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宇宙船艦ヤマト移民篇(2)

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地球防衛司令の空港に着陸したデスラー艦
ヤマト乗組員行進のテーマ音楽で、デスラーが地球防衛司令長官に謁見。
地球防衛司令長官「火星移住計画に参加してくれるとの事だが、地球での任務を希望しているとの事ですね」
デスラー「これまでに地球人類が営んだ生活習慣というものがあり、それらの中に、人間の火星移住に必要不可欠な平和というものの維持のために私が成すべき事は、本当に地球が激しく温暖化して誰も人間の住めない惑星に地球がなる時まで、誰も皆等しく火星への移住を信じていられるのかという事です」
地球防衛司令長官「これまで自分の惑星の人々のため地球人類のために生きて来た人から、全ての人間を救わせて下さいと来ていると受けました。私のほうこそ、私からも、よろしく、お願いします」

宇宙船艦ヤマト第1艦橋
森雪「古代くん、デスラーが地球人類に火星移住計画の理解を求めて演説を始めるそうよ」
古代進「デスラーには世話になった。彼の勇気ある行動に俺も救われたと言える。デスラー総統の演説なら聴いてみよう」

地球防衛大会議場
デスラー「地球の諸君。総統デスラーである。かつて私は自分が治めた地域の人間から救いを求められた時止む無く地球への攻撃を目撃した人間だ。自分が統治している土地の人間たちを適正な人数に治める事も、また、惑星としての寿命を予測している事も出来ないで地球への攻撃を目撃した自分の若き時代を悲しく思う。全ては、地球ではアダムとエバと言われている最初の人間夫婦が子供を作った事から始まったと言われている。最初の人間夫婦が子供を作った場借りに、生まれた人間は自分も子供を作るのが当たり前だと思ったに違いない。そう考える事は出来ませんか。こうして、親から子へ、子から孫へと、人間は人間を作って産むのが当たり前という人間社会が、この地球に形成されたのでしょう。その歴史が、やがて、どうなりましたか。地球人類と地球人類が遭い争った戦争だったのでは、ありませんか。地球人類は誰も人間を増やさないでは生きている事の出来ない人々に、なったのです。やがて法律が出来たでしょう。どんな法律ですか。違反者を死刑にしたのですか。違反者を死刑にして、どうなりましたか。やがて違反しない者まで死刑になったのでは、ありませんでしたか。諸君は、キリストという言葉を御存知か。キリストは、違反が無いのに死刑になった、普通の人間だったという事だ。キリストは、当初の予定では、やがて世代交代で人間の統治者になる予定だったが、そのキリストが死刑になって、どうなりましたか。人間は、死んだ人間は生き返る、という嘘を平気で言える人間に、なったのでは、ありませんか。平気で嘘を言い始めた人間は、やがて戦争を無くす事が出来なくなったでしょう。 私は、地球人類が、こういう状態だったために、私が生まれ育った惑星が惑星としての寿命が尽きて私が生まれ育った惑星の全ての人々で移住先を求めた時に、それを地球人類が快く受けてくれるどころか、地球人類と私が生まれ育った惑星の人々との戦争になったという事が、今も、とても悲しいです。どうか、地球人類を増やさないで、なるべく安全に、火星に移住しようでは、ありませんか。もちろん地球の温暖化が停止したら、これほど結構な事は無いでしょう。しかし、今は、その答えを出せる人は、どんな科学者も、どんな予知能力者も、1人も、いないでしょう。我々は誰1人として、地球人類が地球の温暖化を克服して地球に住み続けているのかどうかについて、充分な確信が得られていません。マグマを冷やす方法ですか。私も、わかりたいです」

惑星同士の衝突で巨大化したマグマの塊や、小さなマグマの塊でも、無数と思うほどにマグマの塊や衝突しないで以前の形のまま残っている惑星も散らばっている、そういう超光熱化した銀河の周囲を巡るヤマト。
簡単に考えてしまえば、そういう超光熱でも生きていられる硬質な生物がヤマトと遭遇し、相手が強いから逆らうことは出来ないけど、それなりに仲良く生きていられるでしょう。
大銀河から、大銀河が熱いので水の塊で表面が厚い雲に覆われた小惑星なんかを、地球サイズの星に運んで、人類のために緑化した惑星を1個提供。
ここで問題が発生。
「よく聞いてくれ。古代艦長。君は水の惑星アクエリアスの地球接近問題を克服できた時に、子供を作った。それが、どういう事が判るかね」
古代「それは、この宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長が、私に、子供を作ることが大事な戦いと教えてくれたからです」
「それが問題なのだ!君は自分が子供を作ったという事が、どういう事なのか、判っているのか!君の子供が、子供を作らないで永遠に生きている決心をしない限り、君たち地球人類は居住範囲の問題に就いて最悪の場合、再び争いを繰り返さないとも限らないのだぞ!古代艦長、君に言い渡そう!君たち2人だけで、この第2の地球に住みたまえ!君たちには永久に宇宙戦艦ヤマトなどの超文明は与えられない。君たちは原始人と同じ生活で何の機械文明も持たないで地球で生きなくては成らない。今回の大銀河衝突の熱で、これまでに地球に住んでいた恐竜は全て滅んだ。大銀河誕生の宇宙爆風で飛ばされた君たちの第2の地球は現在の太陽の周囲に軌道を落ち着けたが、自分たちの考えで勝手に子供を作った君たちは、そこに住まなくては成らない。そこで!君たちは自分たちで地球を発掘して資源を回収し、自分たちの能力で宇宙船を建造しない限り、再び宇宙に出る事は出来ない!この事を覚えておきたまえ。我々は勝手に子供を作った君たちを永久に見放すであろう。君たちが、かつてのズオーダ大帝の彗星帝国のナスカ艦隊に憧れて適当に考えた生物の巨大な絵を地上に描こうとも、それは我々への通信には成らない。宇宙の掟に逆らった自分たちの末路を知るがいい!」
佐渡先生「古代、すまん」
相原通信士「古代さん、すみません」
太田航海士「古代さん、僕たち、あの超耐熱宇宙人には逆らえないんです」
南部砲術長「許して下さい古代さん。我々はヤマトを去ります」
ゾロゾロとヤマトを退艦して行く乗組員たち。
古代「待て、君たちが行くことは無い、俺にはコスモゼロ1機で充分だ」
加藤四郎コスモタイガー隊長「申し訳ありません、古代さんたちが第2の地球に降りたら、コスモゼロは宇宙へ回収します」
古代「すまん。君たちの事は俺は一生忘れない」
相原通信士「艦長!」
太田航海士「艦長!」
南部砲術長「艦長!」
古代と森雪を乗せたコスモゼロは地球に降りる。古代と森雪が地中海の地形の辺りに着陸すると、コスモゼロは自動操縦で地球の上空のヤマトに帰って行く。
古代「望遠鏡を使わないと宇宙ステーションが見られない時代も、有ったんだよなー」
森雪「私たち、ここで人生を終えるのね」
自動操縦で第2の地球から帰ってきたコスモゼロが着艦したヤマトは、宇宙の彼方へ去って行った。

前作はノアの洪水の翻案物語だったから、今回はアダムとイブの翻案物語という事で。

古代「僕、雪と結婚して今も本当に良かったと思っている、。今も毎日が快適で気持ちいいよ」
雪「そうね。私も地球防衛軍の法律があるから、あなたと結婚できても子供は作れない事を残念に思いそうだけど、これからも、あなたと一緒よ」
古代「うん。僕も雪のおかげで、神がアダムとイブに子供を産んで増えろと言ったのではな無く、宇宙からの連絡を絶たれたアダムとイブが昔の地球の過酷な環境で自分の子供たちに教えたから、人間は僕たちの時代まで人間を作り続けてしまったと思う事が出来そうだよ」

「古代が子供を作らなかったのなら、それは、それで構わん。宇宙人間と宇宙の未知の生命体、宇宙人の存在を、既に居るという事実を、信じたという事だろう」

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