新型コロナウイルスのPCR検査の拡充に向け文部科学省は、大学や研究機関への補助制度を設け、保有する機器の活用を進めることにしています。
文部科学省によりますと、 今月4日時点で全国の71の大学病院のほか27の大学や研究機関でもPCR検査が実施できる体制が整っていて、合わせて1日に最大4400件余り の検査を行えるということです。
文部科学省はさらなるPCR検査の拡充に向け大学や研究機関が保有する検査機器の活用を進めようと
▽機器を使って検査を行う場合には 1台につき100万円
▽機器を貸し出す場合に 1台につき50万円
の補助を行うことにしています。
文部科学省は「本来の研究活動への影響を十分に考慮したうえで、検査に協力が得られる大学や研究機関に支援を行っていきたい」としています。
※3月頃から岡田教授がTVでコロナで大学が止まっているなら空いてるからPCR検査は大学や研究所でできるはず、できるとおっしゃっていたことがやっと実現してきました。これが早いのか遅いのかはよくわかりません
◇ 令和2年5月15日(金曜日)に行われた、萩生田光一文部科学大臣の定例記者会見
記者)
新型コロナウイルスのPCR検査についてお聞きします。今、農林水産省の管轄、所管の農研機構などがPCR検査を協力するという、実際、協力もしております。政府全体でPCR検査を拡大することになると思うんですけれども、文部科学省でですね、大学や国立研究開発法人、理研だとか物材機構など、そういったところ全体でPCR検査、協力体制、今、準備状況はどういうふうになっておりますでしょうか。よろしくお願いします。
荻生田大臣)
新型コロナウイルス感染症への対応において、PCRの体制を整備することが重要であることは認識しており、ご指摘のように、大学関係につきましても、既に協力を始めております。大学病院では、1日最大1,289件の検査を実施できる体制を構築し、検査に協力をいただいているところでございます。また、大学の研究施設や文部科学省関係の研究所が保有しているPCR機器を活用して新型コロナウイルスの検査に活用する場合には、感染防止対策等の対応、検査を行う人員や試薬等の確保も必要になる一方、他の感染症の検査等、他の用途との調整も必要になると思っております。文科省としては、理化学研究所を始めとする所管の研究開発法人については、PCR検査機器の保有状況を2月の時点で調査をして、約150台、研究所などではPCRに対応できる数を用意していますよということを厚労省に既に申し入れをして、協力体制、協力をできる申し出をしています。理研などでは、3カ所で自治体との連携の上で既にPCRの活用を始める、そういった準備をしております。また、大学と言いましても、大学のそれぞれの研究室にもですね、確かにPCRの検査機器はございまして、先日、山中先生がインターネットの番組の中で自分のiPS細胞の教室にも約30台のPCR検査機があって協力しますよということの申し出をしていただいて大変ありがたく思っています。他方、当然のことながら、そこに機械があれば直ちにPCRの検査ができるわけではなくて、バイオセーフティレベルの2以上の施設が必要だということになっておりますので、例えば、そこにある機械を、自治体が今後行うPCRセンターなどを作るときに外に持ち出して貸出しをするとか、こういったことも含めて、まだ潜在的に文科省関係で所有をするPCRが地域でどういう活躍ができるかというものを、リストアップを急いでいるところでございます。既に、大学病院の55病院のPCRの検査は始まっておりますし、それからさっき申し上げた文科省所管の研究施設の150台については、いつでもスタンバイしておりますが、まだそこまで需要があがってきていないといいますか、厚労省の方から協力要請といいますか、使いたいという申し出がなかったものですから、そこはウェイティングしているのですけれども、さらに深堀をして、個々の研究所にどれだけのPCRがあって、それがいざとなったときに使えるか使えないかということの調査を、今、もう一段階加えてやっているところでございます。いずれにしても、協力は当然しなきゃならないし、政府一体で取り組まなきゃならないことなので、既存のインフラで使えるものは最大限使ってPCR検査体制の拡充に文科省としても協力していきたいと思っています。
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