状態」が「緊張」の正体であり、それを現実化する物質がノルアドレナリンです。 集中力、判断力が高まり、記憶力、学習能力が高まり、身体能力も高まって、脳の働きがピークに達する。私たちの脳と身体パフォーマンスが最高に高まる。ですから、「緊張」も「ノルアドレナリン」も、私たちにとって「最高の味方」と言えるのです。
あなたは100人の前で話すとき、「100人の人に見られている」と思うでしょう。しかし、アイコンタクトをしっかりと行っていれば、自分が100人を見ているという心境になります。
【感想】
人前で話すとき、緊張しやすい人が読むとかなり役立つ1冊だと思う。緊張を敵とみなすのではなく、味方と捉えるという考え方は自分の中になかった。表情筋の重要さや、朝日を浴びてセロトニンを合成することで心を落ち着かせること、姿勢で緊張しやすさが変わるなど、初めて知った知識もたくさん書かれていた。
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